2008年11月25日火曜日
舞-乙HiME 0~S.ifr~
最近アニメ業界ではOVAが、また盛り上がってきてるみたいですね。
1~3巻まで、リリースに間があるので、正直前の内容を忘れてしまうんですよね。
この作品はストーリーが結構複雑で、しかも、舞-乙HiME本編の方もかなり把握しておかないと、理解しにくいように思います。
レンタルでぱっと見て返すだけだと忘れてしまっていて、楽しめないです。
なんとなく、面白い感じだったので、機会があれば3本一気に見たいです。
リリカルなのは 第1話
新房昭之監督の作品を見たことがないので、見てみようかと思いましたが、かなり子供向けアニメだったので、続きを見るのを断念しました。
作画はなんか凄い感じでした。
キャラとか、90年代の懐かしい絵柄です。
劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝
劇場版NARUTOの中では一番楽しめました。
アクションがいい感じで、森の逃走シーンや、リーの殺陣なんかは燃えます。
さくっと楽しめて、印象に残らない、軽い作品です。
最後にナルトが姫を助けるところ、やられた~と思いました^^
大きく振りかぶって
オープニングは1クール目、2クール目どちらもいいです。ケメコのショボいオープニングとは格が違います。2クール目のオープニングが特によくて、野球中継のリアルな感じを、アニメーションの技術でダイナミックに表現しています。
ストーリーは人気漫画原作だけあって面白いのですが、メンタルトレーニングの長いシーンは少しイラっとします。先生の話が長くてウザいです。
実際の野球でもバッテリーとバッターの駆け引きはあると思うのですが、実際、あんなに知能を振り絞って戦っている人ばかりではないとも思います。長島さんとか、あんなに考えていたとは思えません^^
女性の作家さんらしく、チームの監督やマネージャー、母親たちなど、選手を取り巻く女性が魅力的に描かれています。実際、高校球児たちのまわりにも、こういった女性たちのサポートがあるはずですが、ド根性野球マンガではまったく描かれることがないですね。
女性のプロ野球選手も誕生した2008年、野球狂の詩もファンタジーではない。がんばれ!
さて、話がずれましたが、このアニメは全体的に破綻もなく、最後まできっちり楽しめました。
あと、ウワサのBL要素は、確かにありますね。
男同士で手を握り合うなんて、ア・ブ・ナ・イ^^;
2008年11月19日水曜日
ロードス島戦記
アニメにしろ映画にしろ、感想を書くのは基本的に最後(最終話)まで見てからと決めていたのですが、長編小説やマンガなどは完結するまで10年以上かかることもよくあるので、なかなか感想を書くことができないことになります。 このへんは臨機応変にいかないといけませんね。
さて、このロードス島戦記はシリーズ通して1000万部以上売れており、ドラクエなんかのファンタジー好きの人は、押さえておかないといけない小説です。
さかんにメディアミックスもされたので、あの時代を生きたオタクたちなら、なんらかのメディアで必ず触れたのではないでしょうか。
コンプティークで連載されていたテーブルトークRPGのリプレイが元になっており、このあたりの事情を知らない方はWikipediaなどで調べてみてください。
僕は、ロードス島戦記は全7巻中6巻まではリアルタイムで読んで、7巻だけ読まずという中途半端なことをしておりました。今回ノスタルジーにひたる意味も込めて全巻通して読み、さらに外伝の2巻を続けて読みました(ハイエルフの森 ディードリット物語、黒衣の騎士)。
今、ブームは過ぎ去り、冷静な目で、この小説に触れることができました。高度な組み立てや文章表現があるわけではないですが、基本的に、昔と変わらず楽しく読めました。特に、リプレイでは描かれなかった2巻や、2つ目のリプレイが元になっている3巻は、かなり盛り上がります。3巻では重要人物が死んでしまいますが、リプレイでキャラクターが死んでしまうことがなければ、この展開はなかったでしょう。ダイスの目が出したランダムな結果が、小説に予測不可能な要素を与えています。ロードス島戦記を特徴付ける一つが、このゲームリプレイベースとということになります。
ロードス島戦記のもう一つの特徴が、剣と魔法を描いた日本製のファンタジーとしては、最もメジャーな作品であることです。ロードス島戦記以前にも、グイン・サーガなどのファンタジー小説はありましたが、この分野はそれほど一般的でなかったと思います。
欧米では1950年代に指輪物語が発表され、その後、指輪物語のスタイルを踏襲した多くのファンタジー小説が発表されたようです。指輪物語のスタイルというのは、キャラクターが活躍する架空世界の国家、宗教、土地などの世界設定を綿密に行い、物語にリアルな雰囲気を出すスタイルです。
日本でこの分野が遅れたのは当然で、これらの小説が中世ヨーロッパの世界観がベースになっていることと、エルフやゴブリンなんかも、欧米ではおとぎ話にでてくる、一般的な空想の生き物だからです。
ロードス島戦記は乱暴な言い方をすれば、日本の指輪物語です。ファンタジーの物語に、出渕裕さんのイラストによる、ジャパニメーションの要素が融合されたことが、爆発的ヒットに繋がりました。
今のライトノベルのスタイルに近いものですが、今ほど、アニメ・マンガ的なイラストではありません。この時代はこのぐらいのバランスの絵が、小説のイラストとしてはしっくりきていたように思います。(最初のラノベと呼ばれるのは、立ち読みした解説本ではスレイヤーズということです。)
ロードス島戦記は、大人が呼んでも楽しめますが、特にアニメ・マンガ文化に慣れた10代には、ハマれる要素が満載です。ただ、今(2008年)の時代にこの小説を持ってくると、他の作品と差別化することが難しいかもしれません。それは、ロードス島戦記の面白さが、キャラクターの魅力に頼りすぎてるからです。この傾向は特に外伝で強く、とにかくキャラクターを魅力的に描くことが徹底されています。
現在、様々な作品でいろんなキャラクターが氾濫しているので、当時はものすごい魅力的だったロードス島のキャラクターも、ありがちなパターンの域を出なくなってしまったのです。
20世紀もっとも面白い小説と呼ばれる指輪物語は、もちろんそれぞれのキャラクターも立っているのですが、ボロミアがどんな人かというと、なんか激しいマッチョぐらいの印象しかなく、メリーとピピンの違いは正直よく覚えていない。これはキャラクターより、物語の筋に重点が置かれているから。指輪物語が陳腐化しないのは、キャラクターの創出より、物語の創出の方が困難で、模倣しにくいからではないでしょうか。
青春時代を共にした作品は色あせて欲しくないですが、ロードス島戦記はあまりにもメインストリームに乗りすぎて、模倣が多くされたため、オリジナルの輝きが薄まってしまったように思います。
今の若い読者がどのように受け取るかを知りたい作品です。
2008年11月18日火曜日
かんなぎ 第七幕
アニメは一応最終話まで見てから感想を書くようにしているのですが、この回はとても面白かったので感想です。
始まってから、終始くすくす、ニヤニヤしてしまいました。おっさんが1人でアニメを見ながらニヤニヤしているのは、はたから見るとかなり気持ち悪いです^^
ストーリー展開はコメディとして珍しいものではなかったですが、脚本と演出でここまで面白くなるのかと思いました。屋内だけで展開する寸劇形式で、本当の面白さが問われる、ごまかしの効かない回でした。笑いあり、エロありで、これでもかと、面白い仕掛けが満載。かんなぎを見るなら、この回は欠かせないですね。
絵コンテは監督の山本寛さん、演出は吉岡忍さんという方でした。前山本さんが演出されていた第1話は、よくできてましたが、登場人物の紹介や、ストーリーを普通に進めないといけないので、まあ、普通な印象でした。オープニングが凄すぎて、そっちに意識が飛んだのもあります。対して、今回の第7話はヤマカン節炸裂で、めちゃめちゃ笑かされました。ふもっふの温泉回か、宿題回の印象です。
登場人物の中で、大鉄だけが浮いていて、まあ、正直すべってますねぇ。他のキャラクターが、オタクっぽいネタでボケてくる中、彼だけ、普通の天然キャラ。毎回すべっています。彼とつぐみの存在で、かんなぎはかろうじて一般性を保っているのかもしれません。
この回はナギさまの言うとおり、神回?ですね。
2008年11月16日日曜日
ゼーガペイン
地味ですが、面白い作品です。
この作品一番の魅力はストーリーなので、見ようと思う人は絶対に予備情報を入れてはいけません。
僕は、先輩から、○○○ッ○○とか、○○が○○○すとか、いろいろ内容を聞いていたので、サプライズがなく、悔しかったです。
このセンチメンタルな物語に、いわゆるロボットものの王道タイプ、熱血主人公を持ってきているのが異色。冒険と思います。結果は判断し難いのですが、物語が暗くなりすぎなくて、よかったのでしょうか。
ヒロインの素朴は演技は、よかったです。高感度が高いと思います。
ルーシェンというキャラクターは、キャラデザインや演技、声優の起用など(エド役の朴璐美さん)、女性ファンへのサービスが見えすぎていて、ちょっと笑ってしまいました。
ストーリー、世界観以外の部分で、残念ながら、飛びぬけた部分がなかったのが残念です。
評価の低いメカアクションは、残念ながらそのとおり。メカアクションにつきものの爽快感がありません。
僕たち世代のアニメファンにはカリスマ?の新居昭乃さんの主題歌も、世界観には合っていましたが、地味。
伊藤岳彦さんらしい、パイロットスーツがなんだか少し懐かしく、ダサく感じました。この世界観には、もう少し違ったデザインがあったと思います。
僕がティーン?のころからがんばっておられる、大貫健一さんの名前を作監で見ると安心します。いまだ、最前線で凄いですね。全体的にベテラン陣がいい仕事をされている作品。
2008年11月11日火曜日
社長とゴルフ
今はそんなに贅沢な趣味とというわけではないですが、やはりそこは紳士のスポーツ。 少々はお金もかかります。
昔から、社長の社交といえばゴルフと相場が決まっております。
とにかく、嫌がっていたはずが、先輩方のノリに合わせているうちに、中古のクラブセットを購入。
コースデビューを控え、何度か練習場に通いました。
自分はやはりインドアで絵を書いたり、映画を見たりするのが好きなタイプ。
体を動かすのは苦手なわけです。
案の定、練習場でもハズカシショットを連発。しまいにドライバーのヘッドが折れて飛んでいく始末TT
正直コースに出たくないです。
ただ、デビューの日だけは迫っていて、ちょっとした試練なのです。
ルイズばりに、は~~~;ありえない、です。
こんなことなら、若いうちから打ちっぱなしぐらいは行っておいたらよかった~
まあ、数少ないスポーツ経験ながら、スノボなんかは、なんとか滑降するぐらいはできるようになったので、ゴルフも練習次第と思うのですが。
これも、運命。そして新しいことを知るチャンスなわけです。
2008年11月6日木曜日
狼と香辛料
まあ、さすがに面白いです。
どっしりした感動作ではなく、ライトな後味の娯楽作です。
気軽に見れるのに次が気になって、一気に見てしまいました。
基本的に、主人公とヒロインの掛け合いが楽しい、ラブコメですが、世界観や、ヒロイン、ホロのキャラクターなど、非常にオリジナリティの高い作品です。
多くの男性ファンがホロと一緒に旅をしてみたいと思ったのではないでしょうか。
ホロはあまりアニメでは描かれないタイプのヒロインです。一言で表現するとデキル水商売系のお姉さん。言葉遣いも、おいらん風ですしね。
賢くて、プライドが高く、大酒飲みで、金のかかるいい女。経験豊富で、常に男を手玉にとるような言動ですが、好きな相手には一途。
ちょうど、昭和中期の日本映画に出てくる粋なヒロインとでも言いましょうか、少し懐かしい感じもします。アニメファンの男性が好むとされてきた?、純情無垢で、コストのかからないヒロイン像とは、かけはなれています。でも、実際作品を見ると、すごく「あり」なんですね^^
現実にこんな女性がいたら、僕のような恋愛ザコはコロっといってしまうでしょう。まさに、「オスはみんな阿呆」なのです。
以下、気になった点。修正を必要とする欠点というわけではありません。
物語の魅力である、気の利いた2人の台詞回しですが、特に作品世界に入れていない序盤では、不自然さが目立ち、おいてきぼりにされたところがありました。
活字で読んだら気にならないかもしれませんが、実際こんな風に話す人はいないので、音で聞くと違和感を感じます。キャストの方もかなりご苦労されたと思います。
また、商売の内容説明が台詞だけで行われるため、なかなか難しいです。図とかあるとわかりやすいですが、作品世界を壊しかねないので、それもできない。結局その部分を理解せずにスルーしても、物語の理解には支障ないのですが…
あと、この作品を丁寧に描くには13話という話数が短いことが気になります。実際、2人の出会いを別にすれば、大きなエピソードが2つしか描けていないです。この作品をロードムービーとして捕らえた場合、あきらかに短かすぎます。特に、2人がなぜそんなに惹かれあうようになったのか、あまり描けてなかったように思います。第2期もあるということに納得です。
あと、ヌードの描写が多く、ファミリーで見るにはこっぱずかしい。乳首のない裸体の描写を見ると、その昔エスパー魔美を家族で見ていたときの恥ずかしさを思い出しました;
なんとか、チラリズムのみで、描くこともできたと思います。この作品にはお色気はあまり必要ないので、その方がよかったのかも。まあ、逆にもっとエロくなってしまったかもしれないですが。
ワンパターンなバトルものにはない、強い個性を持った娯楽作です。
読んでいただいて、ありがとうございます。
こんな文字ばかりのブログを読んでいただいて、ありがとうございます。
そのうち画像も貼れるようになりたいのですが、まだまだ使い方もよくわかっておらず。
立派なブロガー目指して、適度にがんばります。
アニメーション神戸2008
アニメーション神戸というイベントに参加してきました。
http://www.anime-kobe.jp/
それも、関係者席をご用意していただき、かなり前で見ることができました。
なんと、あの天才磯光雄さんの3つ後ろの席です。
社長になってよかったと思うことは少ないのですが、今回ばかりは会社を作って、社長になって、本当によかったと思いました。
僕だけそんな席に座らせてもらい、ファンの方々には申し訳ないです。
このイベントは声優などのキャストではなく、珍しく制作スタッフにスポットが当たるイベントです。僕はいい歳のおっさんなので、キャラクターや声優を追いかけたり、同人誌を買ったりする楽しみ方ではなく、スタッフを追いかけて作品を楽しむことが多く、だからこそ、このイベントはとても楽しいものです。
(もちろん、キャラや同人誌を楽しむことも、とても楽しいことだと思います。)
ほとんどのアニメ系イベントが東京で行われる中、この神戸のイベントは西日本の地方都市在住者には参加しやすいので、ありがたいです。
ちなみに去年は初めて一般参加で観覧して、今年で2回目の参加です。
式の前半は若手クリエイターによる自主制作アニメの上映および受賞式。今年は去年に比べてレベルがグッと上がっていたように思います。1人でつくった自主制作アニメらしい作品もあれば、ジャパニメーションのルールで作られた意欲作もありました。こんな作品がバンバン出てくるなら、日本の映像業界は安泰です。
後半は商業アニメの受賞式です。受賞作品は、アニメーション神戸のサイトで見てもらえばもらえばわかるとおり、妥当性の高いベタな選定になっています。しかも審査委員がアニメージュ、ニュータイプ、アニメディア、MDN、アスキーの編集長が行っており、誰もこの選考結果に文句がつけ辛い布陣となっています^^;
コードギアスで受賞された、脚本家の大河内一楼さんは、賞を受け取って涙ぐんでおられました。とてもソフトな印象の方でした。
磯光雄さんは、普段は暗い部屋で仕事してるので、こういう場所は苦手ということでした。天才は見た目は普通のおっさん(失礼)でした。
特別賞のおじいちゃん、辻真先先生は77歳にして、最新アニメも見ているバイタリティあふれる方。アニメを見るのは「だって好きなんだもん」ということで、35歳の僕がアニメをみるのは、ちょっと恥ずかしいのかなという思いを少し吹き飛ばしてくれました。
この人たちが、あんな凄い作品を生み出してるんだと思うと、ジーンとしました。
大河内さんとは、写真撮影もしていただきましたよ!ファンの方、本当に僕だけごめんなさいm^_^m
アニメーション神戸は、非常に意義のあるイベントと感じますが、その重要性ほどにイベントそのものが盛り上がっていないように思います。
これは、日本のアニメのスタッフに、あまり一般の注目が集まっていないことが一因でしょう。日本のアニメ界は、才能の「るつぼ」で、優秀なクリエイターが、つくづくこの業界に集まっていると思います。にもかかわらず、一般の方が知っているアニメ監督は、宮崎駿、高畑勲だけ。割と詳しい人で、押井守、大友克洋、庵野秀明、富野由悠季でしょうか。もちろんこの人たちは凄いのですが、もっと、旬の尖った監督やスタッフの名前が、一般の人から出てきてもいいように思うのです。
もちろん、アニメファンの方たちは情報通なので、僕なんかより、よほど詳しいのですが。
また、神戸という地方都市で行われることや、アニメーション神戸という名前がどうしてもローカルな印象を与えていると思います。審査委員の顔ぶれを考えると、日本アニメ大賞といっても差し支えないのですが、東京国際アニメフェアがあるので、そちらの方がオフィシャル感が強いですね。
あと、若手クリエイターのコンテストや、Flashアニメのコンテストなど、割とこじんまりしたイベントと一緒になっていることも、いまいち抜けきらない原因でしょう。地方行政としては、地元イベントと、人気クリエイターのイベントを一緒にすることに意義を置いていると思うので、こうなっているのでしょう。
アニメーション神戸は、今後アニメ界のカンヌになれるでしょうか。
いろいろ書いていますが、僕としてはとても楽しませてもらったので、感謝いたします。
2008年11月4日火曜日
ケイヴ・フィアー
車椅子の主人公が、勇気と知恵でモンスターと戦う映画。
原題はABOMINABLE(雪男)ということで、そのほうが内容にピッタリ。
内容はむちゃくちゃ面白くないということはないですが、見る必要はないレベル。
車椅子の主人公が、双眼鏡で隣の家を覗くシーンなど、ヒッチコックっぽい演出。
もう少し脚本をいじれば、かなり面白くなる予感。
あと、モンスターが意外と「ちっちゃい」ので、まったく怖くない。ここは少々お金をかけるか工夫するかして、怖いモンスターにしてほしかったです。
僕らの世代には懐かしい、ランス・ヘリクセンがチョイ役登場。
あ、そこだけ、ちょっと洞窟あります^^
true tears
昼メロをアニメでやってしまった作品です。
ゲーム原作ということもあるのか、三角関係や空気感がSchool Daysと似ています。
雰囲気が重くなりすぎない、ギリギリのところでドラマが展開されて、緊張感があります。
学園もののせつない雰囲気もぞんぶんにでていて、水彩タッチで描かれた富山の町並みもきれい。
さわやかな感動があり、十分に楽しませてもらいました。
強いていうなら、10話から後の展開で、少し緊張感がなくなってしまったように思います。どうせあの結末にするなら、11話以降はもう少し早めの展開にして、たたみかけてもよかったかもしれないです。
ただ、この作品はラブストーリーでありながら、主要登場人物の「成長」を重点的に描いているため、最後の数話の展開が必要だったとも取れます。
ここは制作側もだいぶ迷われたところでしょう。
あと、音楽まで予算がまわってなかったようで、祭囃子がシンセの音で残念でした。ここは絶対生音が欲しいところです。
全13話中8話が監督でもある西村純二さんの絵コンテで、力の入れようが伺えます。監督の他の作品は見たことがないのですが、これが監督の代表作ということになるのではないでしょうか?
京都アニメーションの成功をモデルケースに、これからも、地方の制作会社が自社制作に踏み切ることが増えると思います。富山のP.A.WORKS初の自社制作アニメとして、内容的には成功じゃないでしょうか。優良ブランドに成長していくことを期待します。