2010年9月13日月曜日

洗礼

楳図かずおさんの漫画。
そんなに面白くない。

楳図さんの漫画を読んだのは初めて。
さすがに絵も内容も古く、今のエンターテイメントとしては、イマイチです。
ただ、なんともいえない楳図さんだけの世界観があります。
文庫本で再販されたものを読みましたが、1巻の手塚眞さんのあとがきで、なんとオチがさらされています。
「ぎゃー」
これを先に呼んでしまったので台無しでした。
気をつけてください。

2010年9月9日木曜日

ブレイク ブレイド 第二章 「訣別ノ路」

面白いです。

ここ数年なかった、貴重な飛ばないリアルロボットアニメ。
あれ? フルメタ以来? そんなことないよね。あれ?

普通は悪漢として描かれる豪快でベタな将軍が、愛嬌たっぷりに描かれているのが珍しい。
とにかく手描きのメカアクションが凄いので、楽しいです。ゴーレムの重量感を楽しむ作品。

巨乳とか、この作品にはあんまり要らん。
どうせやるなら、ゴーレムばりの重量感でお願いします。

ブレイクブレイド 第一章「覚醒ノ刻」

正統派ロボットアニメ。まだ続くけど、たぶん、面白い。

前、PS3で何故か半分だけレンタルされていて、ちょっと腹たった作品。
今回BDレンタルしてみました。この作品、ロボットの書き込みが凄いので、HD画質の方がよいです。
ロボットとか、キャラの書き分けが中途半端で、ちょっと見分けつきにくい。このあたりは、アニメで変更しても良かったんじゃないかなあ。
続きも楽しみ。

アニメの革命児 金田伊功

NHK衛星第2のテレビ放映を見ました。
金田さんが描いたアニメはオンタイムでたくさん見てきましたが、別にアニメ雑誌とかを買っていたわけではないので、僕が金田さんを意識しだしたのは、30過ぎてからです。
アニメーターのインタビューで、金田フォロワーって言葉が頻繁にでてきてて、勉強しました。
金田さんは、個性が際立っているアニメーターなので、宮崎アニメの中では、ちょっと浮いていたりします。
宮崎駿さんも、金田さんの個性はそのまま生かしていて、演技はほとんど変えていないということ(友永さん)。
凄い天才だったんだなと、あらためて思います。
庵野さんは、宮崎さんの下で働いていたことが、金田さんに良かったのか悪かったのか、みたいに言っておられました。個性の強い天才は、どこでも苦悩するものかもしれません。
変なHなフィギュアを作っている村上隆さんも、はじめて見ました。話がうまくて、商業デザイナーのような方なんですね。

金田さんのテクニック、表現手法は、ガイナックスのアニメなんかで普通に目にします。アクションものの表現はほとんど金田さんがルーツです。
亡くなってもこういう形で永遠に生きると思います。

2010年9月8日水曜日

最初の3年間は赤字ってのはウソ

会社ではよく
「最初の3年間は社員を育てる期間なので、その間に辞められると会社は赤字だよ」
みたいなことを言われますが、これはウソです。
余裕のある一部の優良企業は別にして、普通の会社、ましてや中小企業が、3年間も赤字の人を置いておけるわけがありません。
うちの場合は、大体3ヶ月もすれば、みんな自分の給料ぐらいは自分で稼ぎます。
3ヶ月だと、それほど高度な仕事ができるわけではないのですが、仕事ってのは、難しい仕事もあれば、簡単な仕事もあって、新人は最初は簡単な仕事をやるわけです。
もちろん、ベテランが難しい仕事をやってこそ、簡単な仕事が付いてくるわけですが、簡単な仕事も、誰かがやらなければなりません。新人は自分にできる簡単な仕事をやって食いぶちを稼ぐわけです。逆に、ベテランからすれば、難しい仕事をしたほうが儲かるので、新人が簡単な仕事をしてくれると助かる。新人とベテランの関係は、教える教えられるだけではなく、お互いをフォローしあう関係です。

「3年間は勉強期間で会社は赤字だよ」っていうのは、本当は「赤字ってことはないけど、最初は勉強期間もかねてるので安く使うけど我慢してね」って感じでしょうか。
ただ、3年以内に会社を辞められると損失が大きいのも本当。採用や社員教育は、会社にとって大きな負担です。
仕事ができる人に長くいてもらうほうが、会社は儲かります。だから、3年とか経って、社員がキャリアアップを考える時期に、会社がしっかりをお給料を払っていないと、仕事のできる人から転職してしまうことになります。
一人前の仕事をできるようになっても給料が上がらないのは、「ず~っと安くでしか使いません」ってことなので、会社選びのときには、初任給だけじゃなくて、先の昇給モデルを見ておいた方がいいですね。

2010年9月7日火曜日

サービス残業について思うこと

サービス残業は違法ですが、うちのような業種はサービス残業しないとやっていけないのが現状です。
実際、みなしが多く付いているので、それほど長時間のサービス残業というわけではないですが。

僕は、サラリーマン時代から、サービス残業など気にせず仕事をしてきました。
クリエイティブの仕事は、成果物に対して報酬が発生するので、最初のころはいくら時間があっても足りません。
ものすごい時間をかけて、苦労して作ったものが売り物にならないことが当たり前。
そんな中、一人前になろうとすれば、残業なんていう概念すら持つことがありません。
実際、サービス残業せずにデザイナーとして一本立ちするのは、ちょっと難しいと思います。
サービス残業がイヤなら、この業種に就くのはやめた方がいいと思います。

民主党は最低賃金を1000円にするようなことを言っていますが、そんなことをすれば、会社は採用を控えるようになります。採用数が激減して、今後ますます職に就けない人が出てくると思います。
お金を生み出せないうちは、給料が少ないのは当たり前。お金が稼げるようになって、お給料が増えて、生活基盤が安定する。弱者救済ばかりに目が行きすぎると、そんな当たり前のことがないがしろにされるように思います。
みなさんは買い物をするとき、よりよいものを、より安く買おうとするでしょう。悪くて高い商品には見向きもしないですね。国際競争力にさらされたメーカーは、必死になって、よりよいものを、より安く提供していかないと、消費者に買ってもらえません。
それと同様、能力も低く、努力もしない人は、企業から見向きもされないのです。
逆に、人よりがんばれば、自分の商品力が上がって、雇用機会が増え、たくさんお給料をもらえるのです。

労働基準法は守らないといけないと思います。ただ、労働基準法は工場労働などの業種には向いていると思いますが、クリエイティブな業種とは合ってないと思います。
会社は、社員を育て、給料をしっかり還元できることが大切と思います。
がんばって努力すれば、報われる社会であって欲しいと思います。

偉そうなことを書いても、うちのスタッフはまだまだ安月給。僕は、うちのスタッフの給料が増えるようにがんばるだけです。

2010年9月6日月曜日

1Q84 BOOK1、BOOK2

まあまあ面白い。
村上春樹さんの小説は『ノルウェイの森』以来。

全体通して面白いんじゃなく、各章が面白いという変わった作品。
文章がとても上手く、わりと難解なことでも、すんなりテンポよく読めます。
主人公の天吾を通じて、作者の作家としての姿勢、文章へのこだわりが解説されます。(たぶん)

特にBOOK2の序盤までが面白く、各章ごとに楽しさがあります。これが、珍しい。毎章、起承転結を持ってきているんだと思います。全体的には、オカルトと、ファンタジーの要素が強い。特定の宗教をモデルにしているものもあって、無宗教の日本人なら、共感する箇所も多いと思います。
読みやすいけど、全体の物語は、難解か。

好みとしては、セックスの描写が多すぎ。作家性といえばそれまでですが。セックスは最終手段とまではいかないまでも、ここぞで使って欲しいなあ。この作品では、重要なイニシエイションのほかに、キャラクター付けなどに、頻繁にセックスの描写が使われるので、ちょっと多いなあと思いました。
実際、みんなセックスを省いた表面的なところで、人付き合いやビジネスをしてるので、キャラクターの説明にセックスは要らんと思いました。
人の性生活を見れば、その人がどんな人か分かるんでしょうか、ちょっと気になりますね。
まあ、普通は人の性生活を見ることないので、なんとも言えないですが。