2011年5月11日水曜日

ぬらりひょんの孫

面白くない。原作既読。
西村純二監督と、福山潤のダブルジュンジュンに釣られて視聴。

真面目な西村監督が、原作を真面目にアニメ化した感じ。原作も普通のジャンプ漫画といった感じで、それほど面白いとは思いません。
基本的に原作どおり。この面白くなさは、原作起因のような気がします。
これは、子供のためのアニメなので、深夜で、大人向けにやること自体に無理がある。話の分かりやすさや、キャラ、絵柄、色など、すべてが子供向け。大人の視聴するものではない。
演出では、3代目襲名のシーンがよかったです。また、妖怪のおどろおどろしさも出ていた。雪女の可愛さも原作通り。原作のよいところはだいたい引き出せていたと思います。

福山潤さん、昼間のぬらくんは、もっとショタな感じでいくかと思いきや、結構カッコいい声。高校生の設定だし、昼間のぬらくんも、別にヘナチョコではないので、この演技なんですね。

原作が好きな子供が楽しむためのアニメでした。

2011年4月27日水曜日

とある魔術の禁書目録Ⅱ

まあまあ。1期より、世界観に愛着があるので、楽しい。
絵はきれい。

1期は面白くないと思いましたが、『レールガン』も含めると、かれこれ50話ぐらいこの世界観を見ているので、さすがに馴染んできて、キャラクターが動くだけでも、そこそこ楽しめるようになってきた。
中2作品の代表ということで、おっさんにはちょっと辛いんだけど、まあ、それも、慣れたかな。

ストーリーは相変わらず短編をいくつか繋いだ形で、シリーズ通して「ガツンと面白い」印象ではありません。また、それぞれのシナリオが、さらに難解になって、思わせぶりな伏線が満載され、なんとなくカッコいい感じの専門用語が飛び交います。全体的に、シチュエーション重視でストーリーが作られており、あれだけ凄惨な戦いをした、上条ちゃんとアクセラレータが、電話だと本人たちと気づかないなど、カッコよければなんでもあり、カッコつけれたらOK的な作品です。
そのあたりを割り切っちゃうと、結構楽しめる気もします。
とにかく、主人公がモテたり、御坂にやきもちを焼かれたり、カッコいいセリフを吐いたり、そんなシチュエーションを楽しむ作品。
上条ちゃんの中2的ほえずらも、結構なれてきて、だんだん、「あれ? この子、カッコいいこと言ってる」みたいに思っちゃいました。
なんだかんだ言って、最終回まで70話以上付き合ってきたキャラには、思い入れがあります。
2期のオープニングはこれまでにない雰囲気で、特に序盤のインデックスの笑顔から、モノレールの下を走るカットまでが秀逸だと思いました。音楽と絵のシンクロで、かなり気持ちいいです。

また、この作品はこのクール、「みんな見ている」作品になっているので、「一応押さえておかないといけない」作品でもありました。
何年も残る作品ではなく、あくまでライトな作品。
あまりの中2作品だけに、リアルな中2の人が見たら、「すごい面白い」かもしれません。

2011年4月21日木曜日

フラクタル

まあまあ面白い。わかりやすい活劇。いろんな名作のパロディになっている。

人気者の山本寛監督が、次何をやるか、アニメファンは気になっていたところ。以外に手堅くまとめてきたという印象。
活劇も「エッチ」連発のギャグも楽しく、わかりやすいエンターテイメントになっています。
演出も凄い。丁寧だし、凝っている。キャラクターも魅力的で、花澤香菜さんの演技が凄く、他の人がやると、ネッサはちょっと「ウザい」キャラになりそうなところが、可愛く思えました。
各キャラクター、個性もあるのに、さらっと演出されている。さらっとしていて、泣くようなシーンはありません。ライトで、爽やかな後味になっています。

管理社会VS自由、文明批判、自然賛美になりそうで、ならない。主人公がオールドテクノロジーと呼んでいる、現在の僕たちの文明社会を賛美している。これが、切り口としてはありだし、すごいわかりやすいんだけど、すこしスッキリしなかった。文明を肯定しながら、人間本来の生き方も重視していく。これって、現実社会の実際。主人公の敵ってなんだろうと思ったときに、敵はいなかった。スッキリ感がちょっと少ないのはそのせいかも。ただ、好きな人を守りたい。それは、努力の末報われるので、爽やかな後味になっているのかなあ。

悪漢のバローが、ヒロインと愛し合っていると主張しているくせに、ヒロインを処女検査するシーンがあったり、結局、ヒロインは何が汚れているのかよくわかんない。本番を除く、ギリギリの交渉をしていたということでしょうか。この一連のエピソード、アニメファンの処女信仰に対する「あてつけ」のようにも感じました。『かんなぎ』のヒロインが処女がどうかで、ファンが盛り上がったことに、山本監督も何か言いたいことがあったと思います。
たしかに、アニメファンが処女性に固執しすぎる傾向は、少しいきすぎと思いますが、もし、それに対する意見を作品に入れているなら、ちょっとごちゃこちゃする思いました。
さすがに、それはないのかもしれませんが、引っかかるエピソードではありました。
このストレートな作品に関しては、ヒロインは16歳の処女でよいです。

この作品をどう評価するかは、過去の名作アニメ作品にかなり酷似していることを、どう考えるかだと思います。『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』に加え『不思議の海のナディア』『エウレカセブン』にも近い。また、お父さんとの出会いは『ガンダム』のサイドセブンのエピソードにも似ています。
アニメのオーソリティ、山本寛監督らしい気もしますが、ネタ元が少し有名すぎて、視聴中どうしても気が散ります。
あまり情報誌など見ないので、この作品がなぜ過去作品をなぞったのか知りませんが、オーソドックスな活劇、ボーイ・ミーツ・ガールを作るなら、この形が一番という答えなのか。
ただ、作品評価において、一般的にオリジナリティはかなり重視されると思います。アクション・活劇重視の僕でも、オリジナリティの高い作品は、やはり「ひと味」違うと感じます。『電脳コイル』は活劇ではありませんが、まぶしいオリジナリティで、見た後に「何か」残ります。『東のエデン』はオリジナリティも高く、しかもエンターテイメントしても面白いので、当然評価が高くなります。
この作品は、「あの作品たち」に似すぎていて、せっかくある、オリジナリティも覆い隠されているように思いました。

ピクサーの作品は、毎回オリジナリティとエンターテイメントを両立していて、それは、長期間じっくり作れるだけの資金力、興業力に裏打ちされている面もある。日本のアニメ業界は、常に作り続けていないとメシが食えない。そんな中でクリエイターは奮闘しているので、そのうえ、輝くオリジナリティを要求するのは酷かもしれません。
また、山本寛監督も、その過激なパフォーマンスとは裏腹に、オールジャンル作れる、万能型の監督を目指しているように感じます。そんな監督に、オリジナリティ=作家性を求めるのもお門違いかもしれない。
それでも、ダンスや過激な言動でファンを楽しませてくれる山本寛監督には、すごいものを作ってくれる期待があります。
次も期待しています。

2011年4月20日水曜日

バクマン。

面白い。原作の面白さそのまま。ジャンプ連載で原作既読。

『ふたつの地球』が全部読めたり、『ラッキーマン』オープニングの金田オマージュ、『超ヒーロー伝説』オープニングなど、アニメならではの演出もたくさんあり楽しい。
キャラが、コミックと同じなのに、ニュアンスが違う。同時期に放映していた、『STAR DRIVER 輝きのタクト』の方が、小畑先生の特長をつかんでいるような気がする。なぜか。
アニメと連動して、マンガ連載に中井さんが復活したり、けっこう狙ったこともしています。
どの歌もバクマンのイメージで作られていて、しっくりくる。
あと、そこはもう、ジャックじゃなくて、ジャンプでいいように思います。残念な大人の事情。

気になるのは、マンガとまったく同じ感覚なこと。「それならマンガでいいよね。絵も安定してるし。」となりかねない。
マンガと同じ感覚ってすごいことなんだけど。それが狙いだろうし、そこは成功なんでしょう。

この作品は今の時代背景じゃないと、100%楽しめない作品だと思います。ぜひ、リアルタイムで見て欲しい作品。というより、やはりマンガの方を読んで欲しいとなるので、アニメとしてマンガ以上にはなっていないか。アニメも見れたら見たらいいんじゃないというぐらい。

2011年4月18日月曜日

装甲悪鬼村正

面白い。暗く残酷な世界観が魅力。
エロいシーンが短くて、僕のようなストーリー重視のユーザーには、嬉しい。
血みどろの世界観で、最初ブシュってなったときに、何が起こったのかわからなかった。エロゲはそんなにやってないのですが、わりと異色な作品ではないでしょうか。

シナリオがよく、かなり作りこまれた世界観を堪能させてくれます。史実と異なる、もうひとつの日本の歴史が展開されるのですが、微妙に現実の世界とリンクしており、変な話ですが、「歴史の勉強になる」作品です。特に、支配層の思惑がデフォルメされて描かれるので、わかりやすい。
主人公と光の関係性やドラマの展開、ヒロインたちそれぞれのシナリオも、よく計算されていて、だんだん謎があきらかになっていきます。いろんなアイデアをこれでもかとぶち込んでいて凄い。

メカの描写が、ダサいのとカッコいいのライン上で、ギリギリカッコいいに入っていると思いました。人間の熱量で空を飛ぶというのに、最初違和感を感じましたが、それは、世界観に入り込むにつれ慣れました。ただ、「電磁抜刀」を「レールガン」と読ませてしまうのが、ちょっとカッコ悪いなと思いました。この「レールガン」という言葉が、最近どうも安売りされており、あまり必殺技名にはしないほうが無難だと思いました。企画がスタートした3年前は、そこまで安い言葉じゃなかったのかもしれません。
ごてごてしたメカのデザインも、ギリギリカッコいいラインで、このギリギリさが、この作品の特徴かもしれません。

面白くて、カッコいい世界観を持った作品ですが、全体的に、結構危ういバランスの上に成り立っている気もします。

ちなみに、このゲームはゲームパッド未対応なので、これのお世話になりました。
パッドdeパソコン

IS 〈インフィニット・ストラトス〉

面白くない。ライトなメカもので見やすい。原作未読。
女の子のいっぱいのハーレム作品で、このパターンはただでさえ損してるのに、シナリオに特徴もなく、残念な内容に。

最終回のアクションは爽快感があって、かなりよい。背景、爆発の作画、CG全てよく、気持ちいい。美しい背景の中を縦横無尽に飛ぶISを見ると、原作ファンはかなり嬉しいことでしょう。
アニメ単体では、面白くないと思います。でも、以外に人気あるんだよなあ、これ。若者向きかな。

2011年4月12日火曜日

テイルズ オブ グレイセス エフ

シリーズ中、普通。
なんか、普通。
前の『テイルズ オブ ヴェスペリア』の出来がよすぎた気もする。