2014年4月8日火曜日

警官の条件

まあまあ面白い。
このミス大賞作品と思い、続編を買ってしまうという、『おやすみラフマニノフ』と同じパターンの購入。我ながらバカだな。
内容は楽しめたのでよかった。
1950年生まれの佐々木譲作品。この作品は、この年代の人にしか書けない。

こんなハードボイルドな作品は初めて読んだかもしれない。
女性が3人出てくるが、まあ、そっけない扱い。物語に花を添えるという言葉があるが、本当に花を添えただけで、ストーリーにはほとんどかかわってこない。
ここまで男の世界、ハードボイルドな小説は珍しい。

文章が少し読み難い。
別に難しい言葉遣いをしているわけではなく、平易な日本語で書かれている。
文章があらすじ的でそっけなく、無駄な描写がないので、少々慎重に読まないと頭に入ってこないのだ。
地方の人にはわかりにくい東京の地名や、捜査員の名前がたくさん出てくることも原因だろう。
まあ、この文章もハードボイルドな世界観づくりに一役買っているんだけど。

実際の事件や暴力団などの団体名が似た名前で出てくるので結構リアル。本当に似たような捕り物があって、警官への取材から作られている半分ドキュメンタリーかと思わせる雰囲気がある。

ストーリーは面白いので、普通にお勧めできる。
かっこいいラストシーンが用意されているので、最後まで読んで欲しいな。

2014年4月7日月曜日

OVA ToHeart2(OVA第1シリーズ)

ToHeartファンのための作品で、単体で楽しめるものではない。とにかく絵がきれい。
柳沢さんがいい仕事をしている。
OVAは第5期まで出ており、本来は最後まで見てコメントすべきだが、レンタルショップに置いていないので、ToHeartアニメ版視聴はここまで。
自分が触れていなかった人気作品、ブームを作った作品が、ざっくりとどんな作品かわかって、よかった。

ToHeart2

あまり面白くないが、ToHeartは新しいシリーズほど少しずつ面白くなっている。
割り切って妹エンドにしているのがよかったな。
ルーもよかった。

ガンダムビルドファイターズ

面白い。王道のTVアニメを見られたことがうれしい。
1話完結に近い作りで見やすい。

キャラも話もよくできており、作品全体ネタなんだけど、毎回熱い展開。
アクションも本当によく描けている。
毎回、あー、面白かったと思える。

ガンダムがテレビ東京に移って、初めての作品としては大成功。
完璧な作品です。52話でもよかったかもね。

いなり、こんこん、恋いろは。

普通。
伏見稲荷神社のような勝ち組観光地が、アニメタイアップまでするのかと、ゾっとした作品。

10話と短いが、世界観、ドラマ作りなど、よくできている。
暗い展開が続き、スッキリも少なく、カタルシスもないため、視聴後は、ちょっとだけもやっとする。

大年神(うか様のお兄さん)は、頻繁に登場する割に、アニメテイストが強いので、浮いていた。

全体的に少女マンガテイストが強く、男入室禁止の匂いも。
女子が見て、燈日君に萌えるのが正しい視聴方法なんだと思う。

ストライク・ザ・ブラッド

普通かあまり面白くない。意気込みはよい。
この作品では『とある~』シリーズとよく似た、魔法と化学なんでもありの架空の都市を設定している。『とある~』シリーズが、とんでもなく大きな風呂敷を広げていることに対し、この作品の世界観はコンパクト。

序盤のヒロインはめちゃめちゃ可愛く描けている。
キャラクター登場人数も26話のハーレムアニメとしては適正な数に納まっており、もう少し人間ドラマを深めることで面白くできたのかもしれない。
この作品はちょいエロ、バンパイアアクションにとどまってしまい、ドラマの作りはイマイチ。
アクションがよく、さらっと見れるが、印象に残らない作品かも。

対比することで、同じ中2作品で似た世界観を持つ『とある~』シリーズが、いかにとんでもない世界観を作り出しているかを再確認できた作品。

ウィッチクラフトワークス

あまり面白くない。
キャラクター、世界観はよくできている。
なんとなく始まっていた長期連載作品といった風情で、長い間愛されて、それなりに面白さが出てくる作品なので、12話で印象に残る作品にするのは難しい。
2、3期と期を重ねたら、面白くなる可能性を感じる。