2011年4月27日水曜日

とある魔術の禁書目録Ⅱ

まあまあ。1期より、世界観に愛着があるので、楽しい。
絵はきれい。

1期は面白くないと思いましたが、『レールガン』も含めると、かれこれ50話ぐらいこの世界観を見ているので、さすがに馴染んできて、キャラクターが動くだけでも、そこそこ楽しめるようになってきた。
中2作品の代表ということで、おっさんにはちょっと辛いんだけど、まあ、それも、慣れたかな。

ストーリーは相変わらず短編をいくつか繋いだ形で、シリーズ通して「ガツンと面白い」印象ではありません。また、それぞれのシナリオが、さらに難解になって、思わせぶりな伏線が満載され、なんとなくカッコいい感じの専門用語が飛び交います。全体的に、シチュエーション重視でストーリーが作られており、あれだけ凄惨な戦いをした、上条ちゃんとアクセラレータが、電話だと本人たちと気づかないなど、カッコよければなんでもあり、カッコつけれたらOK的な作品です。
そのあたりを割り切っちゃうと、結構楽しめる気もします。
とにかく、主人公がモテたり、御坂にやきもちを焼かれたり、カッコいいセリフを吐いたり、そんなシチュエーションを楽しむ作品。
上条ちゃんの中2的ほえずらも、結構なれてきて、だんだん、「あれ? この子、カッコいいこと言ってる」みたいに思っちゃいました。
なんだかんだ言って、最終回まで70話以上付き合ってきたキャラには、思い入れがあります。
2期のオープニングはこれまでにない雰囲気で、特に序盤のインデックスの笑顔から、モノレールの下を走るカットまでが秀逸だと思いました。音楽と絵のシンクロで、かなり気持ちいいです。

また、この作品はこのクール、「みんな見ている」作品になっているので、「一応押さえておかないといけない」作品でもありました。
何年も残る作品ではなく、あくまでライトな作品。
あまりの中2作品だけに、リアルな中2の人が見たら、「すごい面白い」かもしれません。

2011年4月21日木曜日

フラクタル

まあまあ面白い。わかりやすい活劇。いろんな名作のパロディになっている。

人気者の山本寛監督が、次何をやるか、アニメファンは気になっていたところ。以外に手堅くまとめてきたという印象。
活劇も「エッチ」連発のギャグも楽しく、わかりやすいエンターテイメントになっています。
演出も凄い。丁寧だし、凝っている。キャラクターも魅力的で、花澤香菜さんの演技が凄く、他の人がやると、ネッサはちょっと「ウザい」キャラになりそうなところが、可愛く思えました。
各キャラクター、個性もあるのに、さらっと演出されている。さらっとしていて、泣くようなシーンはありません。ライトで、爽やかな後味になっています。

管理社会VS自由、文明批判、自然賛美になりそうで、ならない。主人公がオールドテクノロジーと呼んでいる、現在の僕たちの文明社会を賛美している。これが、切り口としてはありだし、すごいわかりやすいんだけど、すこしスッキリしなかった。文明を肯定しながら、人間本来の生き方も重視していく。これって、現実社会の実際。主人公の敵ってなんだろうと思ったときに、敵はいなかった。スッキリ感がちょっと少ないのはそのせいかも。ただ、好きな人を守りたい。それは、努力の末報われるので、爽やかな後味になっているのかなあ。

悪漢のバローが、ヒロインと愛し合っていると主張しているくせに、ヒロインを処女検査するシーンがあったり、結局、ヒロインは何が汚れているのかよくわかんない。本番を除く、ギリギリの交渉をしていたということでしょうか。この一連のエピソード、アニメファンの処女信仰に対する「あてつけ」のようにも感じました。『かんなぎ』のヒロインが処女がどうかで、ファンが盛り上がったことに、山本監督も何か言いたいことがあったと思います。
たしかに、アニメファンが処女性に固執しすぎる傾向は、少しいきすぎと思いますが、もし、それに対する意見を作品に入れているなら、ちょっとごちゃこちゃする思いました。
さすがに、それはないのかもしれませんが、引っかかるエピソードではありました。
このストレートな作品に関しては、ヒロインは16歳の処女でよいです。

この作品をどう評価するかは、過去の名作アニメ作品にかなり酷似していることを、どう考えるかだと思います。『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』に加え『不思議の海のナディア』『エウレカセブン』にも近い。また、お父さんとの出会いは『ガンダム』のサイドセブンのエピソードにも似ています。
アニメのオーソリティ、山本寛監督らしい気もしますが、ネタ元が少し有名すぎて、視聴中どうしても気が散ります。
あまり情報誌など見ないので、この作品がなぜ過去作品をなぞったのか知りませんが、オーソドックスな活劇、ボーイ・ミーツ・ガールを作るなら、この形が一番という答えなのか。
ただ、作品評価において、一般的にオリジナリティはかなり重視されると思います。アクション・活劇重視の僕でも、オリジナリティの高い作品は、やはり「ひと味」違うと感じます。『電脳コイル』は活劇ではありませんが、まぶしいオリジナリティで、見た後に「何か」残ります。『東のエデン』はオリジナリティも高く、しかもエンターテイメントしても面白いので、当然評価が高くなります。
この作品は、「あの作品たち」に似すぎていて、せっかくある、オリジナリティも覆い隠されているように思いました。

ピクサーの作品は、毎回オリジナリティとエンターテイメントを両立していて、それは、長期間じっくり作れるだけの資金力、興業力に裏打ちされている面もある。日本のアニメ業界は、常に作り続けていないとメシが食えない。そんな中でクリエイターは奮闘しているので、そのうえ、輝くオリジナリティを要求するのは酷かもしれません。
また、山本寛監督も、その過激なパフォーマンスとは裏腹に、オールジャンル作れる、万能型の監督を目指しているように感じます。そんな監督に、オリジナリティ=作家性を求めるのもお門違いかもしれない。
それでも、ダンスや過激な言動でファンを楽しませてくれる山本寛監督には、すごいものを作ってくれる期待があります。
次も期待しています。

2011年4月20日水曜日

バクマン。

面白い。原作の面白さそのまま。ジャンプ連載で原作既読。

『ふたつの地球』が全部読めたり、『ラッキーマン』オープニングの金田オマージュ、『超ヒーロー伝説』オープニングなど、アニメならではの演出もたくさんあり楽しい。
キャラが、コミックと同じなのに、ニュアンスが違う。同時期に放映していた、『STAR DRIVER 輝きのタクト』の方が、小畑先生の特長をつかんでいるような気がする。なぜか。
アニメと連動して、マンガ連載に中井さんが復活したり、けっこう狙ったこともしています。
どの歌もバクマンのイメージで作られていて、しっくりくる。
あと、そこはもう、ジャックじゃなくて、ジャンプでいいように思います。残念な大人の事情。

気になるのは、マンガとまったく同じ感覚なこと。「それならマンガでいいよね。絵も安定してるし。」となりかねない。
マンガと同じ感覚ってすごいことなんだけど。それが狙いだろうし、そこは成功なんでしょう。

この作品は今の時代背景じゃないと、100%楽しめない作品だと思います。ぜひ、リアルタイムで見て欲しい作品。というより、やはりマンガの方を読んで欲しいとなるので、アニメとしてマンガ以上にはなっていないか。アニメも見れたら見たらいいんじゃないというぐらい。

2011年4月18日月曜日

装甲悪鬼村正

面白い。暗く残酷な世界観が魅力。
エロいシーンが短くて、僕のようなストーリー重視のユーザーには、嬉しい。
血みどろの世界観で、最初ブシュってなったときに、何が起こったのかわからなかった。エロゲはそんなにやってないのですが、わりと異色な作品ではないでしょうか。

シナリオがよく、かなり作りこまれた世界観を堪能させてくれます。史実と異なる、もうひとつの日本の歴史が展開されるのですが、微妙に現実の世界とリンクしており、変な話ですが、「歴史の勉強になる」作品です。特に、支配層の思惑がデフォルメされて描かれるので、わかりやすい。
主人公と光の関係性やドラマの展開、ヒロインたちそれぞれのシナリオも、よく計算されていて、だんだん謎があきらかになっていきます。いろんなアイデアをこれでもかとぶち込んでいて凄い。

メカの描写が、ダサいのとカッコいいのライン上で、ギリギリカッコいいに入っていると思いました。人間の熱量で空を飛ぶというのに、最初違和感を感じましたが、それは、世界観に入り込むにつれ慣れました。ただ、「電磁抜刀」を「レールガン」と読ませてしまうのが、ちょっとカッコ悪いなと思いました。この「レールガン」という言葉が、最近どうも安売りされており、あまり必殺技名にはしないほうが無難だと思いました。企画がスタートした3年前は、そこまで安い言葉じゃなかったのかもしれません。
ごてごてしたメカのデザインも、ギリギリカッコいいラインで、このギリギリさが、この作品の特徴かもしれません。

面白くて、カッコいい世界観を持った作品ですが、全体的に、結構危ういバランスの上に成り立っている気もします。

ちなみに、このゲームはゲームパッド未対応なので、これのお世話になりました。
パッドdeパソコン

IS 〈インフィニット・ストラトス〉

面白くない。ライトなメカもので見やすい。原作未読。
女の子のいっぱいのハーレム作品で、このパターンはただでさえ損してるのに、シナリオに特徴もなく、残念な内容に。

最終回のアクションは爽快感があって、かなりよい。背景、爆発の作画、CG全てよく、気持ちいい。美しい背景の中を縦横無尽に飛ぶISを見ると、原作ファンはかなり嬉しいことでしょう。
アニメ単体では、面白くないと思います。でも、以外に人気あるんだよなあ、これ。若者向きかな。

2011年4月12日火曜日

テイルズ オブ グレイセス エフ

シリーズ中、普通。
なんか、普通。
前の『テイルズ オブ ヴェスペリア』の出来がよすぎた気もする。

ボーダー

面白くない。おっさんスター2人ががんばった。
見ていると真犯人が2人に絞られ、あー、やっぱりそっちでしたー、みたいで、驚きも特にない。

イングロリアス・バスターズ

まあ、面白い。ノーテンキで、暴力的。
僕は別にタランティーノ信者じゃないけど、やっぱり面白いなあ。
なんか、もう、この世界観は凄いんですね。
ばかばかしくて、エキサイティングで、たまらない気持ちになる。
女優の扱いにだけ、愛がある。

パラノーマル・アクティビティ

あまり面白くない。びっくりさせられる感じの映画。
同じような触れ込みの『ブレアウィッチプロジェクト』よりは、だいぶまともなホラー映画だと思う。
ホラー好きなら、普通に見れる。
低予算のせいか。ほとんど出演しっぱなしの女優が太ってて悲しい。
彼女がもっとセクシーなら、もうちょっといけたのに。

アイアンマン2

普通。わりと好き。
僕も歳だし、この作品は見終わった瞬間に内容を忘れる映画で、それでも、見ている間は楽しめる作品。
次作品のキャラが活躍しすぎ。
ちょっと出演にして欲しかったなあ。

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

面白くない。アメリカの中2病全開作品。
実力不相応の妄想を抱くことは、国問わず、若者の特権のようです。

面白くない上に、僕らの世代には使い古されたギリシア神話ネタ。アクションもなんか、イケてない。『タイタンの戦い』の方が、だいぶよい。

カールじいさんの空飛ぶ家

面白い。泣く。最初の10分で泣く。

スタッフがいいので、面白いとは思って、かなり期待していたけど、その110%ぐらい面白い。
期待を超えてきます。
組み立てが素晴らしく、老人が過去の幸せな思い出から、一歩踏み出すまでの流れがスムーズ。完璧に計算されつくされた映画。
活劇や、コメディとしても、一級品で、幸せな気分になれる。
世界のトップクリエイターの素晴らしい作品。

G.I.ジョー

まあまあ。何も考えないで楽しめる。
玩具のことを何も知らないし、思い入れもないけど、アクション映画として普通に楽しい。
パワードスーツのカーチェイスが一番印象深い。
なんだかんだいって、僕はこういうノーテンキなアクション映画が大好きなんですよね。

トリコ×ワンピースコラボスペシャル

まあまあ。お祭り企画としては、よくできている。
画面で動くトリコを見れて嬉しい。

フォークァー!

ウルヴァリン (アニメ)

面白くない。古臭い。
アクションはいいけど、シナリオがちょっと。
前のアイアンマンの方が、よかったかなあ。

お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!

面白くない。元永慶太郎監督に釣られて視聴。

絵が特徴的で、90年代にこんな流れがちょっとあったように思います。
緩急つけた演出で、笑えるシーンも多いけど、「兄と妹」という軽いテーマで、ストーリー性も薄く、楽しめない。
いくら監督がよくても、シナリオがこれじゃ、ヒットは望めない。
絵も可愛くなく、むしろエグイ。
まあ、軽く流し見する作品です。

これはゾンビですか?

まあまあ面白い。
ゾンビとか、魔装少女とか、変わった切り口で楽しめる。
セオリーを外しているのが魅力の作品。
演出、作画もよいです。
ただ、最終回に向けての盛り上がりが、ちょっとよくわかんない。
ぼ~、と観てたからかなあ。
なんとなく、ごちゃごちゃして抜け切らない。
最後に爽快感とカタルシスがあるエンディングがこの作品にはふさわしいと思います。

偽物語

普通。
まあ、飽きさせないようにがんばってくれてるので、そこそこ楽しめます。
好みでいうなら、活劇の少ない本作は苦手。

のぼうの城

面白い。上巻の最後あたりから、わくわくする。
合戦シーンが魅力。
実際に現地へ行ってみたくなる小説。
キャラクターは魅力的なんだけど、いろんなアニメをよく見ている人にはありきたりなキャラが多い。テンプレキャラが多い中、主人公の「のぼう」だけは、異彩を放っている。どのキャラクターにも似ていないし、正直読み終わっても、何を考えているのか、よくわからない。でも魅力的。
映画もあるそうですが、野村萬斎はイメージがまったく違うので、映画だけの「のぼう」になりそうです。

謎解きはディナーのあとで

面白くない。謎解きは楽しい。
短編形式で、全てよく考えられたトリックなので、賢い人なら犯人がわかるかも。
僕は全然ダメでした。
気楽に読めるけど、なかなか進まない小説。