2014年2月18日火曜日

ルームチューニングをしないということを決める

「オーディオで一番重要なのは部屋。」

これは、なんと悲しい事実だろう。
社会人で、普通にがんばっていれば、まあ、そこそこの機器は買えるようになる。
(自分のように安いものが好きな人もいるが。)

だが、部屋だけはいかんともしがたい。
たしかに、完璧に防音された部屋なら、クラシックなど大編成の音楽を爆音で楽しめるし、適切にチューニングされた、遮蔽物の少ない部屋なら、定位よく楽器の位置までわかるかもしれない。

実際に専用ルームを実現するとなると、リフォームや住み替えが必要だ。理想的なリスニングルームは、生活空間と分ける必要があるので、「もう一部屋」趣味専用の空間を作ることになり、普通の人には高嶺の花。

お金をそれほどかけずとも、リビングルームを適切にチューニングし、素晴らしい環境を作っている方もいる。ところが、普通の部屋を適切にチューニングするのはトライアンドエラーの繰り返しで、根気と高い技術が必要だ。

うちのコタツシアターは、左右の壁材が異なり、ボーカルが中央に定位しない。
さらに最近は子供用品に侵食されつつある。
子供が独立するまで、まだ15年以上かかるのだ。
これは、もう、いかんともしがたい。

専用ルームを作る予算、根気、技術の三位一体、すべて持ち合わせていない自分は、いろいろ考え、いや、考えるまでもなく、最も重要な部屋を早々に諦めた。

だが、心配するなかれ、ものぐさな自分にもできる、AVアンプのデジタルルームチューニングがある。この技術はかなり一般的になっており、もう完成形に近いのかもしれないが、もしかしたら、今後さらに進化するかもしれない。
そして、スピーカーを目いっぱい離した、ニアフィールドリスニングがある(これはヘッドフォン的な聴き方なので、長時間聴いていると耳が痛いが)。

まあ、そんなこんなで、ルームチューニングをしないことを決めたのだ。
とりあえずの決定なので、もしかしたら、1年後にルームチューニングに燃えているかもしれないが。

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