そろそろ半年以上使っています。
スピーカーはボリュームゾーンの1本6万円前後に、価格を超えたレベルの野心的な製品がたくさん発売され、59,800(ゴッキュッパ)戦争と呼ばれていました。
バブルを知らない僕は、その時代に懐かしさも憧れもありません。それでも、そのころの音を一応知っておきたいという気持ちがありました。
ヤフオクなどで古いスピーカーを物色するのは楽しく、手ごろな値段のものも多く出品されています。最初、Lo-Dのスピーカーを2台ほど買いましたが、残念ながら、壊れていて、うまく音が出ませんでした。ヤフオクでのオーディオ購入はなかなか難しいものです。
結局、多少お金がかかっても、店から買った方がいいなと思い、ハードオフで検品済みの製品を買うことにしました。安全策を取るなら、とことん安全策。その時代の代表メーカー、ダイヤトーン。しかも、評判のいい(あまりネガティブな情報がない)DS-1000ZXにしました。
ヤフオクより。ちょっと高いでしょうか。でも、そのころは早くオーディオ黄金期のブックシェルフを試したくて、お金のことは気にしませんでした。
台がなかったので、TAOCの台をヤフオクで購入。
1台30kgぐらいあって、セッティングは大変です。このころのスピーカーはそれこそ、1台50kgを超えるようなものもありますが、自分一人で持ち上げるにはこのサイズが限界に近いです。
状態
箱の状態もよく、スコーカーのボロンも割れていない。ウーファーのエッジも柔らかく、外見で問題は見当たりません。鳴らしこんでも変な印象はありません。コンデンサーの状況まではわかりませんが、これは、新品だったころの音と比べることができない以上、確認しようがないです。
DS-1000ZXは1000系の最終版で、1995年発売。バブル期が終わり、ダイヤトーン工房での手作りではなく工場生産。様々なコストダウンが図られていますが、ボロン以外は積極的に長持ちする素材を使っているようで、状態のいいものが多い印象です。
音の印象
ZENSOR7と比べると鳴らしにくいですが、とても素性がいいスピーカーです。解像度が高くZENSOR7では出ない音が出ます。密閉型の特徴で、低音が少なめ。アンプを選びます。それでも、セッティングが決まればとてもいい音がします。
最近では、音楽はDS-1000ZXで聴くことがほとんどです。
あまり出ない低音は、たまたま買ったFX-Audio FX1002Aがうまくはまり、けっこう出ています。このアンプは安いけど当たりでした。
うちの環境では、ZENSOR7と2台使いで、スピーカー間の距離があまりとれず、少し平面的に鳴っています。
最近のお気に入り、『TVアニメ WHITE ALBUM2 オリジナルサウンドトラック』でピアノのペダル音wがリアル。
DS-1000ZX vs ZENSOR7
DS-1000ZXが勝っているところ
- 解像度。低音から高音まで、いろんな音が聞こえます。
- 一つ一つの音の再現性。低音は量はないけど、だまにならず質感が高い。中高音もリアルだと思うことが多い。ボロンの癖が気になると言われれば気になる。カンカン鳴ります。気のせいかもしれんけど。
ZENSOR7が勝っているところ
- 低音の量感。これは、とにかくたっぷり出ます。セッティングで少し減らした方がいいときもあります。
- 空間表現。奥行きのある鳴り方をします。安価な入門機とはいえ、現行機らしく、表現がうまいと思います。
お互いのスピーカーのセッティングを煮詰めれば、DS-1000ZXの方が上だと思います。
途中のまとめ
DS-1000ZXは古いスピーカーですが、いいものです。いいものは多少古くてもいいのです。いずれ、現行品のよいものを買いたいと思いますが、それまでの教材(先生?)としてDS-1000ZXは、よい選択でした。
現行品でほとんど存在しない、大型ブックシェルフ、密閉型、ボロン素材というのも、面白いものです。
この記事、よく見ていただいているので追記します。
アンプのFX1002A、低音が強く出て相性はよいですが、無音時のサーノイズが大きく、今は使っていません。
この記事、よく見ていただいているので追記します。
アンプのFX1002A、低音が強く出て相性はよいですが、無音時のサーノイズが大きく、今は使っていません。
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