2009年11月30日月曜日

エロゲやっても、いいんじゃないでしょうか

オタクバッシングの槍玉に挙げられるエロゲです。
エロゲが、風俗、AVなんかと違うかというと、同じです。

ただ、普通の人が、おおっぴらに風俗好き、AVマニアを自慢しないのと同じで、エロゲもこっそり楽しめばいいと思います。
僕もさすがに、妻子の前で堂々とエロゲはできません。

ただ、エロゲというジャンルは、かなり広がりが出ていて、ただの“おかず”から脱却して、面白いゲームとして成り立っているものも、たくさんあります。僕の時代だと、『同級生』なんかは、結構画期的で、『ときメモ』が出たときに、『同級生』のエロがないやつねと思ったぐらいです。
また、エロゲからゲーム性が少なくなって、シナリオに力を入れるクリエイターが増え、エロゲからTVアニメ化される流れができたのも特徴的なことです。
http://atf.sblo.jp/article/12558413.html

僕がわりと好きなジャンルである、コマンド選択式のADVゲームが残っているのは、エロゲのジャンルだけだったりします。

何が言いたいかというと、エロゲも、エンターテイメントの1ジャンルとしてみておかないと、面白いものを逃す可能性があるということです。
ピーター・ジャクソンも、サム・ライミもスプラッターホラー出身。金子修介監督もロマンポルノ出身。
同じように、エロゲのクリエイターも、普通のアニメなんかでバンバン活躍しています。

にょろーん ちゅるやさん


こちらの方が、原作からかなりかけ離れています。
僕はハルヒちゃんの方が少しよかったかな。

長門がエロゲやコスプレにハマって、かなりオタクのおもちゃになっています。
これも、ハルヒファンなら気軽に楽しめる作品。

涼宮ハルヒちゃんの憂鬱


これ、見たのに、ブログに書くの忘れてました。
肩の力を抜いて見れる、スピンアウト作品。
ハルヒファンなら、それなりに楽しめる内容。

アニメには未だ出てこない、原作での設定も出てくるので、アニメのファンにはちょっとネタばれ。
キャラがデフォルメされていて、ハルヒがデレすぎているのが、気になるか。
まあ、気楽な作品なんで、気楽に楽しめばいいと思います。

マイケル・ジャクソン THIS IS IT


マイコー好きなら100%楽しめる。
そうでなくても、マイコーの凄さがわかる映画。

なんとか最終日に見に行くことができました。いくつか映画館を当たりましたが、2つほど満員状態で、僕が行った映画館も、予約は取れたものの、劇場では満員になっていました。リピーターも多かったのではないでしょうか。客層の中心は40代で、バブル華やかしころに青春時代をすごした方々。
内容は、コンサートのリハーサル映像を中心に構成されており、また、スタッフとのやりとりも収録されているので、ライブビデオ+メイキングのような映画です。
映画でも、楽しめたけど、実際のコンサートに行っていたら、映画の50倍ぐらいは楽しめた感じです。
年とったマイコーが、どんなパフォーマンスか心配でしたが、歌も踊りもすばらしく、少なくとも、満身創痍の病人には見えませんでした。

映画が終わると、映画館内で拍手が起こり、マイコーがいかに特別な存在であったかがよくわかります。映画館での拍手を聞いたのは、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のオープニング以来でした。

期間限定公開で、DVDが出ないかもしれないと思い、最終日に急いでいきましたが、DVDも発売されるようですね。
よかったよかった。

ビートルズのように、マイコーもそのうちクラシックなアーティストになっていくでしょう。それでも、マイコーがいる時代に生まれてよかったと思います。

2009年11月25日水曜日

マブラヴ


エロゲです。
アンリミテッド編は面白いです。リアルロボットの系譜がこんなところにも!

吉成鋼さんが参加していることや、近所のボークスに、ロボットとフィギュアが飾ってあって、ずっと気になっていたのですが、今回意を決してプレイしてみました。
正直、おっさんには学園もののエクストラ編は、かなりしんどかったです。ただ、これもアンリミテッド編をプレイするための試練!と思って、冥夜と純夏だけクリアしました。
アンリミテッド編は、エクストラ編とのギャップもあってか、結構楽しめました。エンディングはいくつか見ましたが、夕子先生以外は、キャラが変わっても基本的に同じような帰結になるようです。
かっこいいのに天然ボケ(お嬢様ボケ?)の冥夜はかわいいと思います。演技は純夏がよかったと思います。
“あの”パイロットスーツは、ちょっと、どうかな~と思いました。インパクトはすごいけど。
キャストが豪華で、保志総一朗さんは、2002年ごろだと、当時『ガンダムSEED』の主役をやりながら、こっちも出ていたということになりますね。子安さんや若本さんなど、本当に、エロゲも普通の声優さんが出演してるんですね。

rUGPというゲームエンジンで、 静止画なんですが、エフェクトが豪華で、アニメを見ているような雰囲気があります。特に背景のスクロールが、カメラをパンしているように見えるのも特徴的。よくできています。アップになったときに、画像がボケるので、今のハードウェアなら、画面をもっと綺麗にできると思いました。
途中に差し込まれるムービーシーンは、(よくできているのですが)ゲーム本編とのギャップを感じます。キャラだけは、ゲーム画面と完全に合わせた方がよかった。
また、もう少しアニメーションのスタッフを増やして、キャラもしっかり動くとよかったです。

エロは少ないので、全年齢版でも同じぐらい楽しめると思います。
次は『オルタネイティブ』です。楽しみ。

ひぐらしのなく頃に礼


OVAです。ファンディスク的な内容。

TVシリーズの後日談となる「賽殺し編」など、ファンのための追加シナリオという感じ。
特にこれ単体でどうというものではないです。
ひぐらしも、これで終わったんだなと感慨深いです。
OVAの割りに作画がそれほど安定していないように思います。最終話は絵が綺麗だったでしょうか。

2009年11月20日金曜日

変な人が書いた成功法則


スタッフが辞めると言い出し、ちょっと元気が無かったので、この本を引っ張り出して読んでみました。人に自己重要性を与えるということは、もっと実践していきたい。
本当に勇気をもらえる本です。

初めて従業員が会社を辞めます

社長になったからには、いつかはと覚悟していましたが、今日、若手の男の子が会社を辞めたいと言ってきました。
僕にはストレートにはいいませんが、仕事にやりがいがなく、楽しくなくなってしまったようです。彼の場合、給与面よりは仕事内容だと思います。

一応、型どおりに、仕事の内容を変えて、働きやすくするとは言いましたが、決意は固いようでした。僕も転職経験者なのでわかるのですが、一度、決めてしまったら、上司に何を言われようと意味はないですね。

彼は非常にまじめな人間で、専門学校を卒業後、24歳でうちの会社に入ってくれました。器用なタイプではないですが、コツコツと仕事をするタイプで、1年しないうちに、うちで一番売り上げの高い仕事の制作をメインで任せるようになりました。なによりすばらしいのは、1年半で、休んだのは1日だけ。サラリーマン時代の僕にはとても真似ができなかったことです。

もうすぐ入社から2年が経とうとしています。いずれは独立をしたいと言っていたので、3年はいてくれると思ったのですが、残念です。

今の会社規模では、「会社=社長」なので、彼が3年間働くことが出来なかったのは、完全に僕の責任です。
今後のために、こうしていれば彼が仕事を続けられたかなと思うことを、まとめておこうと思います。

  • 欠点を攻めずに、長所を見る、認める褒める
  • 長い目で見る
  • 仕事を取り上げない
  • ネチネチ言わない
  • 厳しい仕事のときはチームで取り組む
  • 感謝する
  • 早めにケアする
  • 早めに後輩を入れる

あと、僕が彼と同じ仕事をすると、僕のほうが出来るに決まっているので、仕事のフィールドをまったく変えてしまえたらいいのですが、まだ、ちょっと難しそうです。

彼はいいやつなので、向こうがどう思っているにせよ、僕は悲しいです。初めての経験で、結構こたえます。頼りにしていた部下が辞めていく気持ちは、だいたい、失恋したときと同じ気持ちなんですね。
違うのは、すぐに彼が抜けた後の組織作りを考えてしまうこと。残されるスタッフのケアが一番大切なので、これからしっかり考えてみます。

2009年11月18日水曜日

事務所の引越し

この時代にうちの会社は結構忙しく、少しだけ規模を拡大することにしました。

僕はあまり出世欲が無く、元々会社規模は重視していませんでした。ましてや、Web制作スタジオはそんなに大規模である必要もありません。そもそも、フリーランスのままでも、僕だけなら、50歳ぐらいまではなんとかやっていけるようにも思っています。

ただ、最近は考え方が変わってきていて、それは会社にして、少ないながらも従業員を抱えたから。5人だけの会社じゃ、従業員が出世することがないので、3~5年ぐらいしか、面倒を見れないんです。
そこから先、もっと大きな仕事がしたかったり、リーダーとしてチームを率いたければ、別の会社に移るか、自分で会社を興すしかないわけですね。

うちの会社を好きになってくれて、働き続けたいと思ってくれる人に、もっと大きなステージや、チャンス、給料を用意しないといけない。となったときに、規模が必要になってきました。
簡単に言うと、普通の会社が歩むべき道を歩んでいるだけなんですが。

僕のように学校にも馴染めなかった、変わり者の人間が、普通の会社を志向するのは、不思議なことです。

予知夢


探偵ガリレオの第2作目。短編集です。
まあまあ面白い。

さくっと読めます。ガリレオがトリックを科学的に証明するところまでが描かれ、事件解決まで描かれない場合が多いのが特徴的。科学トリックや、それを用いた人間模様が主題です。

ラノベと普通の小説の違い

これ、別エントリーにしてみました。
結構諸説あるようですが、僕が思うのは、萌えるイラストがあるか、ないかだと思います。
話作りからひとつ。

ラノベばっかり読んでると、次の展開が見え見えだったり、よるあるパターンにはまっていることが多いのですが、たまに、普通の小説を読むと、先の展開が読めず、作者から一方的に語り聞かされているような気持ちになります。
ラノベは、キャラクターに重点が置かれて、話作り自体はシンプルな場合が多いので予想も付きやすい。また、マンガ、アニメ的なキャラクターが設定されていて、読者が空想の中で参加して遊ぶ要素が多いと思います。
文学と呼ばれる小説は、圧倒的な知識を蓄えた語り手が、一方的に読者へ物語る。作者が読者より、上の立ち位置にいて、読者の想像もつかないようなことや、知らないことを知ることができる。その世界観の中で、読者が物語に参加して空想をめぐらす余地は少ないように思います。

もちろん、ラノベにも、話がよく練られた作品も多いし、知らないことがたくさん出てきます。
ただ、10代をターゲットにして、アニメ的なイラストが付いている作品には、あまり複雑で、凝ったストーリーは合わないように思います。
また、登場人物も感情移入しやすい10代の男女になるでしょう。10代には無垢な魅力がありますが、生きてきた時間が短いので、物語に深みが出にくい部分もあると思うのです。

ざっくりと
ラノベは、とっつきやすいくて、わりと簡単に楽しめる。>10代向け
普通の小説は、読むのがちょっとめんどくさくて、読み込めば楽しめる。>いい大人向け
という感じでしょうか。

作品の面白い、面白くないには、
・自分サイズで共感できて面白い
・自分サイズでは共感できないのに面白い

なんてのがあると思うのです。
後者のように、作者が読者のはるか上を行っているのに、作品自体は面白いことも多々あるんですね。
文学っぽい小説の方が、後に残る名作になりやすいように思います。

僕なんかぜんぜんオタクじゃない

“オタク社長日記”といっておきながら、メインの活動はラノベやTVアニメの視聴だけ。
この音夢兄さんのブログを見ると、自分など、一介の“ファン”にしかすぎず、崇高な“オタク”ではないように思えてきます。

ただの“オタク風”とでもいいましょうか…
精進します。

2009年11月9日月曜日

探偵ガリレオ


東野圭吾さんの小説です。
ドラマ未視聴。
まあまあ面白いです。

科学を使ったトリックというアイデアがなかなか面白いですが、短編集のためか、がっつり面白いとこまではいきません。推理小説って、こんな感じですね。
読んでると、なんとなく犯人やトリックかなと想像できたるところが面白い。それでも、読者の予想の上や裏が用意されているので、やられた~と思うところが多いです。

涼宮ハルヒの憂鬱2009年版

『エンドレスエイト』以外は面白いです。

全て視聴してから感想を書くのをこのブログの基本ルールにしていますが、エンドレスエイトだけは、最初の4つと、最後しか見ていません。

久しぶりのハルヒは、クリアしたロープレを引っ張り出してきて、再プレイしているような感覚でした。
前のハルヒは、ダンスや『サムデイ イン ザ レイン』の長回しのように、少しアクロバティックな演出もありましたが、今回追加された回は、山本さんも抜けて、いたって普通に、丁寧な造りでした。
『溜息』のキョンとハルヒの喧嘩は、かなり力が入っていて、テンション高いです。
また、ハルヒがキョンとのペアルックに喜ぶ描写や、部室でこっそりポニーテールをしている様子など、原作に出てこない「デレ」ポイントが用意されていて、ニヤリ。TVのハルヒはわかりやすいですね。
僕は、原作ファンで、ストーリーは知っていましたが、それでも、楽しませてもらいました。

『エンドレスエイト』については、いろんな方が書かれているのですが、僕もちょっとだけ。
商業主義が行きすぎたこの8回は、ハルヒが持つ「勢い」を失速させてしまったと思います。
ハルヒはファンにとっても角川にとっても、特別なブランド。
ファンがとても楽しみにしていたこの第2期に、こんな形でミソをつけてしまったのは残念です。
2回にしておけば、ほとんど同じ内容を放送しても、「やっぱりハルヒは、やってくれる」という好意的な評価になったのに…
どうしても、『消失』を映画でやりたいなら、6回分放送を削るか、オリジナルをやって欲しかったです。
製作者側も、納得ずくの仕事ではなかったと思います。
僕のようなTV視聴するだけのファンはまだしも、一番大切にしないといけない、DVDを買ってくれるユーザーが可愛そう。
「映画でがんばるから」というのもわかりますが、一度失速したまま映画をしても、「劇場行かなくて、レンタルでいいや」となりかねない。
角川にとって映画というのは昔から特別で、「ハルヒファン」よりも「映画の動員数」が大切なんでしょう。

というわけで、『エンドレスエイト』は最初と最後だけ見て、他の回を楽しむのがいいかと思います。

化物語


大人気になりましたね。この作品は。
まだ続くようですが、TV版12話と、ネット配信の13話を視聴しました。
面白いし、絵がすごいです。
BDが売れまくっているようで、いい作品が売れるのは嬉しいことです。

『さよなら絶望先生』の和テイストの強い演出と、かなり近い印象。鋭い絵作りは見ていて楽しい。速いカットは、一回見ただけではわかりにくいので、BDでも買って、ゆっくりコマ送りでもしてみようかなと思わせます。

ストーリーは、単純だけど、台詞回しや、演出がすごいので、どの回も面白い。
遠景から、アップに一気にカットが切り替わるので、見ていると画面にどんどん引き込まれます。フェティッシュなキャラの見せ方にも抜かりがない。キャラクターは、目の内側の赤いポチってのが入っているのが珍しい。でも、気持ち悪くはないですね。これは、見ている僕たちにも“今の絵”として受け入れる土壌ができているんでしょう。
なでこスネークでは幼いヒロインをここまでエロく描いてしまって、PTAから怒られないか、ちょっと心配です。
迷いマイマイの最後の回など、絵が荒れている箇所が残念。

ジャンルとして一番当てはまるのは、ラブコメですね。戦場ヶ原さんは可愛いです。斎藤千和さんの出世作になったのではないでしょうか。

続きも楽しみにしています。