2009年12月16日水曜日

ホステージ

ブルース・ウィリス主演のアクションサスペンス。
TV放映されていたものを視聴。
面白くないです。普通のB級アクション映画。

なんか、時計の複線が解消されないまま終わっていて、これはTVサイズにカットされたからでしょうか。やっぱりTV放映されている映画は見ないほうがいいですね。

君が望む永遠 〜Next Season〜

OVAです。こちらはよくできています。
絵も綺麗し、ドラマ造りも丁寧。
何より、後日談のため、主人公はじめ、登場人物が明るく、前向きなのがいいです。
原作ファンなら、普通に楽しめると思います。
これだけ、単体で楽しめるかというと微妙。
僕のように、最低でもTVアニメぐらいはチェックしておいたほうがいいかもしれません。

2007年の作品で、2003年のTV版から比べると、作画クオリティが隔世の差です。予算もあるでしょうが、技術の進歩も大きいですね。髪の毛のハイライトがグラデーションになっており、よりPCゲームの絵に近くなっているように思います。
作画くずれはほとんどないのですが、たまに等身や遠近感がおかしくなるところもあります。
2話で湖川友謙御大が作画されていると思われる箇所が、キャラデザとだいぶ変わっているように思います。それでも、大ベテランの作画が見れて嬉しかったです。

『マブラブ』ファンにはうれしい、委員長の登場もありました。
ageファン、『君のぞ』ファンのための作品ですね。

2009年12月15日火曜日

君が望む永遠


アニメです。ゲーム未プレイ。
面白くないです。

『マブラブ オルタネイティブ』のゲームが面白かったので、関連作品もチェックしてみました。
このアニメ版は絵も荒いし、構成や演出も悪いです。
原作ものなので、全体的に暗いのはしょうがないにしても、全14話中、ほとんどが陰鬱な展開なので疲れました。原作のファンでないとついてこないのではないでしょうか。
主人公をはじめとする、登場人物の成長が主題なので、もう少し明るい構成にしたほうが、よかったと思います。
たとえば、最初の2、3話分で、遥との関係や4人の友情を徹底的に楽しく描き、途中は水月との生活に、もう少し楽しいシーンを入れる。最後2話以上使って、再生していくようにする。とか。
全体的に暗いより、明暗をつけることで、暗い部分もさらに浮き立つように思いました。

速瀬中尉や涼宮姉妹にこんなストーリーがあったのがわかって、よかったです。音楽は『マブラブ』にも引き継がれているんですね。共通の舞台を用意して、ファンを大切に育てているのは好感が持てました。

白夜行


東野圭吾さんの代表作の一つ。
ドラマ、映画未視聴。面白いです。

雪穂と亮司、2人の悪漢が主人公として描かれます。
男なら亮司のかっこよさに引かれると思います。
亮司は目的のためなら女もだますし、殺人もいとわない、めちゃくちゃ悪いやつなんだけど、とにかく頭がいいし、行動力もあり、仲間には優しかったりする。心に傷を持つダークヒーローなんですね。
最後の方まで、謎がわからない構成もいいし、雪穂と亮司がほとんどかかわらない構成もいいです。
亮司はカッコイイと思ったけど、雪穂は本当に怖い。これは、僕が男だからか、作者が男だからか。

この作品の時代背景の最初1973年というのは、ちょうど僕が生まれた年で、僕より少し上の年代にはかなりフィットする昔話が多く出てきました。亮司はコンピューターの達人として描かれており、作中に出てくるパソコンやゲームの話が懐かしかったです。

全体的に、なんとなく、カッコイイ小説でした。

2009年12月10日木曜日

マブラヴ オルタネイティヴ


評判どおり、かなり面白いです。
こういったSF要素の強いアドベンチャーゲームとしては、傑作といってもよいと思います。

『惑星メフィウス』『ザース』『ジーザス』など、僕たちの時代には名作のSFアドベンチャーゲームがありました。
現在、コマンド選択式のADVゲームはエロゲだけで生き残っており、この『マブラヴ オルタネイティヴ』が、SFアドベンチャーゲームが正常進化した最先端ということになります。

ボリュームが凄くて、クリアするまで、3週間程度要しました。文庫本3冊分ぐらいの文章量があるのではないでしょうか。腰を据えてプレイする必要があります。

シナリオがすばらしく、複雑なストーリーや凝った設定にもかかわらず、物語の根幹部分がシンプルなので、全体理解がしやすく、ユーザーが置いてきぼりにならないようになっています。破綻なく、きれいにまとまっており、なおかつどんでん返しも各所で用意されている、よい脚本だと思います。
戦争、友情、愛などの普遍的なテーマと、SF、ループ、メカアクションなどのバランスもよいと思います。

メインヒロインが純夏なので、冥夜萌えの僕は心配でしたが、サブヒロインたちも露出が多く、大変満足でした^^冥夜役の声優さん、上手くなっているような気がしました。
あらゆる描写が細かいので、それがこの作品の好き嫌いを分ける点かもしれません。戦術機やBETAについての描写が細かいのは好きですが、心理描写についてはくどすぎて、そこまでは不要かなと思いました。rUGPのリッチな表現で、文章を使わず心理描写を表現できれば、もっとよかったです。この、心理描写の表現ができるということが、ADVゲームエンジンの究極ではないでしょうか。単純に原画枚数を増やしたり、アニメーションにすれば、エンジンに頼らなくても可能です。しかし、エンジン側で表現できてしまえば、予算や納期といった制約の中でも、さらにすごいものが作れるようになると思いました。

問題になった?グロ描写は、絵としてのグロさは置いといても、シチュエーションとフラッシュバック(思い出し)の多用で、本当に不快な気持ちになります。作中でグロシーンを連発しているわけではないので、演出としては成功している方だと思います。

シャープなメカや、おどろおどろしいモンスターデザインは、かなりクオリティが高く、設定資料集を買ってみようかなと思わせてくれます。
それに比較して、キャラクターデザインは、オリジナリティが薄く、若干稚拙な印象を受けるのと、2002年当時のトレンドを繁栄しすぎているように思います。

画面がワイドになり、綺麗になりました。ただ、僕のワイドディスプレイで全画面表示させると、ワイドの中でさらにワイドになって、横につぶれちゃいます。おそらくrUGPの最新版では解消されていることでしょう。

このゲームをリアルタイムでやっていた方は、ほんとうにすばらしい続編がリリースされて、狂喜乱舞されたことでしょうね。僕は後追いなので、『マブラヴ』『マブラヴ オルタネイティヴ』両方大人買いして、一気にプレイしましたが、前の作品を忘れてなかったので、よかったです^^僕の歳だと、2年とか開いちゃうと、完全に忘れますから。

本作は、ロボットアニメ好きなら、ほとんどはまると思います。「エロゲはちょっと」とか、「女の子がたくさん出てきてロボットで戦争しているのが変」とかでプレイしていないなら、ちょっともったいないので、ぜひプレイして欲しいです。ちょっとつらい『エクストラ篇』も、オルタに至るまでの試練ですよ。

この難解な設定の作品が人気あるということは、日本のオタクたちは知識レベルが高く、みなさん本当に“通”なんだと思います。日本はまだまだ安泰ですね!?

2009年12月2日水曜日

とある科学の超電磁砲 #9 マジョリティ・リポート


この会、かなりシリアスな演出で、作画もすごいきれいだったので、メモです。
演出・絵コンテが山内重保さん、作画監督が岩倉和憲さん、木本茂樹さん。

2009年11月30日月曜日

エロゲやっても、いいんじゃないでしょうか

オタクバッシングの槍玉に挙げられるエロゲです。
エロゲが、風俗、AVなんかと違うかというと、同じです。

ただ、普通の人が、おおっぴらに風俗好き、AVマニアを自慢しないのと同じで、エロゲもこっそり楽しめばいいと思います。
僕もさすがに、妻子の前で堂々とエロゲはできません。

ただ、エロゲというジャンルは、かなり広がりが出ていて、ただの“おかず”から脱却して、面白いゲームとして成り立っているものも、たくさんあります。僕の時代だと、『同級生』なんかは、結構画期的で、『ときメモ』が出たときに、『同級生』のエロがないやつねと思ったぐらいです。
また、エロゲからゲーム性が少なくなって、シナリオに力を入れるクリエイターが増え、エロゲからTVアニメ化される流れができたのも特徴的なことです。
http://atf.sblo.jp/article/12558413.html

僕がわりと好きなジャンルである、コマンド選択式のADVゲームが残っているのは、エロゲのジャンルだけだったりします。

何が言いたいかというと、エロゲも、エンターテイメントの1ジャンルとしてみておかないと、面白いものを逃す可能性があるということです。
ピーター・ジャクソンも、サム・ライミもスプラッターホラー出身。金子修介監督もロマンポルノ出身。
同じように、エロゲのクリエイターも、普通のアニメなんかでバンバン活躍しています。

にょろーん ちゅるやさん


こちらの方が、原作からかなりかけ離れています。
僕はハルヒちゃんの方が少しよかったかな。

長門がエロゲやコスプレにハマって、かなりオタクのおもちゃになっています。
これも、ハルヒファンなら気軽に楽しめる作品。

涼宮ハルヒちゃんの憂鬱


これ、見たのに、ブログに書くの忘れてました。
肩の力を抜いて見れる、スピンアウト作品。
ハルヒファンなら、それなりに楽しめる内容。

アニメには未だ出てこない、原作での設定も出てくるので、アニメのファンにはちょっとネタばれ。
キャラがデフォルメされていて、ハルヒがデレすぎているのが、気になるか。
まあ、気楽な作品なんで、気楽に楽しめばいいと思います。

マイケル・ジャクソン THIS IS IT


マイコー好きなら100%楽しめる。
そうでなくても、マイコーの凄さがわかる映画。

なんとか最終日に見に行くことができました。いくつか映画館を当たりましたが、2つほど満員状態で、僕が行った映画館も、予約は取れたものの、劇場では満員になっていました。リピーターも多かったのではないでしょうか。客層の中心は40代で、バブル華やかしころに青春時代をすごした方々。
内容は、コンサートのリハーサル映像を中心に構成されており、また、スタッフとのやりとりも収録されているので、ライブビデオ+メイキングのような映画です。
映画でも、楽しめたけど、実際のコンサートに行っていたら、映画の50倍ぐらいは楽しめた感じです。
年とったマイコーが、どんなパフォーマンスか心配でしたが、歌も踊りもすばらしく、少なくとも、満身創痍の病人には見えませんでした。

映画が終わると、映画館内で拍手が起こり、マイコーがいかに特別な存在であったかがよくわかります。映画館での拍手を聞いたのは、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のオープニング以来でした。

期間限定公開で、DVDが出ないかもしれないと思い、最終日に急いでいきましたが、DVDも発売されるようですね。
よかったよかった。

ビートルズのように、マイコーもそのうちクラシックなアーティストになっていくでしょう。それでも、マイコーがいる時代に生まれてよかったと思います。

2009年11月25日水曜日

マブラヴ


エロゲです。
アンリミテッド編は面白いです。リアルロボットの系譜がこんなところにも!

吉成鋼さんが参加していることや、近所のボークスに、ロボットとフィギュアが飾ってあって、ずっと気になっていたのですが、今回意を決してプレイしてみました。
正直、おっさんには学園もののエクストラ編は、かなりしんどかったです。ただ、これもアンリミテッド編をプレイするための試練!と思って、冥夜と純夏だけクリアしました。
アンリミテッド編は、エクストラ編とのギャップもあってか、結構楽しめました。エンディングはいくつか見ましたが、夕子先生以外は、キャラが変わっても基本的に同じような帰結になるようです。
かっこいいのに天然ボケ(お嬢様ボケ?)の冥夜はかわいいと思います。演技は純夏がよかったと思います。
“あの”パイロットスーツは、ちょっと、どうかな~と思いました。インパクトはすごいけど。
キャストが豪華で、保志総一朗さんは、2002年ごろだと、当時『ガンダムSEED』の主役をやりながら、こっちも出ていたということになりますね。子安さんや若本さんなど、本当に、エロゲも普通の声優さんが出演してるんですね。

rUGPというゲームエンジンで、 静止画なんですが、エフェクトが豪華で、アニメを見ているような雰囲気があります。特に背景のスクロールが、カメラをパンしているように見えるのも特徴的。よくできています。アップになったときに、画像がボケるので、今のハードウェアなら、画面をもっと綺麗にできると思いました。
途中に差し込まれるムービーシーンは、(よくできているのですが)ゲーム本編とのギャップを感じます。キャラだけは、ゲーム画面と完全に合わせた方がよかった。
また、もう少しアニメーションのスタッフを増やして、キャラもしっかり動くとよかったです。

エロは少ないので、全年齢版でも同じぐらい楽しめると思います。
次は『オルタネイティブ』です。楽しみ。

ひぐらしのなく頃に礼


OVAです。ファンディスク的な内容。

TVシリーズの後日談となる「賽殺し編」など、ファンのための追加シナリオという感じ。
特にこれ単体でどうというものではないです。
ひぐらしも、これで終わったんだなと感慨深いです。
OVAの割りに作画がそれほど安定していないように思います。最終話は絵が綺麗だったでしょうか。

2009年11月20日金曜日

変な人が書いた成功法則


スタッフが辞めると言い出し、ちょっと元気が無かったので、この本を引っ張り出して読んでみました。人に自己重要性を与えるということは、もっと実践していきたい。
本当に勇気をもらえる本です。

初めて従業員が会社を辞めます

社長になったからには、いつかはと覚悟していましたが、今日、若手の男の子が会社を辞めたいと言ってきました。
僕にはストレートにはいいませんが、仕事にやりがいがなく、楽しくなくなってしまったようです。彼の場合、給与面よりは仕事内容だと思います。

一応、型どおりに、仕事の内容を変えて、働きやすくするとは言いましたが、決意は固いようでした。僕も転職経験者なのでわかるのですが、一度、決めてしまったら、上司に何を言われようと意味はないですね。

彼は非常にまじめな人間で、専門学校を卒業後、24歳でうちの会社に入ってくれました。器用なタイプではないですが、コツコツと仕事をするタイプで、1年しないうちに、うちで一番売り上げの高い仕事の制作をメインで任せるようになりました。なによりすばらしいのは、1年半で、休んだのは1日だけ。サラリーマン時代の僕にはとても真似ができなかったことです。

もうすぐ入社から2年が経とうとしています。いずれは独立をしたいと言っていたので、3年はいてくれると思ったのですが、残念です。

今の会社規模では、「会社=社長」なので、彼が3年間働くことが出来なかったのは、完全に僕の責任です。
今後のために、こうしていれば彼が仕事を続けられたかなと思うことを、まとめておこうと思います。

  • 欠点を攻めずに、長所を見る、認める褒める
  • 長い目で見る
  • 仕事を取り上げない
  • ネチネチ言わない
  • 厳しい仕事のときはチームで取り組む
  • 感謝する
  • 早めにケアする
  • 早めに後輩を入れる

あと、僕が彼と同じ仕事をすると、僕のほうが出来るに決まっているので、仕事のフィールドをまったく変えてしまえたらいいのですが、まだ、ちょっと難しそうです。

彼はいいやつなので、向こうがどう思っているにせよ、僕は悲しいです。初めての経験で、結構こたえます。頼りにしていた部下が辞めていく気持ちは、だいたい、失恋したときと同じ気持ちなんですね。
違うのは、すぐに彼が抜けた後の組織作りを考えてしまうこと。残されるスタッフのケアが一番大切なので、これからしっかり考えてみます。

2009年11月18日水曜日

事務所の引越し

この時代にうちの会社は結構忙しく、少しだけ規模を拡大することにしました。

僕はあまり出世欲が無く、元々会社規模は重視していませんでした。ましてや、Web制作スタジオはそんなに大規模である必要もありません。そもそも、フリーランスのままでも、僕だけなら、50歳ぐらいまではなんとかやっていけるようにも思っています。

ただ、最近は考え方が変わってきていて、それは会社にして、少ないながらも従業員を抱えたから。5人だけの会社じゃ、従業員が出世することがないので、3~5年ぐらいしか、面倒を見れないんです。
そこから先、もっと大きな仕事がしたかったり、リーダーとしてチームを率いたければ、別の会社に移るか、自分で会社を興すしかないわけですね。

うちの会社を好きになってくれて、働き続けたいと思ってくれる人に、もっと大きなステージや、チャンス、給料を用意しないといけない。となったときに、規模が必要になってきました。
簡単に言うと、普通の会社が歩むべき道を歩んでいるだけなんですが。

僕のように学校にも馴染めなかった、変わり者の人間が、普通の会社を志向するのは、不思議なことです。

予知夢


探偵ガリレオの第2作目。短編集です。
まあまあ面白い。

さくっと読めます。ガリレオがトリックを科学的に証明するところまでが描かれ、事件解決まで描かれない場合が多いのが特徴的。科学トリックや、それを用いた人間模様が主題です。

ラノベと普通の小説の違い

これ、別エントリーにしてみました。
結構諸説あるようですが、僕が思うのは、萌えるイラストがあるか、ないかだと思います。
話作りからひとつ。

ラノベばっかり読んでると、次の展開が見え見えだったり、よるあるパターンにはまっていることが多いのですが、たまに、普通の小説を読むと、先の展開が読めず、作者から一方的に語り聞かされているような気持ちになります。
ラノベは、キャラクターに重点が置かれて、話作り自体はシンプルな場合が多いので予想も付きやすい。また、マンガ、アニメ的なキャラクターが設定されていて、読者が空想の中で参加して遊ぶ要素が多いと思います。
文学と呼ばれる小説は、圧倒的な知識を蓄えた語り手が、一方的に読者へ物語る。作者が読者より、上の立ち位置にいて、読者の想像もつかないようなことや、知らないことを知ることができる。その世界観の中で、読者が物語に参加して空想をめぐらす余地は少ないように思います。

もちろん、ラノベにも、話がよく練られた作品も多いし、知らないことがたくさん出てきます。
ただ、10代をターゲットにして、アニメ的なイラストが付いている作品には、あまり複雑で、凝ったストーリーは合わないように思います。
また、登場人物も感情移入しやすい10代の男女になるでしょう。10代には無垢な魅力がありますが、生きてきた時間が短いので、物語に深みが出にくい部分もあると思うのです。

ざっくりと
ラノベは、とっつきやすいくて、わりと簡単に楽しめる。>10代向け
普通の小説は、読むのがちょっとめんどくさくて、読み込めば楽しめる。>いい大人向け
という感じでしょうか。

作品の面白い、面白くないには、
・自分サイズで共感できて面白い
・自分サイズでは共感できないのに面白い

なんてのがあると思うのです。
後者のように、作者が読者のはるか上を行っているのに、作品自体は面白いことも多々あるんですね。
文学っぽい小説の方が、後に残る名作になりやすいように思います。

僕なんかぜんぜんオタクじゃない

“オタク社長日記”といっておきながら、メインの活動はラノベやTVアニメの視聴だけ。
この音夢兄さんのブログを見ると、自分など、一介の“ファン”にしかすぎず、崇高な“オタク”ではないように思えてきます。

ただの“オタク風”とでもいいましょうか…
精進します。

2009年11月9日月曜日

探偵ガリレオ


東野圭吾さんの小説です。
ドラマ未視聴。
まあまあ面白いです。

科学を使ったトリックというアイデアがなかなか面白いですが、短編集のためか、がっつり面白いとこまではいきません。推理小説って、こんな感じですね。
読んでると、なんとなく犯人やトリックかなと想像できたるところが面白い。それでも、読者の予想の上や裏が用意されているので、やられた~と思うところが多いです。

涼宮ハルヒの憂鬱2009年版

『エンドレスエイト』以外は面白いです。

全て視聴してから感想を書くのをこのブログの基本ルールにしていますが、エンドレスエイトだけは、最初の4つと、最後しか見ていません。

久しぶりのハルヒは、クリアしたロープレを引っ張り出してきて、再プレイしているような感覚でした。
前のハルヒは、ダンスや『サムデイ イン ザ レイン』の長回しのように、少しアクロバティックな演出もありましたが、今回追加された回は、山本さんも抜けて、いたって普通に、丁寧な造りでした。
『溜息』のキョンとハルヒの喧嘩は、かなり力が入っていて、テンション高いです。
また、ハルヒがキョンとのペアルックに喜ぶ描写や、部室でこっそりポニーテールをしている様子など、原作に出てこない「デレ」ポイントが用意されていて、ニヤリ。TVのハルヒはわかりやすいですね。
僕は、原作ファンで、ストーリーは知っていましたが、それでも、楽しませてもらいました。

『エンドレスエイト』については、いろんな方が書かれているのですが、僕もちょっとだけ。
商業主義が行きすぎたこの8回は、ハルヒが持つ「勢い」を失速させてしまったと思います。
ハルヒはファンにとっても角川にとっても、特別なブランド。
ファンがとても楽しみにしていたこの第2期に、こんな形でミソをつけてしまったのは残念です。
2回にしておけば、ほとんど同じ内容を放送しても、「やっぱりハルヒは、やってくれる」という好意的な評価になったのに…
どうしても、『消失』を映画でやりたいなら、6回分放送を削るか、オリジナルをやって欲しかったです。
製作者側も、納得ずくの仕事ではなかったと思います。
僕のようなTV視聴するだけのファンはまだしも、一番大切にしないといけない、DVDを買ってくれるユーザーが可愛そう。
「映画でがんばるから」というのもわかりますが、一度失速したまま映画をしても、「劇場行かなくて、レンタルでいいや」となりかねない。
角川にとって映画というのは昔から特別で、「ハルヒファン」よりも「映画の動員数」が大切なんでしょう。

というわけで、『エンドレスエイト』は最初と最後だけ見て、他の回を楽しむのがいいかと思います。

化物語


大人気になりましたね。この作品は。
まだ続くようですが、TV版12話と、ネット配信の13話を視聴しました。
面白いし、絵がすごいです。
BDが売れまくっているようで、いい作品が売れるのは嬉しいことです。

『さよなら絶望先生』の和テイストの強い演出と、かなり近い印象。鋭い絵作りは見ていて楽しい。速いカットは、一回見ただけではわかりにくいので、BDでも買って、ゆっくりコマ送りでもしてみようかなと思わせます。

ストーリーは、単純だけど、台詞回しや、演出がすごいので、どの回も面白い。
遠景から、アップに一気にカットが切り替わるので、見ていると画面にどんどん引き込まれます。フェティッシュなキャラの見せ方にも抜かりがない。キャラクターは、目の内側の赤いポチってのが入っているのが珍しい。でも、気持ち悪くはないですね。これは、見ている僕たちにも“今の絵”として受け入れる土壌ができているんでしょう。
なでこスネークでは幼いヒロインをここまでエロく描いてしまって、PTAから怒られないか、ちょっと心配です。
迷いマイマイの最後の回など、絵が荒れている箇所が残念。

ジャンルとして一番当てはまるのは、ラブコメですね。戦場ヶ原さんは可愛いです。斎藤千和さんの出世作になったのではないでしょうか。

続きも楽しみにしています。

2009年10月30日金曜日

早いうちからオナニーするとちんちんが成長しない

今回はド下ネタをひとつ。
医学的裏づけはまったくないので、あしからず。

僕は性の目覚めが何故か早く、小学校に入る頃にはオナニーを覚えていました。
射精はしないので、おしっこがちょっと出る感じで、何回も気持ちよくなれます。

ただ、早すぎるオナニーは、ちんちんの成長を阻害するようで、僕はデカチンの家系のはずが、平均以下の控えめな感じに落ち着きました。
特に、僕の覚えたてのオナニーは、皮かむりちんちんを両手でこする感じで、皮をさらにひっぱるので、よくなかった。オーソドックスに、片手で剥きながらすれば、また違ったのかもしれませんが、小学生にとって、皮かむりちんちんを剥くのは、痛くて難易度高すぎです。

あと、早くオナニーしすぎると、男性ホルモンが活発になりすぎて、毛深くなります。
これも、若いときは、ちょっと恥ずかしいものです。

結論は、オナニーは中学になる前後ぐらいではじめましょうということ。
もし、早く目覚めてしまった人は、がんばって剥きながらしましょう。
小学生の子供たちに伝えたいことです。

2009年10月29日木曜日

スマガ


『俺いも』に影響され、36歳がひさびさにエロゲをやってみました。
エロゲーマーの友達(36歳)のオススメで、2008年一番人気があったと思われるタイトルです。
まあまあ面白いです。

「スマタ」(?)みたいなもんかなと、おっさん的勘違いをしていましたが、『Star Mine Girl』など、オシャレなタイトルの略でした。
攻略サイトのお世話になりながらなんとか、全クリア。これは長かった…
http://g-seeker.net/game/s/smg.html

オーソドックスなコマンド選択型のアドベンチャーです。
久しぶりにプレイしたエロゲは、とてもよくできていました。パッケージとしての完成度が半端ない。
大槻ケンヂが主題歌を歌っていたり、普通のTVアニメの声優が声をあてていたり、エロゲも様変わりしたものです。オープニングは歌も映像もすばらしいです。

この作品の一番の魅力はシナリオで、特に最初のハッピーエンドまでの盛り上がりがまあまあよかったです。ガイナックス世代なら、『トップをねらえ! 』を思い出すのではないでしょうか。
何度も死んでやり直すというアイデアはとてもいいのですが、最近ループものがちょっと多いように思うので、少し損をしていると思います。ガーネットのトゥルーエンドに向かうくだり、2000回以上もチャレンジする主人公はカッコいいです。エロいシーンは少なめで、正直エロなしでも、成り立ちそうです。
繰り返しが多いので、「超速スキップ」がありがたい。とにかく長い作品なので、社会人の方には厳しいかもしれませんね。

エロゲにもいろいろあるみたいで、エロをあまり追求せず、一般的なエンターテイメントを志向している本作の方向性もいいと思います。このゲームも、まあまあ面白いんですが、アニメや映画の面白いのにはだいぶ負けるかな。比べる対象がそっちになるんで。

作品については、tekitouotokoさんの解説が詳しくて、わかりやすいです。
http://tekitounaotoko.blog4.fc2.com/blog-entry-404.html

小批判もなるほど~
http://d.hatena.ne.jp/hachimasa/20090325/1238003968

エロゲも熱いですね。

劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 絆


まあまあ面白いです。
アクション作画がやっぱりすごい。

原作マンガを読んでいると、サスケがナルトに迎合しすぎのように思いました。
あとは、だいたいいい感じ。
ナルトファンには、ぜひオススメ。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない2~4巻


一気に読みました。終始ニヤニヤさせられる展開は健在。
楽しい小説です。
コミック化もされて、盛り上がってますね。

作中にいろんなオタク知識が出てきます。1巻よりも、もっとオタク向けに作られています。
1巻は一般向けのコメディでしたが、2巻以降で、オタク向けのライトノベルに方向が定まってきたように思います。僕が苦手だった、1巻のオタク擁護みたいな記述もなく、ほとんどスラスラ楽しく読めました。

主人公にすでに彼女(みたいな幼なじみ)がいるのが、ちょっともったいないか。
まわりにいろんな魅力的な女性キャラが出てくる中、幼なじみの麻奈実はインパクトが弱いので、「本当にその子でいいの?」と思ってしまいます。普通なところが、彼女の魅力なんですが、その魅力をこの作品で出すのは難しいですね。

この作品は、主人公が、妹のオタク趣味につきあっているうちに、いろんなオタク知識がたくさん出てきます。オタクじゃない人の視点から、オタク文化を追体験して、読者がニヤニヤさせられる、ちょっと不思議な構成。この発想の転換が、この作品の魅力の一つです。

カ●ビアンコムは、みんな知ってるのに、なぜか、これまであまりネタで出てくることがなかったですねえ^^

キャラクターも魅力的で、エピソードもいろいろ考えて作られている。楽しくて気軽に読める本作は、オタクで妹萌えな方にオススメ^^;

2009年10月23日金曜日

咲-Saki-


バカバカしいんだけど、面白い作品。
マージャンのインターハイがある世界観はありですが、ほとんど運だけの主人公や、女性キャラ全員百合っぽいなど、突っ込みどころ満載。

突っ込みながら見ると、こちらも、かなりテンションが上がって楽しいです。
スポコンものとしても普通に面白いです。

マージャンを爽やかに扱った作品なんですが、出てくるキャラは『哲也』並に濃いのばかり^^
「ステルス桃」を筆頭に、驚愕のキャラクターが盛りだくさん。

また、この作品で、田中宏紀さんを知ったのも収穫でした。
田中さんの1人原画のオープニングも20話も、最高でした。
現在、25歳ぐらい。いつの時代も天才っているんですね~
MADもたくさん。
http://www.youtube.com/watch?v=YZcUddQ7vKs
http://www.youtube.com/watch?v=ETX-ve4oXlA
http://www.youtube.com/watch?v=krXBw5ITopA
http://www.youtube.com/watch?v=tUOHATarqnU
http://www.youtube.com/watch?v=YmcW8cFFE_k

2009年10月19日月曜日

閃光のハサウェイ

『UC』への予習ということで、このちょっと昔の小説を読みました。
「まだ読んでなかったの?」と言われそうですね。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が公開された次の年に書かれており、もう20年前の作品になるんですね。

面白いです。この時期、富野監督がかなり“のっている”感じがします。
タイトルどおり、ハサウェイ・ノアの生命の輝きというか、散りざまが描かれています。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、生っちょろかったハサウェイが、この作品では強いヒーローになって登場します。主要登場人物が魅力的。十代の頃にはわかりにくい描写も多く、ちょっと大人のガンダムですね。

テロリストが主人公のこの作品は、アニメ化はちょっと難しいかもしれません。今の技術でアニメにしたら、面白いだろうなぁ…
富野監督自身の原作で、宇宙世紀物なので、オールドファンにおすすめですね。

ゼブラーマン

まあまあ面白いです。

三池崇史監督の作風か、宮藤官九郎さんの作風か、シュールなギャグが満載です。
シンプルで、軽い感動もあるエンターテイメント作品。

ALWAYS 三丁目の夕日

面白いです。
セットやCGも、リアルというわけじゃないですが、こういう絵作りとしてみれば、とてもよくできています。
貧しくても一生懸命がんばることを描いたストーリーは、誰でも感動できると思います。
テレビや冷蔵庫なんかで、どんどん世の中が便利になっていくのは、僕の世代は、まだギリギリ親からきいているので、ちょっと説教臭かったです。

山崎貴監督のエンターテイメント志向の強い作品作りには、いつも声援を送りたくなります。

亡国のイージス

『UC』の福井晴敏さん原作ということで、視聴。
面白くないです。
そいえば、阪本順治監督は苦手だったなあ。

アクション映画なのに、登場人物が涙を誘うシーンが多すぎ。
ハリウッドで言ったら、レンタルショップに一本しか入らないような、B級アクションです。

日本映画で、スケールの大きな、アクションにチャレンジする意気はよし。
真田広之がアクションに戻ってきた?のが、ちょっと嬉しいところです。

2009年10月6日火曜日

宇宙をかける少女

まあ、普通の面白さでした。
女の子やメカなど、売れる要素を盛り込んで作った作品で、同じサンライズの舞-HiMEとよく似ています。

作画がよくて、1話なかんかOVA(この言い方もいいかげん古いんでしょうか)かと思うクオリティです。少し少女マンガっぽいキャラもよかったです。いつきちゃんはかわいいですね。
コロニー同士のむちゃくちゃな戦いが見所かと思います。コロニーがあんなに機敏に動いて戦うのは、ガンダム世代のおっさんには刺激が強い。…面白かったです。

斬新で複雑な設定が、視聴者置いてきぼりな感じがして、全体的には、抜けきらなかったように思います。
もう少しとっつきやすい設定を増やしておけばよかったでしょうか。

狼と香辛料II

1期の方がよかったですねえ。見てる僕が飽きたのか。

まあ、面白いんですが、ホロもいい子になっちゃったし、普通のラブコメっぽくなっちゃって、ちょっと残念。
最後、スカッとリベンジするのではなく、「好きだ~!」で終わってしまって、「えっ、終わり!?」となっちゃいました。
う~む。

スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(TV版)シーズン1

CGアニメです。面白いです。
ルーカスが制作に参加しているし、スターウォーズの映画版と変わらないフィーリング。
違うのは、1話ずつが短いだけ。
ヨーダ、オビワン、アナキンなど、主要キャラが出てくるのはもちろん、ライトセーバーでのチャンバラや、フォースの戦い、メカなど、スターウォーズそのまんまです。
これをTVでやってくれるなんて、ありがとうございます。
映画では、あまりクローンたちのことは描かれてなかったですが、この作品ではクローンだけの回もあり、スターシップ・トゥルーパーズのように泥臭い戦いが描かれています。クローンは機械のような存在ではなく、一人ひとりが個性も持った戦士だったのです。映画だけじゃわからないですね。
アメリカのドラマらしく、展開が非常に早いので、面白いのに、見ていると眠たくなる、不思議な作品でした。
中途半端で終わったので、早く第2シーズンをやって欲しいです。

ハヤテのごとく!!(第2期)

いつものドタバタで、大人が見るには若干辛い内容。
マニアックなネタが出てくる割に、小、中学生向けのアニメと思います。

サンデーにありがちな、話の核心部分を進めずに、長期連載する原作を反映して、22話通しても、ハヤテを取り巻く人々の人間関係はほとんど変化がありません。
変化といえば、ひなちゃんが自分の気持ちに気付くところで、そこが見所。
オープニングが結構いいです。

戦場のヴァルキュリア

アニメの方です。普通です。
ありきたりで先が読めるストーリー。

デザインが特徴的で、スイスかオランダか、とにかくあまり馴染みのない国の異国情緒があります。
また、暗い部分にキャンバスが浮き上がっているような効果も、始めて見るものでした。
アリシアが覚醒する回や、セルヴェリアとの対決で、作画が荒れていたのがとても残念です。

2期目のオープニングがすばらしい出来。アリシアが飛び上がって銃を乱射するカットは非常に気持ちいいです。梅津泰臣さんはオープニングの天才ですね。久しぶりに梅津さんのアクションたっぷりのオープニングが見れてよかったです。

2009年9月23日水曜日

逆転裁判4

シリーズ変わらぬ面白さ。
なるほどくん、カッコいい。

今回謎はわかりやすかったです。

経営の力学

前の会社の社長に薦められて読みました。
納得できることも多いですが、仕事の8割以上が経営じゃなく、スタッフワークに終始している現状では、少し遠い世界のことと感じます。
ただ、少しずつでも決断して、ステップアップをしなければと励みになります。

ゼロの使い魔 外伝 タバサの冒険 3巻

短編集として、そこそこ面白いです。
タバサが騎士になったいきさつが描かれる話が印象的。

本編がだいぶ進んだので、この外伝もそろそろ打ち止めでしょうか。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 1巻

小説です。タイトルがいいですね。思わず読んでしまいました。
序盤は結構面白く、途中から、あまりです。
妹と怪しい関係になる話かと思いきや、妹思いのお兄さんががんばる内容。
ラノベというより、普通のコメディなので、アニメ化より、ドラマ化が似合います。

中盤、主人公がオタク擁護するモノローグがありますが、これがいただけない。
もう少しオタクと距離を置いたまま展開したほうがよかったです。

ホーンテッド

映像がいいので、面白いかなと思ったら、ぜんぜん面白くない映画。
終始ゆったりとしたテンポで、面白くありません。
普通この手の映画では、若手女優が起用されますが、この映画ではなぜかおばさんが主人公。サービスシーンもありません。脱B級を狙って、C級以下に落ちてしまった好例。

歴史のあるロシアで撮影する映画が増えています。映像は、いいのが撮れますね。

20世紀少年

マンガの方です。
21世紀少年も合わせて読みました。
特に序盤面白いんですが、10巻越えるあたりからつまらなく、わけがわからなくなっていきます。
トモダチの正体がわかる頃には、トモダチが誰か、どうでもよくなります。
それでも、毎回次が気になる作りになっているのは、連載作家としてさすが。
映画でコンパクトにまとめたほうが面白いかもしれません。映画また見ます。

ホネツギマン

普通のコメディ。特にお勧めではありません。
イーサン・コーエン脚本ですが、コーエン色は薄い。というか、あの独特の不思議な面白さの中心部分が抜け落ちた感じ。
演出がもう少しよければ。

拳王

最近、ゲオが100円レンタルをしているので、古いのも見てます。
これは、フランスのアクション映画。
ロッキー的なスポコン映画ですが、この手のジャンルにしては面白くないです。
恩師がわけのわからないまま死んで、その顛末は描かれないまま。
全体的に何がしたいのかよくわからない映画。

デトロイト・メタル・シティ

松山ケンイチ主演の映画。
まあまあ面白いです。

見所はやはり、『8マイル』を髣髴とさせる^^バトルシーンでしょうか。
「ファッキンガム宮殿」、ネーミング最高ですね~

2009年9月8日火曜日

魔法遣いに大切なこと ~夏のソラ~

ずっとほったらかしにしていましたが、なんとか最後まで見れました。
暗いです。面白さもたいしたことないです。

知り合いも制作に参加しているので、褒めたいのですが、全体としては、あまりな印象でした。
写真っぽい背景は、今まで見たことのない映像なので、いいと思います。
主題歌もいいです。音楽は、前のBECKもそうしたが、かなりこだわりを感じます。
セリフとセリフの間をたっぷりとった演出が、これが作風といわれたらそうなんですが、ちょっと僕にはもどかしかった。
ストーリーは、ソラをもっと可愛く、とことん魅力的に描くことができれば、ラストが活きたので残念です。

この作品は、完全にターゲット不在の作品と感じました。
萌え好きのオタクにも、大人のアニメオタクにも受け入れることの難しい作品です。
そのどちらの要素も少しずつあるのですが。

2009年9月6日日曜日

デイ・オブ・ザ・デッド2

面白くないです。

ゾンビウィルスになんとか勝とうとがんばるけど、最期グダグダに。
もうちょとがんばってくれたらねえ。

ロメロ一切関係なし。

前の記事のやつのほうが、まだましです。

2009年9月5日土曜日

デイ・オブ・ザ・デッド

2008年版。めちゃめちゃ面白くないことはない。

早回しの多用で、ゾンビ界最速のゾンビがでてきます。

ジャングル大帝-勇気が未来をかえる-

お金のかかった作品。面白さはたいしたことないです。
ただ、子供が楽しめる作品として、意義はあります。

かなりきれいごとに終始したストーリーが、ちょっとダメでした。
動物の言葉がわかる子供を人間側の主人公にしているのはまだありでしたが、動物が博愛精神を発揮して、人助けをするのはちょっと。

演出でぐっとくる箇所は、いくつかありました。僕も親になって涙もろくなりました。

何気なくTVでしていたので、見たのですが、アニメファンにとってビッグネームが名を連ねており、びっくり。
谷口守泰さんは、70近いはずですが、こんな企画で作画監督までしていて、本当にすごいです。
イメージどおり、タフガイですね。

僕が子供の頃に印象に残っているTVアニメは、未来少年コナンだったり、ガンダムだったりします。
結局こういう説教くさい作品よりも、エンターテイメントとして優れている作品に感動し、影響を受けると思います。
僕はエンターテイメント至上主義の人間のようです。

2009年9月3日木曜日

金田伊功さんのご冥福を祈ります

僕が子供の頃から活躍してこられたアニメーター、金田伊功さんがお亡くなりになりました。
まだ57歳ということなので、命を削って作品を生み出しておられたのだと思います。
ご冥福をお祈りします。

金田さんが亡くなっても、金田さんの作ったアニメーションのスタイルは、綿々と受け継がれていくことと思います。

ありがとうございました。

2009年8月29日土曜日

サマーウォーズ

圧倒的な傑作です。
僕にとっては、エヴァンゲリオン以来のインパクトかもしれません。
こんなすごい劇場用アニメは、今後しばらく出てこないでしょう。
細田守監督渾身の力作で、監督自身にもこの作品を超えるものを作るのは難しいかと思います。

最近僕は仕事が激務で、睡眠時間が少なく、しかもビールを飲みながらの視聴なので、ちょっと頭は怪しかったですが、それでも、言い過ぎではないと思います。

この作品には、ボーイミーツガール、家族愛、人類愛など、普遍的要素と、斬新なストーリーと映像、日常ドラマに、派手なアクション、コメディにスポ根、おおよそエンターテイメントに必要な要素がすべて詰まっています。
自分のことしか考えないという、今の社会風潮に対して、警鐘を鳴らしていたりもする。
とにかく、ヒットする要素が盛りだくさんです。
こんな作品を作ってくれたスタッフの方々、感謝いたします。

以下、さらに好きなことを適当に書きます。

この作品は、日本人をジブリ作品の呪縛から解き放つ作品になると思います。
昔のジブリ作品があまりにもすばらしかったため、ジブリというだけで、面白かろうが面白くなかろうが客が入る。今まで、長い間ジブリ映画に変わるアニメ映画がなかったのですが、時かけの成功と、この映画の持つパワーは、「夏のアニメ映画はジブリで決まり」という閉塞感を叩き壊すのに十分です。
若い、すごい監督が作った面白いアニメ映画に、オタクじゃない、普通の人が、お金を払って劇場に見に行く、好ましい状況を作ってくれると思います。
制作委員会に、ジブリと同じよみうりテレビが入っているので、もしかしたら、ジブリ映画に変わる映画を育て、それが成功したという、狙い通りの状況なのかもしれません。ま、ビジネス的に、狙ってできる映画のレベルではないとも思います。

作品についてもう少し。

僕は『時をかける少女』は、丁寧に作ってある印象はありましたが、ちょっと苦手なタイプの作品で、あまり楽しめず、世の中がなぜそんなに細田守監督を好むのかちょっとわからなかったです。
今回の作品はわかりやすいエンターテイメントで、時かけより、だいぶユーザー層が広いように感じます。僕もその広がったユーザー層に入ったわけです。
また、細田監督の特徴として、『古臭さ』があると思います。日常ドラマを描いた作風も古臭さを感じさせますし、変身少女やお色気で鼻血など、日本アニメの伝統的な演出のシーンが数多くあります。
敵は、知識欲を持ったプログラムなのですが、こいつもよく考えれば、とても古典的なスタイルのラスボスです。
最近のアニメで描かれるプログラムやウィルスは人間のように生物的で、自己増殖や、生存本能といった面が強く描かれることが多いと思います。つまり、自分をどんどんコピーしていき、異物をどんどん取り込んで、多様性を持つことで、種として生き残ろうとする。
ところが、この作品のプログラムは、とにかく他者を食らい大きくなることで、強い固体になっていく。こういう進化だと、1つの天敵の出現で絶滅してしまう可能性があり、生存目的だとあまりよろしくない。
この敵は、生存目的ではなく、とにかく貪欲に知識を集めるだけの存在です。つまり、富を独占する暴君で、非常に古典的な悪役であるわけです。
知識を集めるのに死んじゃったらダメなんで、生存本能も必要だと思いますが、作品としては、このぐらいのバランスの敵ということでしょう。花札が弱すぎるのが少し気になりましたが。
作中にも温故知新を描いたシーンが数多くありますが、細田監督自身も古い感性と、新しい感性の両方を兼ね備えた監督だと感じました。優れたクリエイターの条件として、この古い感性と新しい感性を併せ持つということは、かなり重要なのかもしれません。
また、この細田監督の作風が、ちょうどジブリのアニメを好む層、日本人の多くの人と一致します。
キャラクターも影を入れない淡色で、貞本氏を起用していても、いわゆるオタク向けの絵でなく、一般の大人でも嫌悪感を感じないように作っていて、かなり、大衆を意識したつくりになっています。
作品を通して貫かれている、人間愛、人類愛も、誰にでも受け入れやすい、感動しやすいテーマだと思います。人を性善とする意思が強く伝わってくる映画です。

神山監督、磯監督の作品ように、ネット社会を舞台にする作品がどんどん増えています。
やっぱり映像的に刺激的なんでしょうね。
みなさんの描き方が非常にバラバラなのが面白いですね。

この作品を期に劇場用アニメが盛り上がって、お客さんがどんどん増えると嬉しいです。

2009年8月15日土曜日

盆休みはほとんどありません

うちのスタイルは、「いいものを安く提供」です。
売上げに比べて、仕事量が多くなって、盆休みが取れなくなりました。
長引く不況で、仕事がない会社も多い中、ありがたいことですが、売上げに直結しない仕事が多いのが、悔しいです。
少しずつ、仕事を選ぶスタイルに変えていきたい。
それには、圧倒的な実力から来るブランド力が必要です。
うちは、営業スタッフがいないので、制作物が営業代わりです。
そろそろ、いい製品を結構な数リリースできているので、ステップアップする時期のように思います。

駄文

久しぶりに過去ログを読み返してみると、誤字脱字が多く、文章のつながりが悪い。
内容も、その時感じたことを書いているので、今読み返すと「?」となるものも多いです。
ブログとはそういうものと思うのですが、やっぱり恥ずかしいです。
このブログを読んでいただいている方、本当にありがとうございます。

レ・ミゼラブル

斎藤正直さんの訳で読みました。
まあ、だいたい知っているストーリーです。

ワーテルローの箇所が長くて、読み飛ばしました。
この作品が書かれた頃は、小説を読むことが無二のエンターテイメントだったと思います。
ワーテルローの記述のような、本編と関係のない記述を、作者の志向の赴くままに作品に入れることができ、読者もそれを受け入れる忍耐力があったのでしょう。

アニメの少女コゼットは、ジャン・バルジャンがパリでジャヴェールに追われるあたりまでしか見ていませんが、この原作に非常に忠実な印象を受けました。
幼少の頃のコゼットが原作のように陰気にならないよう、周りに友達やペットを置いていたのが違うぐらい。
まあ、あと子供向けアニメでは不要な、悲惨な描写は除いていました。
このアニメを見ても、作品は十分に楽しめます。

また、「ああ無情」といった簡略本でも十分な印象を受けます。
長いんですよね。これでも、まだはしょってある訳なんですけど。

作品で描かれるジャンという聖人の生き方は、誰でもできることではない、それでも、ひとつの理想的な生き方です。この作品が書かれた時代のすさんだフランスの状況は、いつの時代、どんな社会でもある現実です。その中で、「正しく生きる」ことの大切さを書いた名作として、意味のある作品であり続けるでしょう。

ハリー・ポッターと謎のプリンス

映画も見に行きました。
最終巻を読む前に行けば、ストーリーを思い出せてよかったです。

ハリー・ポッターの映画は毎回面白いです。
問題はトイレ休憩がないことぐらいでしょうか。映画館で長い映画を見るときは、ビールセットは頼まないようにしましょう。

このシリーズは、映像も内容もよいのですが、特にキャスティングがすばらしい。
ほとんどの登場人物がイメージぴったり。しかも、有名な人がたくさん出てるのにもかかわらずです。
細かいですが、合わなかったのは「シリウス・ブラック」「ギルデロイ・ロックハート」と、今作品の「ミネルバ・マクゴナガル」で、いずれも“老けすぎ”です。
パート1の、マクゴナガル先生は、キャストの「マギー・スミス」を他の映画で何回か見たことがあるにもかかわらず、マクゴナガル先生本人がスクリーンに出てきたと思ったぐらいピッタリだったのですが、この何年かで、一気に老けましたね~。

逆に、主人公の3人や、マルフォイなんかは、どんどんピッタリになったと思います。
主人公のハリーは、1作目ではちょっと可愛いすぎでしたが、歳を重ねるごとにハリー・ポッターの“さえない”雰囲気がちょっと出てきて、どんどんハマってきたと思います。
ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは美少女すぎるのが、ちょっと違うのかもしれないですが、ほとんど出ている役なので、ブサイクよりキレイな方がいいですね。

この作品は原作と映画が同時進行していたので、映画のキャストに原作の方が引っ張られたと思われる面があります。
ネビルは、最初いじめられっ子役でしたが、映画の中で、どんどんデカくなって、どう考えてもいじめられない体格になってしまいました。原作のネビルも、最終巻でダンブルドア軍団のリーダーになって、勇敢な面を見せます。
また、マルフォイ役の子も、禿ではないと思いますが、おでこがかなり広くて、最終巻に、そのような外見的な記述があります。
まったく的外れかもしれないですが、原作と映画を知っていると、いろいろ想像できていいですね。

最後の映画は2本に分けて公開。もう少しハリーと一緒に居れますね!

ハリー・ポッター

ようやく最終巻を読み終わりました。
世界的ベストセラーは伊達ではなく、とても面白いです。
一応、児童書ですが、子供から大人まで、夢中になれます。

10年かけて、7巻が刊行され、僕も10年歳をとりました^^

毎巻読んでいて悔しいのが、前作を読んだのが1年以上前で、伏線をほぼ全て忘れており、読み始めに毎回苦労しました。最終巻は、ハリーの好きな女の子すら忘れていました…
全巻に渡って、細かい伏線があり、多くの登場人物が出てくるので、続けて読む方が絶対に面白い。
7巻完結している今こそ、まとめ読みができる、いい時期ではないでしょうか。

ハリー・ポッターは簡単にジャンル分けすると、ファンタジー+推理小説なんですね。この2つのジャンルを組みあせた作品は、今まで読んだことがない。新しい読み味の作品です。

3巻が一番面白かったし、泣かされたと思います。3巻のあとがきに、3巻が一番人気があると当時書いてあったと思いますが、その通りです。

いろいろウワサのあったラストも、児童書として恥じることない、王道のエンディング。
ベストセラーにふさわしいラストだったと思います。

「うちに、ハリー・ポッターが揃っている」ことは、幸せな家庭の象徴!?
だけど、4巻だけ、友達に貸したまま、何年か返ってきません。
返してください~!

けいおん!

大人気の作品ですが、僕はおっさんなので、それほどでした。
先に書いた『東のエデン』とは、対極^^;に位置する作品です。

高校の軽音楽部で、女の子がほのぼの、時には懸命にがんばる姿が描かれています。
『らき☆すた』のヒットを受けて作られた作品と思われ、非常に人気が出たので、セールス的には大成功ではないでしょうか。
手間のかかる演奏のシーンなど、京アニらしく、丁寧に作りこまれています。
また、キャラは、とても可愛く、作品世界によく合っています。
萌えキャラは、線が鋭く尖ってしまいがちですが、けいおん!の登場人物は、柔らかい線で可愛くデザインされています。足が短いのですが、それがまた可愛い。

ストーリーは、あえていうと、“ない”です。
もちろん、あるんですが、あまり凝った展開とかはなくて、そういうものを楽しむ作品ではありません。
高いレベルの演出で、キャラの魅力を最大限に引き出しており、見る人はほのぼのしたり、笑かされたりします。
ターゲット設定が、あまりにはっきりしているという意味でも、『東のエデン』と対照的です。

この作品を好きかどうかは、もう、作品の雰囲気に乗りきれるかにかかっているので、35のおっさんにはちょっと厳しいか。
『らき☆すた』ぐらいギャグ要素が多ければ、もう少し楽しめたでしょうか。

売れなくても、また、『フルメタル・パニック! The Second Raid』みたいなの、作って欲しいなあ。

東のエデン

少々、ユーザーは選びますが、面白いです。
今の日本の様々な問題、僕たちが漠然と感じている閉塞感を作品に取り入れ、しかもうまくエンターテイメントに仕上げる離れ業で、神山健治監督にしか作れない作品です。

監督の前の『精霊の守人』は、誰でも楽しめるオーソドックスなタイプの作品で、神山色は薄かったですが、今回はネット、SF、社会問題を扱った、神山監督らしい作品だったと思います。
非常にオリジナリティが高い作品で、どの作品にも似ていないので、どのターゲットに向けて作っているのか、正直僕にはわかりません。“大人”のアニメファンに向けてくれているのでしょうか?そうだったら嬉しいです。
少なくとも、今の日本に生きている人にしか、つぶさに感じ取れない内容なので、世界市場をターゲットにはしていません。

主人公が映画に詳しく、多くの映画が元ネタとして使われています。
いくつかはわかったのですが、全部はとても・・・
このサイトにたくさん載っています。
http://www36.atwiki.jp/higashino_eden/pages/24.html#id_ffd45db8

『グラン・ブルー』がそのまま使えなかったのが、ちょっと悔しいです。まあ、ムリなんでしょうね。さすがに。

作中扱われている社会問題に、既得権益とニートのことが出てきますが、ちょっと前に読んだ永井俊哉さんの論文を思い出しました。こちらも面白いので、よかったらどうぞ。
http://www.nagaitosiya.com/a/right_wing.html

羽海野チカさん原案のキャラは、見た目だけでなく、性格や、絡み方も『ハチクロ』っぽい。そのように、意図的に演出されていて、羽海野チカさんのキャラクターが持つ空気感みたいなものまで含めた、原案といえます。
乱暴に言うと、この作品は『ハチクロ』と『攻殻機動隊』がミックスされた作品です。

まだ、多くの謎を残しているので、映画も含め、今後の展開が楽しみです。

2009年8月3日月曜日

ドラゴンクエストIX 星空の守り人

ネットで面白くないんじゃないかなという評判もありましたが、普通に面白かったです。
8がすごいよくできていたので、それよりは落ちるでしょうか。ハードウェアの量的スペックが下がったので、しょうがないでしょう。とはいえ、しっかり遊べるし、少なくとも7とは比べ物にならないぐらい面白いです。
シナリオ本編のボリュームが少なめなのが、少し気になります。クエストとか無視してたら、結構あっさりクリアしてしまえるのではないでしょうか。
時間のない中でプレイしたので、攻略サイトを思いっきり参考にしました。
クリア後にできることが多いので、まだまだ楽しめそうですね。

2009年7月28日火曜日

逆転裁判3

3もしてしまいました。
面白かったです。
ハミちゃんは可愛いですね。

逆転裁判2

他のシリーズと変わらず面白いです。
僕はこのシリーズやってると、文字が多いので、すぐ眠たくなってしまうことに気づきました。

逆転裁判の世界では、霊媒が普通にあるものとして、裁判の中でもOKになっているので、ちょっと不思議です。このあたり、裁判のリアルっぽさと相反するので、普通に考えると、世界観を作るのが相当難しいと思うのですが、なんだか勢いで“あり”になっています。
普通の人がまったく出てこない、逆転裁判の世界観は面白いです。

逆転裁判 蘇る逆転

というわけで、DSの『逆転裁判 蘇る逆転』を買ってきました。
古いゲームは、中古で安いのがいいですね。
これが、オリジナルですか~。なるほどう。

面白さも、逆転検事とまったく変わらず、謎はシリーズ最初の作品なので、簡単でさくさく解けます。
最後の『蘇る逆転』だけは、ちょっと難しかった~

エンドロールのスタッフに、なんと、学生時代の知り合いの名前が。
絵の上手かった彼は、夢をかなえたようです。

逆転検事

初めての逆転シリーズ。
謎が結構難しかったので、攻略サイトを見ながらクリアしました。
ボリュームは少なめですが、面白い良作です。

ただ、シリーズものの常で、過去のキャラクターがたくさん出てくるので、最初にこれをプレイしたのは失敗だったかもしれません。

模倣犯

宮部みゆきの小説です。中居君の映画は未視聴。
面白いと思いますが、僕は少し苦手でした。
とにかく長編なので、覚悟を決めて読んでください。

犯罪者と被害者、被害者遺族の心理が、かなり綿密に描かれています。
架空の猟奇大量殺人を設定し、それを取り巻く人たちが、どのような心理状況なのかを、壮大なスケールでシミュレーションしています。それゆえ、かなり脇役まで、その背景がしっかり描かれ、どういう育ち方をして、現在のようなパーソナリティを持つようになったのかが説明されます。登場人物が多く、主人公も設定されていない、群像劇です。
僕はテンポのいいストーリー展開が好きなので、脇役の細かいプロフィールまでは、読むのがしんどかったです。

ストーリーは、さすがによくできています。
義男というおじいさんが、善意の好人物として描かれており、義男が次いつ出てくるのか楽しみになります。
『模倣犯』が誰なのか、読んだ人しかわからないのもいいです。

喫煙者に対する、愛情が感じられるところを見ると、宮部みゆき先生が愛煙家でしょうか。
また、家庭と仕事の両立に悩む滋子に対しても、愛情深く描いているように感じ、このあたりは女流作家ならではと感じました。

2009年7月6日月曜日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

公開から、わりと早いタイミングで、映画館で観ることができました。

前作、『序』のテンションからは少し下がったかもしれませんが、面白いです。テレビ版とはまったく違う使徒が何体も出てきて、その都度楽しませてくれます。
綾波レイ、碇ゲンドウなど、感情が見えにくいキャラクターも、テレビ版よりだいぶ丸くなって、人間味のある描かれ方をしていました。テレビ版当時より、スタッフも年をとったからか。特に綾波レイに対しては、愛情たっぷりに描かれています。
僕自身も年をとっていて、テレビ版のときはシンジ君の目線に近かったのが、今や加持君の年も越えてしまい、大人の目線になっています。碇司令の行動が以前ほど理不尽に感じなかったです。
新キャラは、好き嫌いがあるかもしれません。彼女だけ、台詞回しがやたらアニメっぽくて、制作側の意図が、ちょっと掴みかねます。僕は、どちらかというと、好きです^^;
戦闘中に歌が流れる演出が2箇所あるのですが、これが、作品の中で浮いており、ちょっとうっとおしかったです。もう少し抑えた歌の方が、よかったなあ。前の映画版の『THANATOS』みたいな、洋楽の方が、世界観に合っていたと思いました。庵野監督、『ラブ&ポップ』のエンディングでも昭和歌謡を使っており、あの頃の楽曲に相当思いいれがあるようです。

作画、演出は最高レベルと思います。スタッフロールは、日本を代表する方の名前ばかりで、とても贅沢な作品だと思います。

プラダを着た悪魔

なかなか面白いです。

女性なら、アン・ハサウェイの成長していく姿に憧れるはず。
『キューティー・ブロンド』の主役もそうですが、結局こういう作品の主人公って、めちゃめちゃスゴイ人なんですよね。
僕たち男が、マッチョが戦うのを見てストレス解消するように、女性はこういうのを見るとスカッとするでしょう。
映画としては、面白いです。スタンダードなサクセスストーリーで、キャリアと人間性の両方をあきらめない主人公に、誰でも共感が持てると思います。

2009年6月23日火曜日

クイーンズブレイド 流浪の戦士

いい年して、こういうエロいアニメを見てしまうんですよね。
AT-Xバンザーイ。
武器屋カトレアのキャラデは最高ですね。もう、笑うしかないです。
あと、蛇がパンツになっているのも良いです。

基本的に、エロのみの作品で、ストーリーはまあ、「ある」というレベル。作画クオリティも低いです。
1話なんかは、結構絵も綺麗だったので、エロいシーンがある時に呼ばれる、すばらしいアニメーター、うるし原さんなど、かなりがんばっておられたようです。

どうせなら、もっと高レベルな作画で、アクションとかやってくれたら、ギャップが出て、よかったかな。

ランボー 最後の戦場

『ロッキー・ザ・ファイナル』は面白かった。
こちらはどうかというと、普通のアクション映画でした。
スタローンといえど、そんないい作品を連発できるわけはないですが。

ファンにはうれしいシーンも多く、ジャングルの中を失踪するスタローンは、パート1を連想させてくれます。

強力な兵器がたくさんある現代の戦争映画において、マシンガンをここまでフィーチャーした映画も珍しい。マシンガンを前にしたら、もう諦めるしかないですね。
あ、そうそう、最後の方、ランボーがマシンガン撃ってるだけだったのが、よくなかったかなあ。
ジャングルのシーンはよかったんだけど。
スタローンは、ストイックに体を作っており、すばらしい動きだったと思います。

最後に故郷へ帰るランボーの後姿には、一つの時代が終わって、僕自身ももう若くないということを思い知らされます。また一人、僕たちのヒーローが幕を引いたんですね。
ミャンマーが平和になりますように。

バンテージ・ポイント

同じ場面を複数の主人公の視点で何度も繰り返す映画。
変則的なスタイルですが、ストーリーに自信がないとできないタイプの映画で、あまり外すことは少ないように思います。
これも、まあまあ面白い。
ただ、ストーリーの要となる謎が、結構あっさりしたものなので、「まあまあ」の域に留まってしまったように思います。

デッド・フライト

飛行機の中でゾンビが暴れたらどうなるか、という無邪気なアイデアをそのまま映画に。
とりたてて面白くないですが、まあ、まとまっていたかな。

もう一つか二つ、アイデアを盛り込めば、すごく良くなる予感がします。

スピード・レーサー

日本のアニメ『マッハGoGoGo』が原作のハリウッド映画。
面白いし、このブログの趣旨にも合った映画なので、すごいオススメです。

70年代のアニメである『マッハGoGoGo』に、僕は何の思い入れもないし、世間が『マトリックス』に狂っていたころ、ちょっと冷めた目でウォシャウスキー兄弟をみていたので、まったく期待していませんでした。
『マッハGoGoGo』を映画にしても、面白くなるわけがないと高をくくっていたわけですが、実際はまったく逆。
はちゃめちゃな映像で、超面白い。カラフルな映像はセンスの塊です。
普段はBDでもDVDでに、あまり気にしないのですが、この作品はBDの高画質で見ることができて、よかったです。
意外と長い映画なので、腰を据えてご覧ください。

ウィッカーマン(2006)

ニコラス・ケイジ主演のリメイク版です。
オリジナル未視聴。
普通の面白さ。
ニコラス・ケイジ好きには、ちょっと期待はずれかも。

牧歌的な田舎の風景は、『ヴィレッジ』にちょっと似ているかも。
旅行に行くには、よさそうなところですねえ。

幸せのちから

やってしまいました。
2回同じのをレンタルしないように、このブログをつけているのに、ブログを書く前に見た作品です。
普通の面白さ。
子供がいる人なら、さらに感動も大きい。

変人村

『変態村』は腹立つくらい面白くなかったですが、この『変人村』はどうか。
『変態村』よりは面白かったですよ、はい。
普通の低予算映画の面白さです。
この2つ、まったく関連のない作品ですね。

こちらの方は、一応有名なヴァンサン・カッセルが出てて、他の出演者も見た目がいいです。
お色気もあり、はちゃめちゃだけど、楽しい雰囲気は存分にでていました。

アメリカン・ギャングスター

社会派ドラマなので、ちょっと見るのが「おっくう」ですが、面白いです。
デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロー、リドリー・スコットでしょ。
面白くないわけないですよね。

ただ、こういう骨太な映画は、レンタルしても一番最後に残ります。

2009年6月9日火曜日

とらドラ・スピンオフ! 幸福の桜色トルネード

とらドラのアニメが面白かったので、このスピンオフ小説を読みました。
とらドラファンならそこそこ楽しめる内容。
おっさんが読むには、さわやかすぎる、青すぎる10代の恋愛が、恥ずかしく描かれています。

竹宮ゆゆこさんの作品は初めて読みました。
勢いのある文章で、ぐいぐい物語をつづっています。

こういった学園物は、取材や綿密な下調べが必要なく、作者の頭の中でほとんど物語を構築してしまえるというのが、制作側のメリットではないでしょうか。図書館が近くになくても、世界情勢に疎くても、アイデアだけで物語をつくることができる。
読者もライトなら、作者もライト、ライトノベルというのは、本来こういうものかもしれません。
実際は、この作品が生まれるために、作者は血反吐を吐いているかもしれませんが、少なくとも、そんなことはまったく感じさせない作品でした。

アニメの中で、このスピンオフのキャラが実は出てたりするのでしょうか。
また、アニメを見たくなります。

テイルズ オブ シンフォニア

また、古いテイルズを買ってきてプレイしました。
もうさすがに、続けてテイルズをやっているので、面白いか面白くないかわからなくなってきました。
戦闘、シナリオとも少し食傷気味。
やはり、少し期間を空けた方がいいようです。

完成度が高いのは間違いありません。
いつものテイルズ、いつものプレイ感。
立木文彦さん、めずらしく正統派の二枚目役。思えば、いろんなアニメ、ゲームで、しょっちゅう立木さんの声をきいているような。
ゲームをプレイして、アニメ版が、かなりゲームに忠実に、しかも面白く作ってあることを再認識しました。

ターミネーター4

まあまあ面白いですが、僕たちにとって特別なブランドであるターミネーターの続編としては少し物足りない。
脚本の詰めがちょっと。ハイブリッドの彼が、広い北アメリカ大陸で、偶然カイル・リースにたどり着けるわけがないと思ったのと、最後に心臓をあげてしまうシーンが唐突だというのが。元気な戦士がなぜ自分を犠牲にする必要があったのか、ジョン・コナーがそれだけ特別なのか、ちょっと釈然としませんでした。
みなさんは、いかがでしょう。
やっぱり、クリスチャン・ベールぐらいがジョン・コナーをやってくれると、納得ですね。3のあの、さえないおっさんは、なかったですね。
マイケル・アイアンサイド、久しぶりに見ると老いさばらえていたのがショックです。
あの精悍なアイアンサイド兄さんが…

2009年5月11日月曜日

スパイダーウィックの謎

子供向けなので、そんなに面白くないですが、最後にガっと泣かされました。
そこそこアイデア盛り込んでいるので、まあ、ひどくはないです。
CGはいいですよ。

シーカー

もう忘れかけています。
面白くないです。
小学生のときに見たら、そこそこ楽しめたんでしょうか。
シーカーは、ハリー・ポッターにでてくる球技のポジション名だし、パッケージもそれっぽい。
中身はぜんぜん違います。

シューテム・アップ

これは、かなり突き抜けたバカアクション映画。
ここまでのは、久しぶりに見ました。
僕は大好きです。アクション(リアルじゃなくても大丈夫)好きな人なら、必ず楽しめます。
『アドレナリン』が近い雰囲気ですが、あれよりもバカ度が上。
あっちは、まだスタイリッシュだったし。

特に終盤のスカイダイビングのシーンは、もう、かなりトチ狂っています。
クライヴ・オーウェン、あのマジなおっさん顔で、この映画では、めちゃめちゃやってくれています。
ありがとうございます。

リボルバー

見てからだいぶたつので、印象が薄れてます。
ちょっと最後がよくわからない内容で、スモーキング・バレルズのように、すっきり楽しめないです。

ジェイソン・ステイサムがアクションしない、しかも、坊主頭じゃない、珍しい作品?
レイ・リオッタは、ほんとうに、笑かしてくれます。
大好きです。

2009年5月10日日曜日

ヒットマン

これは、やろうとしていることはわかるのですが、あまり面白くはなかったです。
ゲーム原作とのこと。ゲーム原作で面白い作品は少ないですね。

頭のバーコード、組織の人間てバレバレですね。ロシアロケで、中途半端にシリアスでリアルな雰囲気があるので、こういうリアルでない部分が逆に目立って、全体的な世界観を作りきれなかったように思います。
あとは、忘れちゃいました。

ソウ4

まあまあ、よかったです。
3でジグソーが死んだので、どうなることかと思いましたが、面白さ的には落ちませんでした。
1作目がやはり1番面白いのですが、2以降はレベルが落ちていない、不思議なシリーズですね。

今回も最後の犯人は予測不可能でした。
1だけは、オチが予想できたのですが、それ以降は、ずっと予測不可能。騙されっぱなしです^^
さっくり見れて、楽しめます。

少林少女

この映画はつまらないです。
カンフー映画を舐めてるわけではないと思うのですが、かなりショボイです。

チャウ・シンチーをプロデューサーに迎えたり、柴咲コウが1年間特訓したり、プロデュース面はがんばってはいたとは思います。ただ、全体的にレベルが低く、脚本も悪いので何がしたいのかよくわからない映画になっていました。

香港のアクションスターは、子供のころから養成所や道場で訓練しており、それがスタンダードになっている今、普通の人が大人になってからカンフーの訓練をしても、チープに見えます。特撮で補いきれないものもあるのです。
日本にアクションスターがいないのは、長い間、日本人がアクション映画をB級なものとみなし、育ててこなかったからで、これは、今元気になっている日本映画の弱点となっています。
ラクロスとカンフーの組み合わせは、まあ、よいのですが、結局、『少林サッカー』と同じ。オチは『カンフー・ハッスル』に母性を加えただけで、ほぼ同じ。見ていて腹が立ちました。

本広克行監督、『スペーストラベラーズ』『サトラレ』なんかはよかったと思いますが、あとは、それほど面白くないです。
がんばってください。

NEXT -ネクスト-

これは、当たり。
ニコラス・ケイジは、本当に面白い映画を嗅ぎ分けるのがうまい。
プロデュース力がすごいんでしょうか。映画のために生まれてきた人ですね。
予備知識なし、ニコラス・ケイジだけで借りたので、「サンキュー、ハゲ!」とうれしくなりました。
ちなみに、この作品は、バッチリズラです。

アイデアも良いし、構成もいい。映像も、いいです。
未来を予測できるというアイデアというか願望は、誰でも考えるのですが、そのアイデアをこういうエンターテイメントにしてしまうとは。本当のプロはすごいです。

リー・タマホリ監督は、『ザ・ワイルド』が一番好きです。
低予算でも面白い作品を作ることのできる監督なので、できれば小さな作品をやってほしいです。
もう、この監督を低予算映画で使うプロデューサーはいないかもしれませんけど。

紀元前2000年

ローランド・エメリッヒの作品は、だいたい面白くないです。
これも、そんなに面白くない。

「インディペンデンスデイ」や、「パトリオット」など、ドイツ人監督なのに、なぜかアメリカのナショナリズム色が強い映画を撮るので、ちょっと苦手な印象。
「GODDILA」「デイ・アフター・トゥモロー」なんかはわりと好きなんですけど。

この映画は、せっかくの時代設定を活かせず、ただの古代エジプトの戦争映画になっています。
いつものように、お金がかかっていて、映像のスケールが大きいので、金返せとまではいかないです。

ゲド戦記

スタジオジブリのアニメ作品です。
評判の悪いこの作品。実際面白くないです。

ゲド戦記の原作は大昔に読んで忘れてしまったのですが、基本的に原作の設定を借りたオリジナルのようです。

テーマはオーソドックで「生きることの大切さ」。このことが台詞で何度も出てきます。プロットは目新しい点がなく、オーソドックスなボーイミーツガール。
オーソドックスなプロットでも、絵コンテと脚本でそこそこ面白くできると思いますが、残念ながらそうなりませんでした。
絵コンテと脚本を少しいじれば、だいぶ面白くなると思います。

退屈なシーンが多く、また、竜の扱いなど、理解しずらい点もあり、何とも言いがたいデキ。

なかなか忙しい時期

GWはさんだ前後、仕事などとても忙しく、更新が遅れてしまいました。
作品だけは、できるだけ見るようにしていたのですが、感想書くのが遅れがちです。

さて、レミーのおいしいレストランという作品の最後で、
「批評家にどんな三流レストランと評価されても、料理を作り手は批評家よりもすばらしい」
というニュアンスの台詞が出てきます。
どれだけ酷評される作品でも、作り手は、自分の魂を削りながら自分の価値観を世の中に問いかけているわけなので、それはすごいことだし、自分がその立場にいない以上、作品の作り手というだけで、敬意を覚えます。

また、僕ら作品の受け取り側が、好き勝手に面白い面白くない言える自由があり、逆に作り手は、売れるものを作るという商業的目標があるにせよ、基本的には、自分がいいと思うものを作る自由があると思います。

2009年4月22日水曜日

モーテル

見てから数週間たちます。
記憶が薄れつつありますが、面白くも面白くなくもない映画。これといって、特徴のない普通のホラーです。

一番怖くて重要な、自分たちがいるモーテルの部屋で殺人が行われているビデオを見てしまうシーン、これがDVDのパッケージに書いてあるので台無しです。

スターシップ・トゥルーパーズ3

3は、普通の面白さ。
2よりはかなり“まし”ですが、強烈なインパクトだった1には、大幅に及ばない。

1と同じ役で、キャスパー・ヴァン・ディーンが主演しています。ただ、主人公のリコはなんとなく覚えていますが、他のキャラがうろ覚えで…
今回の要、マローダーなんですが、その演出というかアクションというかが、ぜんぜんちゃんと描けてなくて、見てもらったらわかりますが、ガッカリです。
2がめちゃめちゃ面白くなかったので、それより“まし”なのがよいところ。
キャスパー・ヴァン・ディーンは1のときに「ブレイクする!」と思ったけど、さっぱりでしたね。がんばって!

ドラゴン・キングダム

ジャッキー・チェンとジェット・リーの競演が話題のカンフー映画。
普通の面白さですが、僕にとってアイドルの2人が競演しているということで、目頭が熱くなってしまいました。
ジャッキーとジェット・リーと一緒に旅をして、2人にカンフーを教えてもらう主人公が、うらやましくてしょうがない映画。
アクションスターとしてはピークを過ぎた2人ですが、やはりカンフーのシーンは美しかったです。

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

ここのところ忙しくて、ブログ滞ってしまいました。
クリスタル・スカルの王国は、前作、最後の聖戦から19年後に作られたインディ・ジョーンズです。

ラジー賞も獲って、巷の評判は「微妙」というのが多いですが、僕は普通に面白かったです。「最後の聖戦」は、さっぱり面白いと思わなかったので、それよりはぜんぜん“まし”。フィーリングとしては最初の2作に近いです。
ハリソンさすがに老けて、寂しさもありましたが、動きのキレはよかった。少なくとも65歳の動きではない。
全体的に、アクションが意外によいです。
期待せずに見れば普通に楽しめると思います。スピルバーグは、やっぱり映画の天才ですね。

2009年4月6日月曜日

ガンダム00

ガンダム00の第2期です。
第1期のときは世界観の説明や、平和な国から見た遠くの戦争などを描いており、どうにもつまらなかったですが、この2期はエンターテイメントとして十分楽しめました。

戦術予報士という設定が十分に活かされた「アレルヤ奪還作戦」「メメントモリ攻略戦」は面白い。テンションも高い。コードギアスっぽいといえば、そうなんですが、この手のアクションもので、面白い回って、こういう作りですね。

戦争根絶や相互理解といったテーマは、一見、印象はいいのですが、現実離れしていて、少しついていけないところもありました。人間社会はどこまでいっても多様性があって、ばらばら。悲しいかな、戦争もなくならない。戦争ごとに科学技術を発展させていった人間は、悲しいけど、戦争をする生き物かもしれません。
刹那が最後にはなった粒子は、人間の意識をつないでしまいますが、これは、カルトや思想統制で擬似的に行われることで、ちょっと怖かったです。また、たとえ人間がテレパシーを使えても、コミュニケーション手法が変わるだけで、いさかいは絶えないと想像します。
本作は戦争というものを正面から描いているため、特にそういったことを考えさせられました。思えば、ほとんどのヒーローは、戦争のない世界のために戦争をしている^^;ので、00と変わらないはず。でも、この作品だけ、違和感を覚えたのは、僕が製作者の意図にまんまとはまっているのかもしれません。
日本以外で、この作品がどのように受け止められるか、気になったりします。
ガンダムXが似たような感じらしいですが、そっちは見てないんですね~。勉強不足です。
主要キャラが、あまり死ななかったのは、この作品の雰囲気からすると違うように感じました。もっと、死んでもおかしくないんですよね。この作品は。

セリフ、仮面の敵、0ガンダム、イノベイターなど、オリジナルのガンダムを意識した部分(サービス)が過剰。オリジナルは偉大ですが、30年前の作品で、もう、視聴者の世代も異なるので、あまり気にしくていいように思います。そういう記号を排除すると、ガンダムじゃなくなってしまうのでしょうか。

絵はすごくよかったです。千葉道徳さんのキャラは肉感たっぷりで、作中、男性キャラの裸がてんこもり。これは、腐女子の皆様、たまらないのではないでしょうか。ともすれば、ゴツくなりそうな、ギリギリのラインをキープしています。
戦艦やコンソールのCGもカッコよい。
ティエリア役の神谷浩史さんは、張った声がエフェクトがかかっているようでカッコよかったです。

ヒロインのお姫様は、あまりにも存在感が薄い。バランス的に、もうちょっと主人公のロマンスがあってもよかったかなあ。腐女子向けマーケティングに、ヒロインは不要か。これも合わせて、映画への引きと思われる箇所が多いので、完全完結にならず、視聴後「ん?」っていう印象になったのが残念。

ランゴリアーズ

スティーブン・キング原作のドラマ。4:3のサイズで、TV放映してものでしょうか。
微妙な面白さ。「金かえせ」までは行かないです。

90年代以降の映画にしては、なんか、画面が古い。CGもショボい。この映像で、尺が長いので、時間がない時に見ると、ちょっとイライラします。モンスターも、ゲームのリアルタイムレンダリングぐらいのクオリティで、ショボくれています。
ストーリーは、さすがキングで、アイデアが特にいいです。タイムトラベルを斬新な視点で描き、謎が徐々に明らかになる様はよかったです。
寝ていたらセーフというアイデアだけは、なんだか原理がよくわからないので、イマイチか。

カスピアン王子のつのぶえ

ナルニアの2作目です。
ファンタジーありの人なら、普通に面白い作品。

ピーター役の子役が、順調にかっこよく成長したのに比べ、あとの3人が微妙な成長を見せました。
特にスーザンは、ロマンスもあるので、もうちょっとがんばって欲しかった。前作はかわいかったのに…
今回、何千人?のオーディションを勝ち抜いたカスピアン王子に比べると、どうしても釣り合わないように思います。子役は顔が変わるから難しいですね。

中学時代に原作を読んだはずですが、完全に忘却の彼方。なんとなく、おとなしい、子供向けのおとぎ話だったイメージが強かったのですが。こんな、活劇だったかなあ。
ストーリーは、アスランが神のごとき力を発揮してしまうので、少し興をそがれます。
あとは、普通に楽しめました。

ダークナイト

最近、アニメばかりみており、見ないといけない映画がたまっています。
バットマン映画のダークナイトです。
お金のかかった大作で、結構長い尺です。バットマンなのにクライムサスペンスです。
なかなか面白いと思いますよ。

クリスチャン・ベールのバットマンは、やせマッチョでかっこいい。ガンカタアクションを思わせる?切れのあるアクション。
ヒース・レジャーのアカデミー助演男優賞は、亡くなった人へのお供えではなく、完全に実力。僕は、正直ジャック・ニコルソンのジョーカーはあまりすごいと思いませんでしたが、今回のジョーカーは本当にすごいと思いました。演技もすごいですが、肉体的にもまだまだ充実していた年齢だったので、動きにシャープさがあったのもよかった。

バットモービルもかっこいい。バットマンとバイクの組み合わせは少々違和感。
ブルースがヒロインを取り合うのですが、ヒロイン役の方が、あんまり綺麗じゃないのがせつない^^

2009年3月31日火曜日

グッドラック 戦闘妖精・雪風

小説です。アニメ化された雪風の原作続編。
なかなか面白いです。

SFなんですが、前作と違って、戦闘機のドッグファイトを描いているのではなく、フェアリィ星の閉鎖空間を舞台に「人間」を描いています。
雪風の出撃は、都合3回ぐらいしか描かれていません^^じゃ、面白くないのかというと、面白いんですね。前作から25年後に書き上げた続編なので、人間を描くことに作者の興味が移り変わったのでしょう。
作中で、いろんな思考実験をしており、(僕はすべてを理解できていませんが、それでも)それが面白い。稀な作品です。深井中尉は、確か無口なキャラだったはずですが、本作ではしゃべるしゃべる。会話が中心という作品の性質上、しゃべらざるを得ない。深井中尉の性格が変わった一番の原因は、ジャムでも雪風でもなく、この続編の主人公として、おしゃべりになってもらわないといけなかったからかも!?
登場人物の外見的特徴があまり描かれていないのも、この小説の特徴のひとつ。人間の存在意義を描くのに、外見の描写は不要だと言わんばかりで、かっこいいです。明確な人物描写はなくても、その人物の行動や、他の人物の接し方で、どんな外見なのかを想像できるようになっています。

この作品は有名なSFで、それこそ熱いマニアが、僕には思いつかないハイレベルで、面白い感想を書かれていると思うので、読後にそういう感想を探して読むと、作品世界をさらに楽しめるかもしれません。
僕もこれから、対電子情報収集活動に入ります。グッドラック!

とらドラ!

アニメです。原作未読。
これは、今回のクールで一番人気がありましたが、さすが、とても面白いです。

ストーリー、絵、演出、すべてレベルが高いので、「ラブコメがダメ」っていう人意外は、見たほうがいいと思います。
特に、演出にまったく破綻がなく、丁寧にまとめられていて、しかも盛り上げ方もめちゃくちゃうまい。長居龍之監督は、すごい実力があって、しかも「のっている」と思われます。
絵も、いいスタッフをどんどん引っ張ってきているようで、ラブコメなのに、派手なアクションシーンが楽しめたりします^^
25話中、23話目までが、特に盛り上がる構成になっていて、各キャラクターが持つ閉塞感をすべてぶちこわしてくれます。最後2話、特に最終回は、女性作家の原作らしく、ラブラブで、おっさんにはちょっとはずかしかったです。まあ、物語の回答というか、しっかりと最期まで描ききってくれています。
そもそも、原作が10巻という、いい感じのボリュームで完結しており、それを25話といういい感じの話数にあてこんで、しっかり描ききるという、まれに見るきちんとしたパッケージ化ができた作品と感じました。
演出、作画ともに、いいものを作ろうという気合も感じました。
また、この作品のキャラクターは、全員、一筋縄ではいかない変な人たちで、複雑な心理構造をしています。原作の力もあるでしょうが、演出とキャストの力で、それぞれの主要キャラが生き生きと動いています。「メガネっ子」とか、「いもうと」とか、安易なキャラ作りをしているアニメは、見習ってほしいです。
J.C. STAFFは、商業主義的に、安易な作品を連発するイメージがあったのですが、今回のとらドラ!は、ぜんぜん違いました。
また、面白い作品を期待しています。

2009年3月28日土曜日

鉄のラインバレル

これは普通の印象でした。原作未読です。

まず、平井久司さんのキャラクターに癖があり、これがどうかなと思いました。
リヴァイアスやSEEDなど、アニメオリジナルのキャラはよかったと思いましたが、今回は平井さんの個性が邪魔して、原作の雰囲気を殺していたように思います。原作未読なので、エンディングのイラストと比べてなのですがTT あの、エンディングのかわいいキャラの方がいいという人、多いんじゃないでしょうか。
あと、雰囲気がちゃちというか、なんというか。ストーリ展開はよく出来ていると思いますが、ときどき出てくるラブコメや、めそん一刻みたいな人とか、なんとなくちゃちで、ちょっとしらけてしまいました。
キャラも、ショタな男の子、巨乳のおっとり、双子とかハリセンとか、なんとなくちゃちに感じてしまいました。そういう記号だけでなく、もっとえぐって欲しい。
自分の正義を振りかざして、巨大な敵と戦ううち、本物のヒーローになっていく主人公。破天荒な彼を際立たせるために、もう少し周りをシリアスに描いたほうが、爽快感があったか。ロボット、女の子、ヒーローなど、人気要素を兼ね備えたこの作品は、料理の仕方で、もっと面白くできたと思います。
谷口ブランドに、ちょっと期待しすぎたかもしれません。
まあ、ロボットが戦うのを見るだけで、嬉しい自分もいるんですけど。
ブラスレイターからと思われる板野さんチームは、しっかりとした仕事をしていたと思います。巨大ロボの重量感をもっと出せればと思いました。
宇宙のデブと戦う回はよかったですね。最終回もよかったです。
坂本さんの歌、どちらも好きです。

忘念のザムド

ふう、感想もまとめて書くとたいへんですね。
面白さの印象は、普通か、ちょっと上です。

ストーリーがちょっと難しくて、世界背景、時代背景、ルイコン教など、見終わった後でもあまり理解できませんでした。いろいろあったけど、結局愛が一番という、なんだかわからないまま終わってしまいました。
もっと、真剣に、繰り返し見るべき作品かもしれません。
ハルとナキアミという2人のヒロインがいて、ハルじゃなくてナキアミとくっつくかなと思わせておいて、やっぱりハル。これは、最初の予定通りなのでしょうか? なんとなく視聴者の反応で変化したような気がします。髪の長いときのハル、キャラデザがめちゃかわいいので、ハルとくっつけてくれと、メールが殺到したかも!? ナキアミは割り食いましたね。ナキアミも最後髪を下ろしたら、可愛かったですね。アニメのキャラって、記号なんですよね。
ああ、この奥が深い作品に、こんなくだらない感想しかかけなくてすいません。

作画はさすがにBONES、すごくいいです。戦後の昭和をイメージさせるレトロな雰囲気は、絵としてはとてもよかったと思います。キャラ、メカもいいです。最終話のアクションなんか、普通は1話に1回しか出てこないような作画を連発しています。すごすぎ。
全体的にPS3向けにハイクオリティで作られていて、お金を払って見る価値はあるのですが、僕には少し難しかったです。

ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜

アニメです。
ゲームは当時難しくて、あまり遊んでいませんが、ドルアーガのブランドは僕ら世代のオタクにとっては特別。アニメを見終わった感想は普通の印象。

賀東招二さんのフルメタ(小説)は好きですが、今回のシナリオはちょっと入り込めなかったです。
ヒロイックな部分はわかりやすいですが、兄弟の確執や、ぼんやりして、特に特徴のない主人公など、なかなか感情移入できるところが少ない。1期初回のヒロインとの出会いや、竜の回などは楽しかったでので、僕は、どうやら「お約束」が好きみたいです。
魔法使いのおっさんの最低ぶりは、よく伝わってきました^^;
他のキャラが印象薄いのに、あのおっさんだけは忘れがたい。
白亜右月さんのキャラクターは、丸っこくてセクシーでかわいいです。前の爆裂天使もキャラだけはよかったです。
千明孝一監督は、フルメタ無印とこれを見る限り、普通の印象です。
(ブレイブストーリーは、世の中のスルーぶりに比べると、僕は好きです。)

2期の作画は、初回と最終回が突出していいです。
青の6号や、雪風など、オールドGONZOを彷彿させるクオリティ。他の回は作画がぐっと落ちます。いろいろありましたが、がんばってください。

テイルズオブジアビス

アニメのほうです。ゲームは遊んでいません。
アニメは普通の面白さです。
僕はファンタジーファンで、しかもテイルズオブファンなので、どうしても、ひいき目になってしまいがちなのですが、自分の中でできるだけ客観的に見ると、やはり普通の印象でした。

ゲームを忠実にアニメ化しているようで、原作至上主義の方なら、いい印象なのではないでしょうか。
ただ、ゲームに忠実なことが災いして、アニメ単体で見ると、ごちゃごちゃした印象です。
ゲームではアイテム集めなど、小さな目標をたくさんクリアして、大きな目標を達成するのが普通ですが、アニメでそれをしてしまうと、(中盤とか)どうしてもごちゃごちゃしてしまいます。
特に、クローンや、フォニム?の話がややこしく、「えっと、今何してたっけ」と、長編RPGプレイ中に思うことを、アニメを見ながら思ってしまいました。
こだま兼嗣監督は僕が子供のころからアニメを作っている方で、ベテランらしく安定したお仕事をされています。ただ、さすがに尖った部分はないです。
オープニングは、ゲーム版の松本憲生さん対アニメ版の渡部圭祐さんで、渡部さんはかなりためのあるアクションを描かれています。禁書目録でもオープニングの大事なところをされていて、すごい活躍されてますね。
テイルズ史上最低の主人公が成長していく部分を、もう少し丁寧に、劇的に描けば、もっと面白くなっていたと思います。
藤原基央さん歌は、どれもよかったと思います。譜歌がもう少し種類欲しかったです。

とある魔術の禁書目録

原作未読でアニメだけ視聴しました。
アニメはあまり面白くなかったです。
ファンの方、スタッフの方、すいません。本当に個人の感想なので。

ストーリーが細切れで、短編をいくつか繋いだようなつくりになっています。おそらく、原作も1巻ごとに完結するようになっていると思います。このせいで、24話通してみたときの印象が薄く、ボリューム感がありません。
ストーリーも、キャラクターの魅力に頼っており、話の筋で楽しませようという感じではないです。
錦織博監督の作品は、妖奇士しか見ていないですが、メリハリのない印象です。塾に入る回は結構怖かったので、ホラーみたいなのは向いてる方なのかもしれません。

キャラクターや、超能力、魔法などの設定は結構凝っていて、いい感じなので、それが楽しめればそこそこ楽しめると思います。
オープニングはいいデキです。

とらドラを見るまでは、これの作品ぐらいが、ちょうどJ.C.STAFFクオリティかなと思っていましたが。

2009年3月20日金曜日

CLANNAD ~AFTER STORY~

まだ、番外編は見ていませんが、感想を書きます。
それほど面白くないですが、泣ける作品です。
京アニブランドらしく、映像の完成度が高い。特に彩色以降の処理(ぼかしなど)が秀逸です。

出産の回や、お父さんの子育ての回など、ボロ泣きさせられました。家族愛や、貧しさとの戦いなど、普遍的なテーマを描いているところはいいです。綺麗な作画と、丁寧な演出がぞんぶんに威力を発揮していました。
逆に、サブキャラクターのエピソードが、僕には相当寒く感じられました。不良同士の喧嘩など、しょうもないです。
物語の帰結のさせ方が、ちょっと理解しにくい。これまでさんざん苦労してきた朋也を見てきてるので、汐が死ぬことは絶対にありえないチョイス。かといって、それをわかり難いファンタジーでくるんで、ハッピーエンドにしてしまうと、見終わった後の印象が?になります。

まあ、たっぷり泣かせてもらったので、よかったでしょうか。

戦闘妖精・雪風<改>

小説のほうです。
男のための面白いSFです。

OVAの方は見ており、当時セルとCGの融合において最高の映像だと思いました。
当時、ストーリーはよくわからなかった。友人から原作を読んでないとわからないと言われていました。ようやく読めたので感想です。

元は1984年の作品で、この2002年の<改>でも、それほど変えていないらしいです。古いSF作品ですが、陳腐な言い方をすれば、まったく古さを感じません。古いのはコンピューターの出力が紙ということくらい。テーマが普遍的なものだからでしょう。
無駄を省いた簡潔な文章が、めちゃくちゃかっこいい。小説で戦闘機のドッグファイトを表現できるのか!?できちゃうんですね!専門用語はよくわからないのですが、かっこよさだけは伝わっていますよ!

OVAで一番印象的だった、雪風のあの飛び方も、ちゃんと原作通りです^^
続編も読みたい!です。

ef - a tale of melodies

momoriesが楽しめたなら、楽しめます。
面白さとしては、momoriesに譲りますが、優子と夕の物語など、前作の積み残しを完結させています。
前作の続編としては無難なでき。悪い意味ではなく、しっかりとしたプロの仕事です。
ただ、前作に比べると若干荒さがあるような気がします。新房組が忙しすぎたせいかもしれません。

二つの街や、優子のことなど、ファンタジー的な展開と帰結を見せます。
ラストの展開など、CLANNADと少し似てるかもしれませんが、こちらのほうが納得性が高いです。
結ばれない恋人も描かれており、前作より欝傾向が強いですが、最後まで見終わった印象はさわやか。

10話ぐらいで、ミズキが答える場面は、斬新な印象をうけました。
それまで、ことばを重ねることで、登場人物のコンプレックスを表現していたのが、10話で答える場面で前向きな言葉が繰り返されていたからでしょう。そう返しますかと。

斬新な演出に目が行きがちですが、ストーリーやテーマは、だれにでもわかりやすい、納得性の高いものでした。

2009年3月10日火曜日

ef - a tale of memories.

アニメです。
新房昭之監督作品をひとつも見ないまま、大沼心監督を先に見てしまいました。
先鋭的な映像の、恋愛ドラマです。
大人のアニメファンなら見たほうがいい作品だと思います。

全体的な印象として、新房組、恐るべしでした。
アニメでしかできないタイプの、効果的な演出がたくさん使われており、こんな演出ができる人が日本にいると思うと嬉しくなります。モノローグや、モノクローム(似てる^^)の多様や、ちょっとHなシーンはパステルタッチのハーフトーンになったり、ef用のルールを作ったうえで、演出されているようです。
母親が胸を押し付けるシーンも、パステルタッチになっていたので、原作だと攻略キャラなんでしょう^^;
そのほかにも、大きく流れる雲や、登場人物の手前に影絵的な障害物を置いた、すこし突き放したような絵など、特徴的、印象的な画面がたくさんあります。
エヴァンゲリオンの手法を、もっと心理描写に重点を置いて、突き進めたような感じでしょうか。
第1話、画面に慣れないうちは気が散るのですが、慣れると、すごくよかった。
グローといっていいんでしょうか?人物の周りに光彩を入れる演出は、通常霊的なものや幻に使われると思いますが、このefでは心理状況や2人の距離感を表すのに使われており、最初少し戸惑いました。変わってるけど、いいと思います。
留守電や、テレホンカード残数の演出など、ほんとうによくて、視聴者を楽しませるために、いろんなアイデアを盛り込んでいて、楽しませてくれてありがとうという感じです。
ちょうど、少し尖ったものを見たかったところなので、大満足でした。

オープニングのデキがすごくて、そもそも、カッコイイオープニンング動画集でオープニングを見て本編を見たいと思ったのですが。
フェティッシュなスカートの揺れが鮮烈な印象で、これは、人格形成期に見ると、完全にスカートから膝上のフェチになると思います^^

ものすごい細かいんですが・・・
電話ボックスでバリーンとなるシーンは、もう少し印象的にできたように思います。
最終回のBパートは、少々蛇足な感じが強かったです。ばらばらに動いてきていた2、3組のカップルが、「忘れたくない記憶」という共通テーマの元、ひとつに集まるのですが、少々無理があったように思います。難しいですね。とりあえず、締めるというだけの意味合いでしょうか。
オープニングのすさまじいデキに比べると、最終回エンディングの歌がお粗末でした。
陽子のことがさっぱりわからなかったので、続編ありきの作品になっています。彼女のストーリーテラーとしての役割は必要だっので、しょうがないですねー

melodies.も録画しているので見るのが楽しみです。

2009年2月25日水曜日

Fate/stay night

アニメです。
ゲームはプレイしてないので、特に思い入れもなく、純粋に見れました。
印象は普通のバトルもので、普通の面白さでした。
シナリオがすごいということでしたが、原作のアーチャーの正体にかかわるエピソードが描かれていないため、アニメは割と普通のシナリオになっていたように思います。Wikipedia見て、なるほどーと思いました。
凛としたセイバーのキャラには好感が持てます。遠坂凛もツンデレの教科書みたいで、かわいい。キャラクターは、きちんと出せていたと思います。

装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ

高橋良輔監督の代表作最新版です。
キリコが主人公で、普通にボトムズなので、ボトムズ好きなら楽しめます。
時代的には、TV版の前エピソードを描いています。
吉川惣司さん、塩山紀夫さんなど、オリジナルスタッフによる作品です。
元のボトムズが1983年の作品ということで、25年前のオリジナルスタッフが集まって、続編が発表できるなんてすごい!
高橋監督はじめ、現場の最前線でがんばり続けてきているから、今でもオリジナルスタッフでやるという企画が通るのでしょう。
今回ATがフルCGになっていますが、ボトムズのデザインにピッタリ。いい感じです。
前のOVAと同じで、異能生存体の部分に焦点が当てられたシナリオは、継続路線でしょう。個人的には無敵のキリコは、あまり好きじゃないですが、これはボトムズファンの中でやりつくされた論争ですね。
予告編は、オリジナルのほうがのインパクトがあったかもしれません。
映画もがんばってください。

2009年2月3日火曜日

Bloggerさん、もうちょっとがんばってください

天下のGoogleのサービスだから、最高のものばかりではないようです。
Bloggerさん、もうちょっとがんばって人を集めてくださいTT
まだ、僕もBloggerの機能を使いこなしているとは言いがたいですが。

というわけで、このブログを初めて、少しは知らない人にも見ていただけるかと思っていましたが、完全にマイナーブログ街道を爆走しています。
アメブロではじめたら、少しは見てもらえたのかもしれませんね。
でも、まあこれも運命。しばらくは、無人の荒野をひた走ります。
どうしても、さびしくなったら乗り換えよう…

CLANNAD 〜AFTER STORY〜 第16回 白い闇

ネタバレです。

ついにこのときが来てしまった感じです。
クラナドは、サブキャラのシナリオがうっとおしかったり、ゆったりと甘ったるい雰囲気がどうも合わなくて、斜に構えて見ていました。ゲームはしていませんが、出崎統監督の映画版を見ていたので、こうなることは知っていたのですが、それでもかなりのインパクトがあって、主人公のぽっかり穴が空いたような気持ちが伝わってきました。
美しい映像と、丁寧な演出の作品なので、都合40話近く主人公たちに付き合っていると、僕が自分で思っていたより、朋也や渚に感情移入していたようです。
また、ちょうど、自分の子供の出産に付き添ったばかりなので、それも影響したのでしょうか。
とにかく、悲しい気持ちになりました。

ここからしばらく鬱展開でしょうが、映画版と同じく、最後は再生してくれることを望みながら視聴します。

2009年2月2日月曜日

テイルズオブリバース

最近ゲームのテイルズオブシリーズばかりしています。
ハーツがよかったので、いろいろやってみようという気持ちです。
ちなみに、「テイルズ」シリーズではなく、「テイルズオブ」シリーズらしいですね。
テイルズウィーバーとか、ややこしい名前のゲームが結構ありますからね。

全体としての印象は、地味。僕がプレイしたなかでは、イノセンス<リバース<ハーツぐらいの面白さでした。

人種差別を描いたストーリーは、どうしても暗い印象になっています。意欲的なテーマだと思うのですが、僕は、あまり正面から向かい合いたいテーマではないです。実社会でも、あまりに大きい問題なので、このテーマで痛快な面白さや、爽快感は出しようがありません。「テイルズオブ」のように、たくさんシリーズを重ねていくと、作り手もユーザーも、毛色の違ったものを求める、その一端だと思います。
アニメーションパートは、丁寧ですが、こちらも地味。コンテとか、そもそもアニメーションにするシーンの選び方のせいでしょうか。オープニング曲も地味です。

アガーテ(クレア)の演説シーンは結構ジーンときます。
音声メッセージは、先に文字を読み終わるとスキップしちゃうことが多いのですが、アガーテ役の篠原恵美さんと、シャオルーン役の朴璐美さんの声だけは、なんとなく最後まで聞いてしまうんです。他の方が悪いわけではなく、お二人の声が自分に合っていたようです。不思議ですね。本当に綺麗な声だと思います。

2009年1月26日月曜日

年末年始のお仕事

久しぶりに仕事のことを書きます。
体制批判ではないですが、体質批判かもしれません。

年末クリスマス前後に、行政の関係団体から、プレゼンに参加しないかと打診がありました。話をお聞きして、「できるだけいいご提案をさせていただきます」とお受けしました。
僕は基本的に世間知らずのお人よしなので、そのときはなんとも思わなかったのですが、あとあと、釈然としなかったので書きます。

ウェブサイトリニューアルのプレゼンだったのですが、年末に依頼を受け、正月明けにプレゼンです。ほとんど日がない中でもベストを尽くさないといけません。そのプレゼンのための仕様書類が全部で100ページ以上ありました。さすがは行政関係、しっかりしています。
ただ、お聞きしたいのは、その資料を作るのに、どれだけの期間をかけ、何段階の承認を経ているかです。
本気で仕事が欲しくて、クリエイティブを愛するなら、仕事のために正月返上は当たり前かもしれません。ただ、そこは、自分にもスタッフにもあまい、うちの会社のこと。休みはきっちりと取るので、さらに厳しいスケジュールになります。
必然、正月明けから修羅場で、最期は徹夜です。徹夜ともなると、普段は温厚な人間でも多少はイライラして、他者に責任をなすりつけたくなるものです。膨大な仕様書が、きちんとした仕事のためのものではなく、リスク回避の産物に見えてきます。結局、そんな状況なので、うちのベストからすると75%のデキで提出。仕事が獲れるべくもなく惨敗しました。

世の中あまくないです。うちの会社より力のある会社が、正月返上でがんばったら、それは負けるのは当たり前です。ただ、負け犬の遠吠え覚悟でいうなら、膨大な資料に見合うプレゼンの用意をする期間が短かすぎます。加えて、ミッションクリティカルな業務ではないのに、そこまで詳細な仕様書を起こし、リスク回避する意味があるのか疑問です。また、このエコ時代に紙で10部も用意しなくても、PDFでいい方もいるのでは。
あと、気になったのは、そのプレゼンでどこを重視するのかが明確ではない。コストなのか、内容なのか、運用なのか。なんか、全部無難にまとめて欲しいような。民間だと目的は明確で、これを売りたいとか、ブランド訴求をしたいとか、わかりやすい。コストを集中するのが通常です。
コストで言えば、たとえば30歳ぐらいの地方公務員1人の一年分のコストが1千万ぐらいとしたら、ナンセンスな仕様書を作る仕事をなくして、そのお金と時間を使って、いくらでもいいものができます。
対応してくれた方は紳士的で、僕なんかよりずっと頭のいい、スマートな方々でした。それなのに、仕事は非効率極まりないやり方をされていると思います。

コストを下げるには、僕たち一般の理解も必要かもしれません。年金問題のような酷い間違いはともかく、行政だからといって、くだらない誤字脱字を挙げて糾弾するのは、お互いにとってメリットがないです。

ともかく、いろいろ勉強させていただいたプレゼンでした。
無料プレゼンなので、プレゼン費は持ち出しです。つらい。
いつかは、税金のお仕事をさせていただく日がくるのか…

2009年1月25日日曜日

ちょっと

前のエントリーは、ちょっと調子こいて、書いてしましました。
恥ずかしいし、消そうかとも思いましたが、まあ、このマイナーなブログのことなので、いいかなと思いそのままにしています。

ちょうど小渕さんの娘さんが、少子化の調査会を作るということがニュースになっていました。痛いニュースでは、経済的な問題とか、男女の志向性のこととか、いっぱい書いてありました。簡単な問題ではないです。

自分が子供のころは、なんとなく結婚して、なんとなく子供が産まれる。そういうふうに思っていました。でも、実際は生きることは戦いで、結婚して子供ができて家族を作ることは、大変なことだし、尊いことです。当たり前と思っていたことが実は、「夢」たりえることなのです。CLANNADは人生です。

オタクでも誰でも、誰かが生んで、育ててくれたはずです。親は一生懸命僕たちを育ててくれたのです。僕らにもその血が流れています。

結局また寒いことを書いてますね。

2009年1月20日火曜日

子供が生まれました

最近更新が滞っていた理由というわけではないのですが、僕にも子供ができました。
最初の子供で長男です。
母子共に健康で、ありがたい限りです。

カッコいい人はともかく、カッコよくないオタクにとって、異性との付き合い、結婚ってのは、なかなかハードルが高いのが現実。僕には、30代も半ばになろうというのに、女性と付き合ったことのない友達が数人います。
僕も学生時代まったくもてない、というより女の子としゃべったこともなかったので、結婚して子供が持てたことは、本当にありがたいことです。

もてないオタクはどうしたらいいのかなあと考えると、とにかく機会を作っていくしかないでしょうか。知り合いにコンパを頼んでもいいし、何かサークルに入ってもいいし、お見合いパーティでもいい。最初はめんどくさいし、人とかかわることなので、しんどいですが、コンパも何回か行けば、慣れてきて「鉄の心臓」になってきます。電話番号も聞けるようになります。どこかには、自分に会う人がいるはずです。
アニメやゲームのキャラはかわいいので、現実でもできるだけ見た目がいい人と思うでしょうが、とりあえず不細工な人でも、中身が自分に合っていたらいいのです。だれとも付き合わず死ぬより、どんな不細工な人でも、だれかと一緒に生きる時期があるほうが、人生は豊かだと僕は思います。
ちなみに、僕の最初お付き合いした人は非常に不細工な方でしたが、中身は深遠で底なし沼のような、おもしろい方でした。最初の彼女から教えてもらうことは、とても多いものです。
結婚を考えてなければ、「とりあえず、いっとけ」です。もてない僕のアドバイスでは、説得力不足かもしれませんけど。

子供が生まれると、アニメやゲームに割く時間が減っていくかもしれないですが、「このブログを見てくれている人のためにも」を言い訳にして、がんばってオタク活動が続けます!

2009年1月7日水曜日

蟹工船

オタクネタばかり扱うこのブログでは恐縮ですが、ちょっと流行ってたので、青空文庫で読んじゃいました。

文学作品の感想は、偉い人がいっぱい書いてると思うので、僕がどうこうってのは無いのですが…
この作品は面白さで言えば、まあまあ。こういう世界もあるのか!という内容。

ロシア戦争とかの時代の北海道から出向する蟹工船の、超劣悪な労働環境が延々描写されています。
特徴的なのは、悪役には名前があるのですが、主人公たる労働者たちは、ほとんど集団として描かれ、名前で呼ばれることがないこと。これは、あなたも名もなき労働者ですという、読者への呼びかけ。
「今の派遣労働者や、ネットカフェ難民の状況とかぶって読まれている」と聞きましたが、程度の差は雲泥で、この小説の労働環境はめちゃめちゃです。
世界のどこかで、いまだ蟹工船のような労働環境で仕事をせざるを得ない人たちがいて、そういう人たちの労働の上に、先進国の繁栄があると考えると、ちょっと心苦しくなります。

かんなぎ

アニメの方です。
アニメとしては、よく出来ていたと思います。
前にも書きましたが、オープニングや、ひつまぶしの回、最終回など、山本寛さんにしかできない、すごい演出が盛りだくさんです。

ただ、最後まで見て、思ったのは原作のパワー不足です。マンガ原作の方はまだまだ先があると思いますし、これから面白くなっていくのかもしれないですが、アニメで描かれたストーリーは、ちょっと小粒な内容だと感じました。かんなぎは、そもそも、そういうさりげない作品でしょうし、そこが魅力なのでしょう。このアニメも、あくまでかんなぎファンのための作品。
ただ、山本寛監督の作品なら、もっと、こうガツンと来て欲しかったです。ヤマカンファンとしては。

だれか、山本寛監督に、すごい原作をやらせてあげてください。

喰霊-零-

この作品はですね、僕と、世の中一般のアニメファンとの好みの違いを感じた作品です。
つまり、ネットなんかで結構評判がいいんですが、僕はあまり楽しめなかったです。

確かに絵もきれいで、演出もしっかりしていて、できはいいです。
スタッフも有名な方が多く参加されています。
しかし、キャラクターの設定や、世界観、話の筋など、全てどこかで見たようなものを、ただただ安易に持ってきただけのような気がしました。

もちろん、ひどい出来ではないです。が、とりたてて「いい」というような作品ではないと思いました。
マイケルなんとか号は、いいかなあと思います。機能性もいいです。
細田直人さんが演出をされた回は、ちょっと笑えるシーンもあってよかったと思います。

ブラック・ラグーン

アクションアニメで、結構面白いです。
また、強い女の子が戦うやつか~と、あまり期待も無かったですが、ちゃんと王道のアクション作品に仕上がっていて、しっかり楽しめました。殺伐とした世界観で、戦うことが呼吸をするように当たり前のヒロインと、その子に引かれる主人公。まあ、ありきたりではありますが、舞台が現代の南アジアで、海賊が出る島なんてのが、ちょっとアクセントになっています。
絵を見たとき、なんかに似てるなと最初気づかなかったですが、グラップラー刃牙(アニメの方)に雰囲気も絵もよく似ています。

原作者が、すごい映画好きみたいで、アメリカの古いドラマや映画の話が出てきたり、チョウ・ユンファそのままのキャラが出てきたり、有名映画のワンシーンをそのまま再現していたりします。原作者の好きなものを詰め込んだ鍋のような、お祭りのような作品です。
思想書のネタなんかが出てくるとさすがによくわからないですが、大筋の理解には影響ないです。
非常に勉強家で、エンターテイメントを愛する原作者のように感じました。

肝のアクション作画監督に、そえたかずひろさん。
この方はロードス島のOVAのイメージがあって、あまり良い印象ではなかったのですが、この作品では素晴らしいお仕事をされています。キャリアを積んでいいアニメーターになられたんだと思います。

第3期も楽しみにしております。

テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION

さらにシンフォニアまで。
ここへきて当たり。ファンタジアと同じ脚本家の作品とは思えません。
さすがに人気作品らしく、続編も決定しているということ。

ゲームは遊んでいませんが、おそらく、ゲームの筋をうまく省略しながら、それでも、物語が丁寧に描かれています。
絵も動きもいいです。テイルズファンならこれは楽しめますね。

藤島慶介さんのキャラは、アニメになってもそれほど崩れることが少ないので、動かし易いキャラなのかもしれませんね。

テイルズオブエターニア THE ANIMATION

というわけで、エターニア。また、アニメです。
これは、懐かしい80年代のスタイルのアニメです。
そんなに面白くありません。

監督のうえだしげるさんはじめ、エレメンタルジェレイドのスタッフと重複しています。
あの作品も、懐かしい雰囲気だったので、うえださんカラーということでしょう。
わかりやすい演出なので、子供でも楽しめるのがいいところでしょうか。

キャラはいのまたっぽさはほとんど欠落し、普通の、むしろあまりよくない手抜きアニメのキャラになっています。
最終回の作画陣は結構豪華でした。が、最終回も平凡な出来です。

大人のアニメファンは見る必要の無いアニメです。

テイルズ オブ ファンタジア THE ANIMATION

テイルズのこと、よく知らないのに、まとめ的な感想書いてしまったので、もう少し勉強せねばということで、最初のテイルズ!のOVAです;
これは、面白くないです。一応、OVA4巻分で物語のはじめから、魔王ダオスを倒すまでを描いていますが、組み立てが悪く、どうにも楽しくないです。
構成が悪すぎます。
絵はまあまあきれいですが、最近のよく動くアニメに慣れていると、あまり動きません。
監督が変わった最終巻だけは、すこしがんばってはいました。