2011年2月14日月曜日

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト

まあまあ。このレベルの作品だと、抜け出るところまでいかないってのが、日本のアニメ業界の平均レベルが高いことの証明か。
神戸守さん、吉野弘幸さんなど、ベテラン勢による手堅い作品。小粒だけど、12+2話で、綺麗にパッケージングされていると思いました。
舞台設定、背景も美しい。多脚砲台の動きに、他にないぐらいオリジナリティがあって、気持ちいい(気持ち悪い)。
キャラがあの作品に似すぎてて、一見すると、あざとい印象を受ける。中身も、乱暴に言うと、あの作品+戦争。表面的な部分が多いとはいえ、これが、この作品の足を引っ張っているように思います。
丁寧、でも、地味ってのがこの作品の印象なのでしょうか。余裕で平均以上とは思います。

劇場版 銀魂 新訳紅桜篇

まあまあ面白い。原作のみ、TV未視聴。いい感じに原作忘れてて、「あ、こんな話だったっけ」という感じ。

TVで既に放映しているのに、この部分だけを切り取って、再構成、映画にするという、ちょっと変わった体裁。絵や、演出など、映画ならではの贅沢な作りになっています。

ズラの石田彰さん、他の作品と違って、野太い雰囲気の演技で、好感持てました。銀時とズラのアクションが、かっこよく演出されています。

『銀魂』って、面白ければ、なんでもありの世界観なんで、この作品のようなシリアス展開は、ちょっと、しらけてしまう部分があるのがなんとも。
ギャグも面白いんだけど、シリアスの中にギャグがあるというバランスを、絶妙に取らないといけない、難しい作品だなと思います。

2011年2月9日水曜日

海月姫

面白い。こんな作品が、さらっと放映されているから、日本は凄い。

絵もキレイ。オープニング、エンディングの歌もよい。
電車男女版。
ストーリーやギャグが面白い。ただ、女性向けのドラマ作りで、男性ファンは少し置いていかれるところがある。
美しく、モテモテで、明るい蔵之介より、30歳童貞で純情なお兄様の方が、男性視聴者、特にアニメ視聴者は好感を持つと思われます。
お兄様と月海が両思いにもかかわらず、お兄様がビッチとくっつく展開は、なんだかしっくりとこない。敵役だったビッチまで、最後、いい人になってしまうのは、いろんなタイプの女性を肯定する、女性向けの作品だと思いました。ノイタミナ枠は、新しいターゲットを掘り起こそうとしているのか、それなら、これでよいのかも。
途中まで、お兄様といい感じに進展していくところが僕にとっては楽しくて、月海が華々しいファッションデザイナーとしてデビューする展開は、お兄様とのロマンス以上には盛り上がれませんでした。
見た目も性格もよい王子様に惚れられ、くらげオタクが華々しいファッションの世界で認められる展開は、少女マンガだな~と思います。
面白いけど、男性オタク層に向けた作品ではないという感じ。

百花繚乱 サムライガールズ

面白くない。バトルとお色気を単純に楽しむ作品。

絵が特徴的で、漫画のように、キャラクターの輪郭に強弱がついています。背景や、墨が飛び散る演出など、オリジナリティが高い。が、凄い!というところまではいかず、ちょっと残念な感じ。惜しい気もする。
ストーリーは面白くはないけど、将と侍の絆や、ラストシーンなど、ちょっと熱くなるシーンもある。なんで、こんな作品で、ちょっと感動してしまうんだろと、若干悔しい気分になる。

2011年2月4日金曜日

傷物語

面白い。映画が楽しみ。

『化物語』の前の話であるこの作品は、軽妙な台詞の応酬は少なめで、バトルメインの小説です。『化物語』よりも、さらっと読めて、楽しい作品。

主人公の語りで、結末は「悲劇」ということですが、実際はそんなこともなく、すっきりとした読み口になっています。忍野曰く、「みんなで不幸になる」結末は、今時の主人公が選ぶ、やんわりとした平和主義の結末で、ラノベユーザーにはすとんと落ちてくると思いました。登場人物にとっては、たしかに過酷なんだけど。
いつもの? どんでん返しも用意されていて、個人の趣味120%で書いた作品ということなのに、バトルに、お色気、どんでん返しなど、読者サービス満点だと思いました。

登場人物のカタカナ名がめちゃくちゃ適当で、話がよくできている分、その抜き具合が、またカッコよく感じられました。「ギロチンカッター」とか、昭和70年代のアニメぐらいのセンス。「阿良々木 暦」など、日本語の名前は、結構こだわって付けれているよに思いますが、カタカナのネーミング同様、西尾さんにとっては、適当なのか、それとも、カタカタ名も実はこだわっているのか、よくわかんない。このネーミングにすることで、阿良々木君の春休みの体験に、より、非現実感、ばかばかしさを持たせることができるからか。単に中2的な名前になるのがイヤだっただけか。どちらにせよ、名前はしょせんは記号なので、ストーリーテリングには、あまり関係ないようです。

『化物語』より、忍野がカッコよく、役割も多い。
この作品ではメインヒロインとなる、羽川 翼がエロくて、魅力的。この作品だけ読むと、阿良々木君がなぜ羽川と付き合わなかったのかがわからない。とにかく、羽川にあんな助けられ方をしたら、並みの10代なら、メロメロになってしまうと思われます。それでも、阿良々木君が言う「羽川はそんなんじゃない」ということで納得するしかないのか。もしかしたら、忍野の「あの子は気持ち悪い」という印象を阿良々木君自身も持っていたのかもしれません。でも、戦場ヶ原の方が、より気持ち悪いしなあ…
あと、パンツやブラをもらっても、嬉しくないと思います。自分が10代のときは、どうだったか…

残酷描写が多く、TVアニメでもギリギリできるけど、映画やパッケージの方が、制約が少ないので映画ということでしょう。映画が楽しみです。

2011年2月2日水曜日

DY-UD200が、いまさら安定しちゃいました

DY-UD200を買ったのは、1年以上前
今は、製造元のダイナコネクティブが倒産したたため、手に入れにくい製品になってしまいました。
僕のDY-UD200はSW1.0.0.7のバージョンで、いろいろファームを入れ替えても、結局ドロップが発生していました。でも、最近の改造ファームウェアのおかげで、1時間番組で、ドロップ0が実現しました。
  • BonDriver_dyud_v8.5.3.zip
  • DY-UD200_w_WinUSB2.1.zip
  • dyud_firmware_extractor_for_1.0.0.8.zip
  • dyud_firmpatcher_1.0.5-2.zip
改造ファームも、僕が知らない間にどんどん進化していて、ありがたい限りです。

最近はTS抜きできる安い外付けチューナーは、KTV-FSUSB2だけになってしまい寂しいですね。KTV-FSUSB2は一度筐体を開けて改造する必要があるので、ちょっとめんどくさいし。
また、DY-UD200みたいな安くて面白いチューナーが出たらいいのに。

神のみぞ知るセカイ

まあまあ面白い。絵がきれい。原作未読。

マングローブが、こういうギャルアニメをやるのに、ミスマッチを感じていましたが、とにかく、絵がきれいで、オープニングなど、随所にスタイリッシュな要素もあり、マングローブらしい作品になっていました。
いまどき珍しく、肌が完全に3段階以上に塗り分けられており、手間がかかっています。ストーリーも、アイデアが面白く、主人公はネガティブヒーローなんだけどカッコいい。
大作!ではないけど、確実に楽しめる作品だと思いました。

個人的に気になる安彦英二さん。いつもは、渋い仕事人のイメージですが、本作ではメインアニメーターに近いぐらい、クレジットされていました。