2009年4月6日月曜日

ガンダム00

ガンダム00の第2期です。
第1期のときは世界観の説明や、平和な国から見た遠くの戦争などを描いており、どうにもつまらなかったですが、この2期はエンターテイメントとして十分楽しめました。

戦術予報士という設定が十分に活かされた「アレルヤ奪還作戦」「メメントモリ攻略戦」は面白い。テンションも高い。コードギアスっぽいといえば、そうなんですが、この手のアクションもので、面白い回って、こういう作りですね。

戦争根絶や相互理解といったテーマは、一見、印象はいいのですが、現実離れしていて、少しついていけないところもありました。人間社会はどこまでいっても多様性があって、ばらばら。悲しいかな、戦争もなくならない。戦争ごとに科学技術を発展させていった人間は、悲しいけど、戦争をする生き物かもしれません。
刹那が最後にはなった粒子は、人間の意識をつないでしまいますが、これは、カルトや思想統制で擬似的に行われることで、ちょっと怖かったです。また、たとえ人間がテレパシーを使えても、コミュニケーション手法が変わるだけで、いさかいは絶えないと想像します。
本作は戦争というものを正面から描いているため、特にそういったことを考えさせられました。思えば、ほとんどのヒーローは、戦争のない世界のために戦争をしている^^;ので、00と変わらないはず。でも、この作品だけ、違和感を覚えたのは、僕が製作者の意図にまんまとはまっているのかもしれません。
日本以外で、この作品がどのように受け止められるか、気になったりします。
ガンダムXが似たような感じらしいですが、そっちは見てないんですね~。勉強不足です。
主要キャラが、あまり死ななかったのは、この作品の雰囲気からすると違うように感じました。もっと、死んでもおかしくないんですよね。この作品は。

セリフ、仮面の敵、0ガンダム、イノベイターなど、オリジナルのガンダムを意識した部分(サービス)が過剰。オリジナルは偉大ですが、30年前の作品で、もう、視聴者の世代も異なるので、あまり気にしくていいように思います。そういう記号を排除すると、ガンダムじゃなくなってしまうのでしょうか。

絵はすごくよかったです。千葉道徳さんのキャラは肉感たっぷりで、作中、男性キャラの裸がてんこもり。これは、腐女子の皆様、たまらないのではないでしょうか。ともすれば、ゴツくなりそうな、ギリギリのラインをキープしています。
戦艦やコンソールのCGもカッコよい。
ティエリア役の神谷浩史さんは、張った声がエフェクトがかかっているようでカッコよかったです。

ヒロインのお姫様は、あまりにも存在感が薄い。バランス的に、もうちょっと主人公のロマンスがあってもよかったかなあ。腐女子向けマーケティングに、ヒロインは不要か。これも合わせて、映画への引きと思われる箇所が多いので、完全完結にならず、視聴後「ん?」っていう印象になったのが残念。

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