2016年に購入して、そろそろ5年目ということになります。
こたつシアターのメインスピーカーとして君臨してきたDS-V5000。
考察というには当たり前のことしか書けないですが、報告がてら。
長所
正確で高解像度
MAGICO、YG-Acoustics、estelon、昔のAvalonなど、ハイエンドスピーカーでは密閉箱が選ばれることが多く、正確な音のために密閉箱にするのはシンプルな選択でしょう。シミュレーションも単純化でき、小さなメーカーでも作りやすいのだと思います。
反対に大手のB&W、JBL、DALI、DYNAUDIOなどは、ハイエンドでもバスレフを選択しています。バスレフポート(または内圧を減らす穴)があっても正確な音にできる測定設備と、予算、人員に余裕があるのではないでしょうか。
Vivid AudioはもともとB&W出身のエンジニアの会社だからか、南アフリカの安い人的資源を活用しているからか、大手ではないのに「穴」があります。
このように、企業規模とエンクロージャー形式は、そこそこ関連性があると思いますが、いかがでしょう?
さて、話はそれましたが、DS-V5000は密閉箱にアラミドハニカム&ピュアボロンというこだわった素材で、正確な音が出るスピーカーです。
ワイドレンジ
上で書いた新しい世代の密閉ハイエンドスピーカーは、能率を少し下げ、小型のウーファーを大きく動かすことで、低域の量感を得ています。
DS-V5000はこれらの新しい密閉ハイエンドスピーカーのように、低域の量感は得られないものの、一応、32cmウーファーで、今日に至っても、密閉としてはかなりのワイドレンジを誇っています。
※この32㎝ウーファー、枠がかなり大きく、振動するコーンの面積は、公証30cmのJBL 4312と同じか、もっと小さいかもしれません(笑)
カッコいい
でかくて重い! ユニットが4つもある! 古い日本製! 工業製品のスピーカー! 四角いけど細かいところまで作りこまれている! 21世紀現在、実用性はともかくとして、とにかく所有感があります(笑)
短所というか苦手分野
低音の量感が少ない
もうこればっかりはね。バスレフ方式の13cmウーファーでボリュームを上げると、同じくらいの量感は出ますよ。
ただ、ここ一発の鋭いアタックは、DS-V5000の方が上だけどね。
ボーカル帯域が2つのユニットに分かれる
これもね。狭い部屋で使ってるから。4Wayでボーカルが2つのユニットから聞こえてくるので、ちょっと違和感を感じます。エコーのように聞こえることもあり、それが個性ともいえるけど、基本的にはボーカル用に別途フルレンジか2Wayを用意するのが無難。
素材の音が想像される
ボロンなら陶器っぽいカンカンとした音、アラミドハニカムなら段ボールをたたいた音。素材のことを知ってしまうと、なんとなくそんな音に感じられる。プラシーボ効果かもしれず、ブラインドテストすれば、全くそう感じないかもしれないが、もうオーディオの足跡等で知ってしまったし、DS-V5000が目の前にあって、そうと思えばそう感じる。
向いている曲
ワイドレンジで細かい音も聞こえるので、クラシックや、ポップスでも音が多めの曲が向いています。
まだまだ使うぞ
この古いスピーカーを現役で使っていて、さらに、ブログで情報発信する人もいないのですが、ブックシェルフにちょこちょこ浮気しながらも、使い続けていく所存でございます。