2009年3月28日土曜日

鉄のラインバレル

これは普通の印象でした。原作未読です。

まず、平井久司さんのキャラクターに癖があり、これがどうかなと思いました。
リヴァイアスやSEEDなど、アニメオリジナルのキャラはよかったと思いましたが、今回は平井さんの個性が邪魔して、原作の雰囲気を殺していたように思います。原作未読なので、エンディングのイラストと比べてなのですがTT あの、エンディングのかわいいキャラの方がいいという人、多いんじゃないでしょうか。
あと、雰囲気がちゃちというか、なんというか。ストーリ展開はよく出来ていると思いますが、ときどき出てくるラブコメや、めそん一刻みたいな人とか、なんとなくちゃちで、ちょっとしらけてしまいました。
キャラも、ショタな男の子、巨乳のおっとり、双子とかハリセンとか、なんとなくちゃちに感じてしまいました。そういう記号だけでなく、もっとえぐって欲しい。
自分の正義を振りかざして、巨大な敵と戦ううち、本物のヒーローになっていく主人公。破天荒な彼を際立たせるために、もう少し周りをシリアスに描いたほうが、爽快感があったか。ロボット、女の子、ヒーローなど、人気要素を兼ね備えたこの作品は、料理の仕方で、もっと面白くできたと思います。
谷口ブランドに、ちょっと期待しすぎたかもしれません。
まあ、ロボットが戦うのを見るだけで、嬉しい自分もいるんですけど。
ブラスレイターからと思われる板野さんチームは、しっかりとした仕事をしていたと思います。巨大ロボの重量感をもっと出せればと思いました。
宇宙のデブと戦う回はよかったですね。最終回もよかったです。
坂本さんの歌、どちらも好きです。

忘念のザムド

ふう、感想もまとめて書くとたいへんですね。
面白さの印象は、普通か、ちょっと上です。

ストーリーがちょっと難しくて、世界背景、時代背景、ルイコン教など、見終わった後でもあまり理解できませんでした。いろいろあったけど、結局愛が一番という、なんだかわからないまま終わってしまいました。
もっと、真剣に、繰り返し見るべき作品かもしれません。
ハルとナキアミという2人のヒロインがいて、ハルじゃなくてナキアミとくっつくかなと思わせておいて、やっぱりハル。これは、最初の予定通りなのでしょうか? なんとなく視聴者の反応で変化したような気がします。髪の長いときのハル、キャラデザがめちゃかわいいので、ハルとくっつけてくれと、メールが殺到したかも!? ナキアミは割り食いましたね。ナキアミも最後髪を下ろしたら、可愛かったですね。アニメのキャラって、記号なんですよね。
ああ、この奥が深い作品に、こんなくだらない感想しかかけなくてすいません。

作画はさすがにBONES、すごくいいです。戦後の昭和をイメージさせるレトロな雰囲気は、絵としてはとてもよかったと思います。キャラ、メカもいいです。最終話のアクションなんか、普通は1話に1回しか出てこないような作画を連発しています。すごすぎ。
全体的にPS3向けにハイクオリティで作られていて、お金を払って見る価値はあるのですが、僕には少し難しかったです。

ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜

アニメです。
ゲームは当時難しくて、あまり遊んでいませんが、ドルアーガのブランドは僕ら世代のオタクにとっては特別。アニメを見終わった感想は普通の印象。

賀東招二さんのフルメタ(小説)は好きですが、今回のシナリオはちょっと入り込めなかったです。
ヒロイックな部分はわかりやすいですが、兄弟の確執や、ぼんやりして、特に特徴のない主人公など、なかなか感情移入できるところが少ない。1期初回のヒロインとの出会いや、竜の回などは楽しかったでので、僕は、どうやら「お約束」が好きみたいです。
魔法使いのおっさんの最低ぶりは、よく伝わってきました^^;
他のキャラが印象薄いのに、あのおっさんだけは忘れがたい。
白亜右月さんのキャラクターは、丸っこくてセクシーでかわいいです。前の爆裂天使もキャラだけはよかったです。
千明孝一監督は、フルメタ無印とこれを見る限り、普通の印象です。
(ブレイブストーリーは、世の中のスルーぶりに比べると、僕は好きです。)

2期の作画は、初回と最終回が突出していいです。
青の6号や、雪風など、オールドGONZOを彷彿させるクオリティ。他の回は作画がぐっと落ちます。いろいろありましたが、がんばってください。

テイルズオブジアビス

アニメのほうです。ゲームは遊んでいません。
アニメは普通の面白さです。
僕はファンタジーファンで、しかもテイルズオブファンなので、どうしても、ひいき目になってしまいがちなのですが、自分の中でできるだけ客観的に見ると、やはり普通の印象でした。

ゲームを忠実にアニメ化しているようで、原作至上主義の方なら、いい印象なのではないでしょうか。
ただ、ゲームに忠実なことが災いして、アニメ単体で見ると、ごちゃごちゃした印象です。
ゲームではアイテム集めなど、小さな目標をたくさんクリアして、大きな目標を達成するのが普通ですが、アニメでそれをしてしまうと、(中盤とか)どうしてもごちゃごちゃしてしまいます。
特に、クローンや、フォニム?の話がややこしく、「えっと、今何してたっけ」と、長編RPGプレイ中に思うことを、アニメを見ながら思ってしまいました。
こだま兼嗣監督は僕が子供のころからアニメを作っている方で、ベテランらしく安定したお仕事をされています。ただ、さすがに尖った部分はないです。
オープニングは、ゲーム版の松本憲生さん対アニメ版の渡部圭祐さんで、渡部さんはかなりためのあるアクションを描かれています。禁書目録でもオープニングの大事なところをされていて、すごい活躍されてますね。
テイルズ史上最低の主人公が成長していく部分を、もう少し丁寧に、劇的に描けば、もっと面白くなっていたと思います。
藤原基央さん歌は、どれもよかったと思います。譜歌がもう少し種類欲しかったです。

とある魔術の禁書目録

原作未読でアニメだけ視聴しました。
アニメはあまり面白くなかったです。
ファンの方、スタッフの方、すいません。本当に個人の感想なので。

ストーリーが細切れで、短編をいくつか繋いだようなつくりになっています。おそらく、原作も1巻ごとに完結するようになっていると思います。このせいで、24話通してみたときの印象が薄く、ボリューム感がありません。
ストーリーも、キャラクターの魅力に頼っており、話の筋で楽しませようという感じではないです。
錦織博監督の作品は、妖奇士しか見ていないですが、メリハリのない印象です。塾に入る回は結構怖かったので、ホラーみたいなのは向いてる方なのかもしれません。

キャラクターや、超能力、魔法などの設定は結構凝っていて、いい感じなので、それが楽しめればそこそこ楽しめると思います。
オープニングはいいデキです。

とらドラを見るまでは、これの作品ぐらいが、ちょうどJ.C.STAFFクオリティかなと思っていましたが。

2009年3月20日金曜日

CLANNAD ~AFTER STORY~

まだ、番外編は見ていませんが、感想を書きます。
それほど面白くないですが、泣ける作品です。
京アニブランドらしく、映像の完成度が高い。特に彩色以降の処理(ぼかしなど)が秀逸です。

出産の回や、お父さんの子育ての回など、ボロ泣きさせられました。家族愛や、貧しさとの戦いなど、普遍的なテーマを描いているところはいいです。綺麗な作画と、丁寧な演出がぞんぶんに威力を発揮していました。
逆に、サブキャラクターのエピソードが、僕には相当寒く感じられました。不良同士の喧嘩など、しょうもないです。
物語の帰結のさせ方が、ちょっと理解しにくい。これまでさんざん苦労してきた朋也を見てきてるので、汐が死ぬことは絶対にありえないチョイス。かといって、それをわかり難いファンタジーでくるんで、ハッピーエンドにしてしまうと、見終わった後の印象が?になります。

まあ、たっぷり泣かせてもらったので、よかったでしょうか。

戦闘妖精・雪風<改>

小説のほうです。
男のための面白いSFです。

OVAの方は見ており、当時セルとCGの融合において最高の映像だと思いました。
当時、ストーリーはよくわからなかった。友人から原作を読んでないとわからないと言われていました。ようやく読めたので感想です。

元は1984年の作品で、この2002年の<改>でも、それほど変えていないらしいです。古いSF作品ですが、陳腐な言い方をすれば、まったく古さを感じません。古いのはコンピューターの出力が紙ということくらい。テーマが普遍的なものだからでしょう。
無駄を省いた簡潔な文章が、めちゃくちゃかっこいい。小説で戦闘機のドッグファイトを表現できるのか!?できちゃうんですね!専門用語はよくわからないのですが、かっこよさだけは伝わっていますよ!

OVAで一番印象的だった、雪風のあの飛び方も、ちゃんと原作通りです^^
続編も読みたい!です。