2009年4月6日月曜日

カスピアン王子のつのぶえ

ナルニアの2作目です。
ファンタジーありの人なら、普通に面白い作品。

ピーター役の子役が、順調にかっこよく成長したのに比べ、あとの3人が微妙な成長を見せました。
特にスーザンは、ロマンスもあるので、もうちょっとがんばって欲しかった。前作はかわいかったのに…
今回、何千人?のオーディションを勝ち抜いたカスピアン王子に比べると、どうしても釣り合わないように思います。子役は顔が変わるから難しいですね。

中学時代に原作を読んだはずですが、完全に忘却の彼方。なんとなく、おとなしい、子供向けのおとぎ話だったイメージが強かったのですが。こんな、活劇だったかなあ。
ストーリーは、アスランが神のごとき力を発揮してしまうので、少し興をそがれます。
あとは、普通に楽しめました。

ダークナイト

最近、アニメばかりみており、見ないといけない映画がたまっています。
バットマン映画のダークナイトです。
お金のかかった大作で、結構長い尺です。バットマンなのにクライムサスペンスです。
なかなか面白いと思いますよ。

クリスチャン・ベールのバットマンは、やせマッチョでかっこいい。ガンカタアクションを思わせる?切れのあるアクション。
ヒース・レジャーのアカデミー助演男優賞は、亡くなった人へのお供えではなく、完全に実力。僕は、正直ジャック・ニコルソンのジョーカーはあまりすごいと思いませんでしたが、今回のジョーカーは本当にすごいと思いました。演技もすごいですが、肉体的にもまだまだ充実していた年齢だったので、動きにシャープさがあったのもよかった。

バットモービルもかっこいい。バットマンとバイクの組み合わせは少々違和感。
ブルースがヒロインを取り合うのですが、ヒロイン役の方が、あんまり綺麗じゃないのがせつない^^

2009年3月31日火曜日

グッドラック 戦闘妖精・雪風

小説です。アニメ化された雪風の原作続編。
なかなか面白いです。

SFなんですが、前作と違って、戦闘機のドッグファイトを描いているのではなく、フェアリィ星の閉鎖空間を舞台に「人間」を描いています。
雪風の出撃は、都合3回ぐらいしか描かれていません^^じゃ、面白くないのかというと、面白いんですね。前作から25年後に書き上げた続編なので、人間を描くことに作者の興味が移り変わったのでしょう。
作中で、いろんな思考実験をしており、(僕はすべてを理解できていませんが、それでも)それが面白い。稀な作品です。深井中尉は、確か無口なキャラだったはずですが、本作ではしゃべるしゃべる。会話が中心という作品の性質上、しゃべらざるを得ない。深井中尉の性格が変わった一番の原因は、ジャムでも雪風でもなく、この続編の主人公として、おしゃべりになってもらわないといけなかったからかも!?
登場人物の外見的特徴があまり描かれていないのも、この小説の特徴のひとつ。人間の存在意義を描くのに、外見の描写は不要だと言わんばかりで、かっこいいです。明確な人物描写はなくても、その人物の行動や、他の人物の接し方で、どんな外見なのかを想像できるようになっています。

この作品は有名なSFで、それこそ熱いマニアが、僕には思いつかないハイレベルで、面白い感想を書かれていると思うので、読後にそういう感想を探して読むと、作品世界をさらに楽しめるかもしれません。
僕もこれから、対電子情報収集活動に入ります。グッドラック!

とらドラ!

アニメです。原作未読。
これは、今回のクールで一番人気がありましたが、さすが、とても面白いです。

ストーリー、絵、演出、すべてレベルが高いので、「ラブコメがダメ」っていう人意外は、見たほうがいいと思います。
特に、演出にまったく破綻がなく、丁寧にまとめられていて、しかも盛り上げ方もめちゃくちゃうまい。長居龍之監督は、すごい実力があって、しかも「のっている」と思われます。
絵も、いいスタッフをどんどん引っ張ってきているようで、ラブコメなのに、派手なアクションシーンが楽しめたりします^^
25話中、23話目までが、特に盛り上がる構成になっていて、各キャラクターが持つ閉塞感をすべてぶちこわしてくれます。最後2話、特に最終回は、女性作家の原作らしく、ラブラブで、おっさんにはちょっとはずかしかったです。まあ、物語の回答というか、しっかりと最期まで描ききってくれています。
そもそも、原作が10巻という、いい感じのボリュームで完結しており、それを25話といういい感じの話数にあてこんで、しっかり描ききるという、まれに見るきちんとしたパッケージ化ができた作品と感じました。
演出、作画ともに、いいものを作ろうという気合も感じました。
また、この作品のキャラクターは、全員、一筋縄ではいかない変な人たちで、複雑な心理構造をしています。原作の力もあるでしょうが、演出とキャストの力で、それぞれの主要キャラが生き生きと動いています。「メガネっ子」とか、「いもうと」とか、安易なキャラ作りをしているアニメは、見習ってほしいです。
J.C. STAFFは、商業主義的に、安易な作品を連発するイメージがあったのですが、今回のとらドラ!は、ぜんぜん違いました。
また、面白い作品を期待しています。

2009年3月28日土曜日

鉄のラインバレル

これは普通の印象でした。原作未読です。

まず、平井久司さんのキャラクターに癖があり、これがどうかなと思いました。
リヴァイアスやSEEDなど、アニメオリジナルのキャラはよかったと思いましたが、今回は平井さんの個性が邪魔して、原作の雰囲気を殺していたように思います。原作未読なので、エンディングのイラストと比べてなのですがTT あの、エンディングのかわいいキャラの方がいいという人、多いんじゃないでしょうか。
あと、雰囲気がちゃちというか、なんというか。ストーリ展開はよく出来ていると思いますが、ときどき出てくるラブコメや、めそん一刻みたいな人とか、なんとなくちゃちで、ちょっとしらけてしまいました。
キャラも、ショタな男の子、巨乳のおっとり、双子とかハリセンとか、なんとなくちゃちに感じてしまいました。そういう記号だけでなく、もっとえぐって欲しい。
自分の正義を振りかざして、巨大な敵と戦ううち、本物のヒーローになっていく主人公。破天荒な彼を際立たせるために、もう少し周りをシリアスに描いたほうが、爽快感があったか。ロボット、女の子、ヒーローなど、人気要素を兼ね備えたこの作品は、料理の仕方で、もっと面白くできたと思います。
谷口ブランドに、ちょっと期待しすぎたかもしれません。
まあ、ロボットが戦うのを見るだけで、嬉しい自分もいるんですけど。
ブラスレイターからと思われる板野さんチームは、しっかりとした仕事をしていたと思います。巨大ロボの重量感をもっと出せればと思いました。
宇宙のデブと戦う回はよかったですね。最終回もよかったです。
坂本さんの歌、どちらも好きです。

忘念のザムド

ふう、感想もまとめて書くとたいへんですね。
面白さの印象は、普通か、ちょっと上です。

ストーリーがちょっと難しくて、世界背景、時代背景、ルイコン教など、見終わった後でもあまり理解できませんでした。いろいろあったけど、結局愛が一番という、なんだかわからないまま終わってしまいました。
もっと、真剣に、繰り返し見るべき作品かもしれません。
ハルとナキアミという2人のヒロインがいて、ハルじゃなくてナキアミとくっつくかなと思わせておいて、やっぱりハル。これは、最初の予定通りなのでしょうか? なんとなく視聴者の反応で変化したような気がします。髪の長いときのハル、キャラデザがめちゃかわいいので、ハルとくっつけてくれと、メールが殺到したかも!? ナキアミは割り食いましたね。ナキアミも最後髪を下ろしたら、可愛かったですね。アニメのキャラって、記号なんですよね。
ああ、この奥が深い作品に、こんなくだらない感想しかかけなくてすいません。

作画はさすがにBONES、すごくいいです。戦後の昭和をイメージさせるレトロな雰囲気は、絵としてはとてもよかったと思います。キャラ、メカもいいです。最終話のアクションなんか、普通は1話に1回しか出てこないような作画を連発しています。すごすぎ。
全体的にPS3向けにハイクオリティで作られていて、お金を払って見る価値はあるのですが、僕には少し難しかったです。

ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜

アニメです。
ゲームは当時難しくて、あまり遊んでいませんが、ドルアーガのブランドは僕ら世代のオタクにとっては特別。アニメを見終わった感想は普通の印象。

賀東招二さんのフルメタ(小説)は好きですが、今回のシナリオはちょっと入り込めなかったです。
ヒロイックな部分はわかりやすいですが、兄弟の確執や、ぼんやりして、特に特徴のない主人公など、なかなか感情移入できるところが少ない。1期初回のヒロインとの出会いや、竜の回などは楽しかったでので、僕は、どうやら「お約束」が好きみたいです。
魔法使いのおっさんの最低ぶりは、よく伝わってきました^^;
他のキャラが印象薄いのに、あのおっさんだけは忘れがたい。
白亜右月さんのキャラクターは、丸っこくてセクシーでかわいいです。前の爆裂天使もキャラだけはよかったです。
千明孝一監督は、フルメタ無印とこれを見る限り、普通の印象です。
(ブレイブストーリーは、世の中のスルーぶりに比べると、僕は好きです。)

2期の作画は、初回と最終回が突出していいです。
青の6号や、雪風など、オールドGONZOを彷彿させるクオリティ。他の回は作画がぐっと落ちます。いろいろありましたが、がんばってください。