2011年1月5日水曜日

パンティ&ストッキングwithガーターベルト

面白い。問題作。

アニメって自由なものなんだと、作品を通して叫んでいる。
言わずもがな、前のグレンラガン4話が炎上したことへの答え(と感じる)。
今回、なんでもできるパンストワールドを用意したことで、小林治さんの回も光りこそすれ、文句を言われる筋合いがない。
アニメではほとんど見ない、本当にビッチな主人公パンティが、笑わせてくれるし、ここまでビッチだと気持ちがいい。
作画もすごい。アクションやCGで魅せるかと思えば、いきなり平面的な絵で抜いてくる。
毎回ごとのスタッフが裁量を持って作っている感じ。若い人たちにチャンスをたくさんあげている。
ただ、その分、回ごとに面白さにはばらつきがある。

一見『パワーパフガールズ』のようで、アメリカ向けの体裁かと思いきや、それはただの体裁だけで、ちゃんと日本のアニメファンへ向けた作品。
ただし、この作品は日本のアニメの中では、完全に異端。ビッチすぎる主人公や、ハチャメチャなストーリーなど、一般のファンには届きにくく、パッケージセールスはけしてよくないのでは。

それでも、この作品は面白いし、さすがガイナックス、さすが今石監督と思わせてくれる作品。

劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-

面白い。木星から「あれ」が出てくるのが、見る人の好みを分ける作品。

TV版のような、政治と戦争の映画と思っていたのですが、意表をついた、まったく新しい展開。
ホント、よくやります。
TVでも複線はあったんだけど、映画ですっかり「あれ」中心になるとは。
結局、ソレスタルビーイングが目指した戦争のない世界、相互理解が、「あれ」きっかけで実現しちゃったというオチ。まあ、TVシリーズから、一貫しているといえばしている。

刹那とお姫様のラブロマンスが中心に近いところで描かれると思っていたのですが、そんなことはありませんでした。なんか別の女キャラが刹那に絡んできて(こちらも可愛い)、ちょっとごちゃごちゃはしてる。ただ、エンディングまで見ると、たしかに、あのぐらいのバランスが気持ちいいので、ちゃんと落としてくれています。

ティエリアが、小さな妖精さんになってしまう展開には、若干薄ら寒さを感じました。女性ファンの同人誌で、あのティエリアがいいようにオモチャになっていることでしょう。
妖精は、ティンカーベルのように可愛い女の子がパターンなので、男の妖精は、新しいアイデアだと思います。違和感はあるけど、面白いとは思います。
この作品は、女性ファンが「男男」を想像(創造)して楽しむ作品で、「男女」の恋愛要素が少ないのですが、必死に2人で生きようとする、アレルヤとソーマ・ピーリスには癒されます。

絵はめちゃくちゃすごくて、贅沢。どうでもいい、脇役のおっさんまで、グリグリ動きまくる。

最初TVシリーズに引っ張られて、うまくついていけなかったけど、頭を切り替えれば、面白い作品。

劇場版『Fate/stay night Unlimited Blade Works』

まあまあ。ファンのための映画。

正直期待していなかったのですが、さすが劇場クオリティ。
アクション作画が半端ない。
カッコよさ、TVが50点だとしたら、200点ぐらいいっています。

TVで未消化だった凛ルート、原作の一番人気がある部分を持ってきたシナリオ。士郎と凛の恋愛ドラマ中心だと思っていたら、以外にハードボイルドな展開。凛萌えを期待して見ると、ちょっとものたりないと思います。

この作品、序盤はダイジェストで展開するので、初見では厳しい。TV版を見ておけば、大丈夫。
というか、それ以上情報入れちゃうと、逆に一番美味しいところが楽しめない。
原作ファンは原作でサプライズしているので、十分堪能しているでしょう。

僕は、TV+wikipediaだったので、ちょっともったいない見方しちゃったかな。

それでも町は廻っている

普通。わかりやすい作品。

ギャグアニメとしては、普通の面白さなんだけど、作画レベルがやたら高い。
2話で動きまくっててビックリしました。
そして、なんといっても、あのオープニング。梅津泰臣さんはオープニングの天才や~!

内容は、青年紙っぽい、ライトなギャグマンガ。少々バタ臭いですが、その分、誰でも楽しめる内容です。
新房監督の中では、見やすい絵作りでした。

荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ

普通。

ギャグだけど、独特の世界観で、誰でも笑えるという作品ではない。
ストーリー上、進展があったのは、ニノが人間じゃないことがわかったくらい。

連載中のマンガを途中でアニメにしたので、なんか、煮え切らない。
個人的には、筋肉のくだりが結構よかったかなあ。

そらのおとしものf

普通。前期と同じレベルは維持。

アストレアの登場で、アクションシーンが増え、アクション作画もレベルアップしています。
『それ町』もそうですが、この規模のアニメーションで、田中宏紀さんが描くと、明らかに浮きます。
スタッフロール見なくても、「お、田中さんだ」って。
劇場版だと、周りもスゴイから、それなりに溶け込むんですけど。

気軽に楽しめる、シモネタ、萌えアニメ。
見る人に楽しんでもらおうという気持ちを感じます。
ちゃんと作ってある。

2011年1月4日火曜日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない7巻

面白さはそこそこ。まあ、ニヤニヤはさせてくれます。

あれ、こんな話だったっけ? みたいな展開。
複線が細かく張られているようで、ちょっと読み返したりしましたが、結局、桐乃は京介のことをどう思っているのか、いや、そんな話だったっけ。
京介は地味子といい感じじゃなかったのか。
とにかく、グイっと方向性を変えた巻だと思いました。

このままあらぬ方向へ行ってしまうのか?
それだと、他の何も考えていない作品と同化しちゃうような気が…
妹思いのやさしいお兄ちゃんの話から外れちゃうと、この作品はなんか違ってくるように思います。

最終的には予定調和の着地だと思うのですが、少し揺さぶった感じでしょうか?

普通に振り回される、読者Aでした。