2011年6月1日水曜日

バーン・アフター・リーディング

面白い。コーエン兄弟の中でも面白い方だと思う。
面白おかしい群像劇。常に、コーエン兄弟の、いつものノーテンキな雰囲気が漂う。
出てくる夫婦、みんな浮気ばっかりしていて、一見愛がないんだけど、人間を描く目線に人間愛を感じる。
笑える映画。

ハート・ロッカー

面白い。戦争の恐ろしさと、使命感、昂揚感に狂う主人公を描いており、社会性が強い映画ですが、単純にエンターテイメントとしても楽しめるのがよい。
リアルかって言われたら、キャラクターや、軍隊の描き方など『グリーン・ゾーン』の方がリアルだと思う。でも、『フルメタル・ジャケット』のような、圧迫感と、迫ってくるような迫力がある。
女流監督と聞いてビックリ。あー、『ハートブルー』の監督かと聞いて納得。終わり方が同じで、世界観が似ている。

ソウ6

普通。いつものソウ。
タラコくちびるのおっさんも、おじいちゃんの奥さんも、とにかく、B級のニオイが強い役者が勢ぞろい。
5より、少しテンションは下がったと思う。

エアベンダー

面白くない。子供向け。
いつものシャマランを期待していると、がっかりする。
なんか、シャマランも、ファミリー臭が強く、ロバート・ロドリゲスっぽくなってきたように思う。
やっぱり僕は、いつもの、オチのあるシャマランが好きなので、これは、ダメでした。

そもそもアメリカのアニメが原作で、子供のためのものなんで、これはこれで、子供が見たら楽しいかもしれないけどね。

2011年5月25日水曜日

STAR DRIVER 輝きのタクト

すごいんだけど、面白くない。もしくは、普通のレベルにとどまる。
男性オタク、腐女子、ロボット好きなど、あまりにターゲットを広く取りすぎているように思いました。
セクシーな女の子がたくさん出てくるかと思いきや、BL要素もある。女の子や、BL重視かと思いきや、毎回敵メカが出てくる、古典的なロボットものでもある。最終回は、今石さんなどが、熱い作画をしている。
このあたり、ともすれば、相反するものを、どん欲に取り込みすぎてせいで、「この作品て何? どんな人にオススメ?」っていう問いに答え難い。

送り手側が、「ぜんぶ用意しました。見る人が、自分たちで好きな個所を見つけて、楽しんでください。」というスタンスの作品のように思えました。ここが、『コードギアス』のような、全部入りだけど、作品としての面白さも強い作品と比べ、だいぶ落ちる原因になったと思います。

また、すべてが高レベルに計算されていて、たしかに、盛り上げてくれるんだけど、計算が少しでも見えるとさびしくなってしまう。つまり、僕は、そこまで、作品に入り込めませんでした。

この作品は、すごいのに、面白くない。面白いって、難しいなあ。

アンダーワールド ビギンズ

まあまあ。
シリーズ中では、まあ、一番良かったかな。
ビル・ナイがメイキングでしゃべってるんだけど、メガネかけてて、あまりに普通のおじいさんだったので、最初、プロデューサーかなんかと思った。
映画では、だいたいワイルドなイメージなので、びっくり。
あの、眉間にしわを寄せた険しい顔は完全に演技なんですね。名優だわ。

パラサイト・ドールズ

面白くはない。古い作品ですが、なんとなく、気になったので視聴。
劣化版『甲殻機動隊』ともいえる。
3話構成で、制作年が異なるのか、最後の3話目だけ、やたらクオリティが高い。
いわゆる、『ブレードランナー』系の、リアルなアンドロイドを描いた作品。
シナリオも、なんかちょっと古臭い。同じようなことを、『甲殻機動隊』のTV版で、かなりハイレベルな作品として見ているので、この作品になにかを感じることはない。
3話目に関しては、絵がよくて、現在でも通用するレベル。
恩田さんのキャラもよく、3話目には見どころも多いと思いました。