2012年6月20日水曜日

C.H.E.(チェ)

まあまあ。
あまりにも、映画的。それも、大規模なハリウッドの商業映画的。
まず、小説でこれをやろうとしたことに拍手したい作品。
内容も、まあまあ面白くて、読み応えがある。
勧善懲悪で、ものすごい悪いやつが出てくるのが、ちょっとリアルじゃない。
ただ、そのあたりも、いかにも商業映画っぽいんですよね。
たまには、こういう作品もいいですね。

さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿

面白い。前2作とはまったく読み口が違う。
おじいちゃんが最高。
でも、これ、『さよならドビュッシー』と間違って買っちゃったんだよね。
う~ん、いいお客さんだわ。

さよならドビュッシー

面白い。が、変則的に続編の『おやすみラフマニノフ 』から読んでしまったので、岬が犯人でないことはわかっていたし、音楽描写も似たところがあるので、本来のポテンシャルでは楽しめなかった。
ちゃんと、用法用量を守って読みましょう。

2012年5月23日水曜日

恋物語

書くの忘れてた。面白いです。よい区切りになったと思います。
貝木の語りがよくて、探偵小説のような雰囲気になっています。
学生目線だけじゃ、ずっと読んでると疲れるんですよね。
貝木は変わり者だけど、ライフスタイルにはカッコいいところも多い。

おやすみラフマニノフ

面白い。なんと前作『さよならドビュッシー』を読まずに、こちらから先に読了。
これは自分に合っている作品でした。
クラシックのことはほとんどわかりませんが、文章で表現された音楽に、これほど感動させられると思いませんでした。
とくに、中盤のクライマックス、岬先生との演奏シーンで、ちょっと泣いてしまった。

読んでいたらなんとなく犯人や主人公の出自はわかります。
でも、トリックや動機まではわからないので、ミステリーとしても、最後まで楽しむことができました。
これは当たり。
早く前作を読まないと!

偽物語

普通。原作通り。
歯磨きのシーン、原作だとあそこまでエロくはなかたような…
メディア特性を生かした好例^^;ですね。
オープニングが前作同様すごくよい。

火憐ちゃんとの格闘は、リアル志向を期待していたので、ちょっと残念でした。
貝木の声、あってるんだけど、三木さんだと意外性がないというか。逆に意外だったんだけど、もっと合う人がいるような気もしました。
万人が納得するキャスティングはないんですが、原作ファンだと貝木にはちょっと特殊な声を期待してしまう。『パトレイバー2』のときの竹中直人さんが合ってそうだなあ…。若い子は知らんか。
忍の方は坂本さんで、こちらは同じ人気声優でもしっくりきました。大人バージョンも定評のあるカッコいい声で、しっくりきそう。平野綾ちゃんじゃなくなったんですね。平野さんでも、まあしっくりはしてたと思います。

未来日記

まあまあ。この作品自体はよくできているが、ティーン向けで、おっさんには合わない。
邪教の供物、ヒロインの異常性、世界系の帰結など、どれも若い方に刺激的なエピソードで、おっさんの僕はあまりはまらなかったです。
緻密なようで、荒っぽいシナリオも、自分の好みとは違っていました。
細田直人さんは、この作品では監督ということで、しっかりした作品を作っていらっしゃると思います。
ただ、やはり原画マンの細田さんが好きです。