2013年3月6日水曜日

TARI TARI

普通。絵はとても安定している。
とても惜しい作品。

合唱のアイデアがよく、舞台設定もよい。
そして、寒くなりがちな歌のシーンも完璧に作画されている。

ただ、詰めが甘く、抜けきっていない。
惜しい、惜しすぎる作品。

(追記)
この作品は、5人のコーラス部の男女が主人公だが、主軸となるのが、坂井 和奏の、亡き母との邂逅。ところが、他の4人の成長もふんだんに描かれており、肝心の和奏も5人の中のひとりになってしまい、視聴中、だれの物語かわからなくなっている。
5人が主人公なら、そう作ればいいし、とにかく、はっきりして欲しかった。
一番問題と思ったのは、「そういえば、和奏が歌っているのを聞いたことがない」という台詞があるにもかかわらず、和奏単独で歌うシーンがほぼないこと。
「普通」がいいのかはわらないが、和奏が歌って、母親ゆずりの才能を視聴者に印象付けるのが「普通」。それがないまま、コーラス部全員の物語としてエンディングを向かえ、最後だけとってつけたように、おそらく音大に進んだ和奏の帰省シーンが描かれる。
和奏の歌については、「あえて描かなくても、複線や周りのキャラクターによって、十分印象付けられている」ということかもしれない。受け手の見たいものを作るのが、送り手の仕事ってわけでもないので、それならそれでよいが、その場合、この作品はある程度上級者向け作品ということになるだろう。
キャストも気になる。高垣彩陽さんは、たくさん、CDも出しておられているようで、魅力的な方だとは思うが、特徴的な声が、このキャラクターに合っていたのか。

この作品は、やはり和奏の成長物語だと思う。彼女の物語が描ききれていないことが、この作品がとても惜しいと思った理由。
あっさり味の料理を楽しんで欲しいということなのか。俺が歳のせいでウェットになっているだけか。
とにかく、作画や演出、アイデアがすばらしいだけに、もう少し、わかりやすいエンターテイメントであってほしかった。

監督の橋本昌和さん、脚本も手がけており、自分の責任において作品をコントロールしているようで好印象。クリエイティビティも存分に感る。次は俺のような普通の男にも「やばい」と思わせて欲しい。

和奏の部屋のスピーカー、ONKYOの面白いやつみたいで、最近は、スピーカーが気になる。

ZENSOR VOKAL BKを買った

これで、台詞は明瞭、音質は均一に。
台詞が聞こえないときは、ボリュームを上げても、ZENSOR VOKALはZENSOR 7と音質を合わせてあるので、違和感がない。
いい感じともいえるし、違和感がなくなって普通になったともいえる。
フロントL - センター - フロントRが一枚岩になったとでも言うか。

俺のように、かなり音質の違うセンタースピーカーを合わせている人は、検討の価値があると思う。

2013年2月28日木曜日

ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU

あまり面白くない。
が、演出がいいので、最後、ちょっと泣いてしまった。

映画版を見てないので、主要キャラのバトルスキルがいきなり上がっていて、ちょっと驚かされる。
この作品は、なんとなく楽しいストーリーが、なんとなく長く続いているので、ガツンとしたインパクトがあるわけではない。
それでも、俺たちがガキの頃から、こういうマンガやアニメがあって、なんとなく、思い出深い作品になったりしている。
これもそういう作品。

2013年2月22日金曜日

WHITE ALBUM2の後遺症

このゲーム、後遺症がすごい。
最初、俺もかずさ信者として、かずさだけを欲しがる豚として目覚めてしまい、リアルで存在しないかずさを探してしまっているのかと思った。でも、単にそういうわけではないようだ。

症状は
  • 人恋しくなる
  • 戻らない青春時代を夢想してしまう(女とまったく縁がなかったにもかかわらず)
思わずキャバ嬢にメールをしてしまったり、奇怪な行動が発露。たいしたことないと思っていた歌も、ゲームデータからOGGファイルを取り出し、聞きまくる始末。

そして、ヨドバシカメラで、PS3版『WHITE ALBUM2 -幸せの向こう側-プレミアムエディション』が¥5,980という安さで出ていたのを見つけ、思わずレジに持って行ってしまった。
まあ、PC版は中古で買ったので、これで、ようやくWHITE ALBUM2を作ったすばらしいクリエーターに少しでも恩返しができたと思えば、たいしたことではない。

2、3日して、ようやく通常の精神状態に戻ったものの、ピートの香りが似合う年齢の俺がこんなに影響を受けるなら、多感な10代はどれだけやばいことになっているのか。
想像すると恐ろしい。

2013年2月20日水曜日

スコーピオン・キング3

面白くない。途中1.5倍速で見るも、なかなか終わらない。それぐらいつまらなかった。
もっと、心に余裕があれば、少しは楽しめたのか。
ローマ兵、ニンジャ、イスラムの兵隊などが入り乱れて戦闘する。とにかくごった煮で、それがコンセプトといえばコンセプトだが、リアリティを削ぐだけで、まあ面白くない。

トロール・ハンター

まあまあ面白い。期待してなかったので、当たり。
『クローバーフィールド/HAKAISHA』と同じ、ドキュメンタリー形式のモンスターパニック。
シナリオのギミックも凝ってるし、なによりノルウェーの風景が素晴らしい。
ただのモンスター映画じゃなくて、ちょっと文学的で情緒的な雰囲気がある。
キャストもよい。

2013年2月18日月曜日

アベンジャーズ

普通。これだけひっぱって、普通。
日本よ、これが映画だ。うん。そっか。

途中人気が出たアイアンマンに頼りすぎのような気もするし、まあ、これだけお祭り映画で、いろんな主人公が出て気が散るのに、面白くなるはずもなかった。そして、作品がたいしたことないと、エドワード・ノートンのいない寂しさが、思った以上に大きかった。
ネタバレ。ヒーローの中で、一番強いのはハルク。

日本よ、これが映画だ。このキャッチコピーはいいなあ。
広告業界よ、これがコピーだ。