2013年5月7日火曜日

FOSTEX FE126Enで絨毯スピーカーを作ってみた


絨毯スピーカー2号は、FE126Enという12cmのすばらしいユニットを使ってみました。
1個4,000円以上と、かんすぴに比べかなり高価だ。

結論からいうと、中高音はZENSOR7に負けない音、解像度では明らかに勝っていました。
とにかく解像度が高く、明るい音質。

導入時、使用したカーペットは、下のサイトをヒントにホームセンターで見つけました。
http://www.wao.or.jp/maruyo68/runru/hanasi/jyuyosi/jyuyosi.htm

参考にさせていただいたサイトが製品名を掲載していないので、私も伏せておきますが、その気になって探せば、すぐ見つかります。今のところ、結局、この製品は使ってないのですが…

最初、床生活のこたつシアターに合わせて、低め(高さ50cm×長さ91cm)のカーペットを巻いて使っていました。
どうもシャカシャカと、昔のラジカセのような安っぽい音がしていたのですが、3日間、そこそこ鳴らしていると、だんだんと音がしっかり出てきました。どうも、FE126Enは、エイジングが必要なようです。(もしかしたら、かんすぴも、もっとエイジングすれば、いい音になるのかも。)
それでも、まだまだ、低音が出てないので、元の80cmのニトリ絨毯に戻したところ、低音がかなり改善されました。絨毯スピーカーも、低音再生にはエンクロージャー容量が必要です。
今は主にJポップを聴いています。中音~高音がかなり出るので、女性の歌モノはとてもいいと思います。FE126Enスゲエ。FOSTEX、ありがとう!

設置性が高いといわれる絨毯スピーカーですが、配置は少しコツがいります。
ニアフィールドの人は、ポン置きでいけますが、こたつシアターは12帖。私はスピーカーから2m以上離れて聴くので、いい音にするには、スピーカーをかなり離す必要がありました。結局ZENSOR7の外側、部屋の壁に近い場所に置きました。
絨毯スピーカーは水平が無指向性のため、距離が近いと左右の音が混ざるのかもしれません。教科書どおり、自分と正三角形の位置に置くか、むしろより広げたほうが、好みの感じになりました。
あと、壁のカーテンに20cmまで近づけていますが、こもりが気になるようなことはないです。このあたりは、セッティング適当でよさそうです。


絨毯スピーカーのいいところ
  • 解像度が高い、明るい音。
  • 設置性が高い。壁に結構近づけても、大丈夫なように思う(検証中)。
  • 安い。FE126Enと絨毯と台だけなら1本5,000円程度。
  • 作って楽しい。
絨毯スピーカーの気になるところ
  • 自作のものは倒れやすい。置いてあるだけなので、ちょっと触れば当然倒れる。
    エンサウンドのものは、そのあたり、しっかりしているのかも。
    http://www.ensoundspeakers.jp/
  • ユニットむき出しで不安。とくに、60cm程度の高さにしていると、子供が中央のでっぱりを凹ませる確立100%。(うちも、早速左をへこまされました。)

  • 自作すれば安いので、高額なスピーカーを持っていると、ちょっと悲しい。
  • 小さなユニットらしい、こもった安っぽい音? とくに、ボリュームが小さいときに安っぽい音に感じることがある。ただ、エイジング、スピーカーの作り方、ユニットの種類でも、変わると思う。
  • 低音が弱い。
低音の問題は小さなユニットを使う以上しょうがない。たとえば、現実でバスドラムをドンとやると、結構な音圧で、体に「ドン」と来る。一般的に小型のユニット1発で作る絨毯スピーカーだと、この「ドン」という低音は感じることができない。
エンサウンドは、絨毯ウーファーの動画もアップしています。これも面白い。
ただ、ウーファーはアンプも別になり、自作&セッティングがちょっと難しいので、手軽に低音を強化したい人は、アドオン接続できるCW250A、CW200Aといったウーファーを追加したほうが、いいかもしれない。設定次第で、かなりいい感じになるのではないでしょうか。
とはいえ12cmのユニットを選択したので、まあ、可聴範囲の低音は十分ある。こればっかりは、好みもあるので、一度試してみることをお勧め。

ボリュームはこれまでより大きめになります。というのも、絨毯スピーカーはユニットが上を向いているので、横からでも聴ける音場を作るために、結構大きなエネルギーが必要なんですね。低音がドンドコ出ないので、ボリュームを上げても、2階で寝ている子供のところまでは響かないようです。

エンサウンドの方が情報を公開してくれたおかげで、いい音のスピーカーが安く、しかも簡単に作れるようになりました。でも、既にオーディオに投資している人は、ちょっと悲しいかもしれません。たとえば、プロダクトとしての完成度はともかくとして、買ったばかりの5万円のスピーカーが、高音だけでも、5,000円の自作スピーカーに負けるのは悲しいもんです。(ZENSOR7が負けているというわけではないです。音は好みなので)。
もっと、高級なのを持っている人は、もっと悲しいかもしれません。いや、たぶん、自分も含めて、たいして悲しくはないのですが、ちょっとだけ困るのです。あと、3万円で7.1chにして、ウーファーを追加したほうが、もっと幸せになれるかもしれないという誘惑。そのときに、いままでのシステムはどうしようかという悩み。
うむむ、結局楽しんでいるような気がする。
デジタルオーディオの普及にも言えることですが、誰でも、いい音を楽しめるようになるのは、とてもいいことです。エンサウンドさん、ありがとう!

さて、話は逸れましたが、絨毯スピーカーは、とりあえず、作って鳴らして、実際の音を楽しんでみる。そこから、いじるのがいいですね。
自分はとりあえず、バッフルと、転倒防止の工夫を考えてみます。
できれば、デコレーションもしたい。
ユニットや絨毯の種類で音が変わるので、試行錯誤がめんどくさい人は、プロが作ったエンサウンドのものがいいでしょう。

絨毯スピーカー2号にはターミナルをつけたので、ZENSOR7と抜き差ししながら使っています。
絨毯スピーカーをしばらく使って、ZENSOR7に戻すと、こっちも、いい音だなあと感じる。職人さんがいろいろ考えて箱を作っているので、絨毯スピーカーと性質は違うが、やっぱりいい音なんだよな。
今は、ざっくり、音楽は絨毯スピーカー、映画はZENSOR7。
そのうち、富田英之さんのように、絨毯スピーカーだけで7.1chにも挑戦したみたい。

    長ぐつをはいたネコ

    あまり面白くない。
    大人向けでもなく、子供向けでもない。これは、いったい…
    映像が美しく、猫は可愛く、ハンプティが面白い。
    だが、これは、いったい、誰のための映画なのか…

    ロンドン・ブルバード ラスト・ボディガード

    あまり面白くない。
    雰囲気は悪くないんだけどね。
    どこを楽しんでいいのか、難しい映画でした。

    幸せの教室

    普通。
    殺伐とした映画ばかり見ると、昔のトム・ハンクスっぽい、こういうゆるい映画は癒される。
    ぼけっと見てると、横目で見た妻から、「なに、新しい出会い期待しとんねん」と。
    いやいや。

    デンジャラス・ラン

    まあまあ。
    デンゼル・ワシントンが清濁併せ呑む師匠役を演じる、『トレーニングデイ』な映画。
    それなりには楽しめる。
    が、テンションが上がるところまではいかない。
    T1000のロバート・パトリックが、太ったアメリカン親父として登場。

    ディヴァイド

    普通。なんか、おしい。
    序盤の展開、キャストの演技など、かなりいいんだけど、中盤~後半にかけてダメ。
    極限状態の人間ドラマだが、視聴者が共感できる登場人物が居ないのが苦しい。
    中盤以降のストーリー展開も、気味の悪い後味だけが残る。
    敵の正体もわからないまま。

    フェイシズ

    あまり面白くない。
    相貌失認のアイデアはいいんだけどな。
    結局、普通のB級映画になっちゃう。