現在、東京と大阪のパナソニックセンターでしか試聴できません。
今回、大阪で試聴の機会を得て、貴重な体験ができました。試聴は全て完全予約制で、その日も、1日5回程度の予定が、びっしり埋まっておりました。
リスニングルームは石井式でしょうか。天井高があり、正方形に近い。かなり気を遣って作られています。広さは、20畳程度かと思われます。まさに、石井伸一郎氏が元上司という「Technics オーディオアドバイザー」の方が、丁寧に説明してくれます。
ディクスは使わず、BUFFALOのSSDと、QNAPのNASにハイレゾ音源を入れて再生していました。
最初はC-700シリーズの試聴。
女性ボーカルと、小編成のピアノジャズを聴かせてもらえます。
音が鳴った瞬間にわかる、笑えるぐらい、いい音でした。ブックシェルフですが、部屋のつくりとあいまって、かなり低音が出ます。同軸2ウェイなので、点音源。楽器の位置がわかる正確な再生です。音が正確ですが、聞き苦しいことはありません。聴きやすく、いい音です。
自分の耳と文章レベルでは、あまり正確に表現できないですが、とてもよい印象を持ちました。
このスピーカー、デザインは癖があります。黒があるといいですね。
SB-R1シリーズの試聴。
大編成のクラシックと、低音が豊かなジャズ? を聴かせていただきました。
僕が知っているダリなんかの、音が引っ込んでスピーカーの後ろに音場が展開していくタイプではなく、スピーカーから前面に展開していくタイプのスピーカーでした。
圧倒的な物量で、低音の再現や、楽器・声のリアルさでは、C-700とは比較にならない、凄いものがあります。
価格ではC-700と10倍以上の開きがある、高価なシステムですが、C-700の印象がよかったこともあり、僕はそこまでいいものという感じはしませんでした。
また、少々うるさくも感じました。SB-R1には、あのリスニングルームでは狭いのかもしれません。
アドバイザーの方によると、SB-R1は2月発売で、試聴客の意見を聞いて、ウーファー部のネットワークをギリギリまで追い込んでいくということです。低音の調整で、聴きやすい方向に持っていくようなことを言っておられました。
完成品がどうなるか、楽しみです。
一般的なオヤイデとゾノトーンでしょうか。
両シリーズとも、アンプのデザインはめちゃくちゃカッコイいです。特に、SE-R1は見ているだけで、ため息が出るぐらい美しい。
写真は後ろだけ。3分の2ぐらい電源部という、とんでもないパワーアンプです。
この2つのシステム、特にSB-R1シリーズは、上流から下流まで、シリーズで統一することが基本です。
ややこしいのですが、SB-R1シリーズは、プリアンプでは増幅せず、ボリューム情報だけをパワーアンプに送って、パワーアンプで増幅する。パワーアンプはスピーカーにテスト信号を送り、インピーダンスを計測してからドライブする。(正確ではないかもしれません)
書いていてもよくわかりませんが、とにかくデジタルとアナログが融合したすごい製品ということです。
別ブランドのコンポーネントを買ってきて自分で料理するようなものではなく、一流料理人の料理を、そのままいただく感じでしょう。
それにしても、SB-R1はド級システムの範疇で、使いこなすのがかなり難しいかもしれない。
マニアの方なら、自分で追い込んでいくでしょうが、嗜好品・ブランド品としてのセット売りだと、インストールまで含めたビジネスしか成り立たないかも。Panasonicは住宅関連にも力が入っているので、いけるかもしれませんね。