まだ、たいして鳴らしていないので、ファーストインプレッションです。
私はケチなたちで、好きなものはコストパフォーマンスのいいもの。
スピーカーも車も中古が大好きです。
そんな私が、今回はDS-V5000という、定価100万円以上のスピーカー。ちょっとは「社長」らしいことが書けます。中古だけど。
さて、こたつシアターは12帖なので、1000系で十分ですが、いずれリフォームしてこたつシアターをグレードアップした暁には、DS-V3000を買ってみたいとぼんやり思っていました。
そんな私がさらに上位グレードのDS-V5000を買ったのは、ヤフオクで取りに行ける場所のものが安く出ていたというショボい理由から。
ちなみに、定価ベースでV3000が90万円、V5000が110万円と、20万円しか違わず、ヤフオクでは扱いやすいV3000がV5000と同じような価格になることもある。
でかくて重いV5000は狙い目? でもあるのです。
ほとんど衝動買い。安いといっても高級なパソコンくらいの値段はするし、20年落ち以上。こんなの、衝動買いでしか買えません。
ただ、売る時もそこそこの値段になるだろうという冷静な判断も(少しは)ありました。
運び込むのが大変
さて、3人がかりで部屋に運び入れるところが大変でしたが、部屋に入れてしまえばずりずりと押して調整できます。
84kgという重量もさることながら、サイズもでかくて、プロジェクターの画面に若干被る。邪魔だ。でも、でかい木の塊が好きだ!
とりあえず鳴らしてみる
ポン置きで、AVアンプにぱぱっとつないで鳴らしてみました。かなりアンプ食いという情報を見ていたので、変な音がするかもしれないと思っていましたが、最初からいい音がします。
というか、定価ベースで100万円越えなので、あたり前かもしれませんが、かなりいい音がします。
エージングに時間がかかるらしいのですが、もう、20年間、何オーナー渡り歩いてきたかわからないこいつは、出来上がってますね~。
部屋に対して大きすぎるスピーカーのためか、定位もビシッと決まって動かない。
密閉型のダイヤトーンの音
音の傾向がDS-1000ZXと同じ。予想以上に同じでびっくりしました。
低音はタイトで量感が少なく、高音がきつく、解像度が高い、これがダイヤトーンの音なんですね。
1000ZXより、下も上も伸ばして、中音も厚くして、とにかく全部グレードアップさせた音です。
大きいので、詰まったような感じは、ほとんどありません。
大きさの割には低音は出ません。
ウーファーのエッジはぷにぷにしているので、本当に低音が出ないと思います。
AVアンプの自動補正で、サブウーファーを使う設定になりました^^;
84kgもある32cmウーファーのスピーカーが、20cmのPM-SUBn×2台の助けを借りているのには、ちょっと笑ってしまいます。
解像度や残響が凄い
今まで使っていたものとは、解像度が段違いに上がりました。
正直、私が聴くアニソンやポップス、小編成のサントラに、このスピーカーはオーバースペックのように思います。
また、今までパッと消えていたと思っていた残響が、豊かに再生されます。
サラウンドのフロントとしても使ってみましが、中音~高音にかけて、ガラスの割れる音など、とんでもなくはっきり聞こえます。
釣り合うセンタースピーカーがないのが難点ですが。
低音をどうするか
ネットを見ると、かなり強力なアンプで、大パワーを突っ込み、ウーファーを鳴らしている人や、サブウーファーを使っている人がいます。
私はV5000に比べてショボいアンプしか持ってないので、サブウーファーを使います。20cmのサブウーファー2発とこちらもショボいですが、使うとだいぶ違います。
ボリュームを上げるとV5000単体でも、低音を感じることができます。小音量の時にサブウーファーがより生きます。
サブウーファーあるなしは、AVアンプのモードを切り替えるだけ。
このあたりの利便性はAVアンプサイコー! です。
いすれ広いシアターで使うのだ
このスピーカーは、まともに鳴らすのに30帖以上必要ということ。
リフォームか建て替えかわからんが、いずれ、30帖の専用シアタールームを作るのだ! だ、だ、だ…
(追記)
検索キーワード「DS-V5000」でこの記事が、かの「オーディオの足跡」さんと「無双」さんの次に来てしまいました。
アクセス数も伸びており、ここまで見ていただいていると、往年の名機に対して、ライトな使い方とレビューで少々申し訳ない気がします。
現在、DS-V5000はアンプがSC-LX89になり、元気に鳴っております。
最新の802D3を聴いた時には、環境がよすぎたこともあり、古いハイエンドじゃ戦えないのかと失望しかけました。今は、アンプを強化して、まだ、頑張れそうだと思いを新たにしています。
写真もそのうち掲載します。
(追記)
NS-1000Mを大切に使っている方のご指摘で、DS-V5000のネットワークがどうなっているか、コンデンサの容量が抜けていないか、気になってきました。DIATONEは、1000系どころか、2000系、3000系も、フィルムコンデンサではなく、電解コンデンサ。年数がたつと、ほぼ、容量が抜けているとのこと。
ハイファイ堂には、DS-V5000から一世代前のDS-3000のネットワーク交換の様子が上がっています。
https://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/120210/index.html
DIATONEは、DS-505の頃はコンデンサについての記述があったものの、その後、カタログからコンデンサについての記述が徐々になくなったようです。
https://audio-heritage.jp/DIATONE/diatoneds/ds-505.html
DS-V5000の内部ネットワークは無酸素銅を使っているということしか情報がなく、ネットワークの写真もありません。コンデンサの種類も不明であるものの、メーカーの方針として電解コンデンサが多く使われていると思われます。4wayを実現するためには、かなり複雑で大掛かりなネットワークではないでしょうか。
ハイファイ堂の中古販売でも、DS-V5000はコンデンサ交換の記述が皆無。必要がないのか、やるとコストがかかりすぎるのか。
元のネットワークのままで販売しているところを見ると、目立った音の劣化はないのかもしれません。
自分の愛用しているスピーカーながら、ネットワークはほとんど謎です。