2020年6月2日火曜日

SONY SS-AC5を買ってみた

なかなかよいです。
これまで、こたつシアターのスピーカーは84kgの大きなDS-V5000と、小さなTD-M1で、極端に大きさが違うため「間」がなく、ずっと、”普通”のブックシェルフが欲しかったものの、部屋が散らかっていて、新しいスピーカーを増やすことができませんでした。

ところが、4月からコロナによる在宅ワークで、部屋を片付ける時間ができたので、ブックシェルフを物色していました。
ボーカルものを鳴らしたり、メインスピーカーとの比較に使うサブ機なので、安いものでよく、当初、ONKYOのD-412EXや、KEFのLS50やQ350を狙っていましたが、これらの機種は結構人気があって、なかなか手が出ませんでした。

SONYのスピーカーは、オーディオファイルからは人気がないのですが、私は昔SS-NA2ESを視聴したときの印象がよく、SONYのナチュラルサウンドに憧れがありました。
また、私は黒物家電は、できればSONYを選びたいという、SONYファンの昭和な男であります。

SS-NA5ESpeが最も理想的でしたが、現行機種で高価なため、同じような構成で、箱にお金がかかっていない、SS-AC5に焦点を絞って探しておりました。
SS-AC5は2013年発売で、販売時、ペア8~9万円台の中級機。それほど注目されることなく終息してしまったスピーカーです。
SS-AC5は、バブル期のスピーカーが中心のうちの中では、最新機種(笑) 購入された方は、まだまだ現役で使われているでしょうし、元々の玉数が少ないのか、中古市場にも、めったに出回りません。

ネット上にこのスピーカーの情報が少ないのは、おそらく、SONYの中級機を買う人は、家電の延長で買う人が多く、いい音楽が聴ければそれでよくて、スピーカーについて語ることがない人たちなのかもしれません。
それどころか、もしかしたら、自分のスピーカーがSS-AC5なのかすら把握していないかも。
SONYのスピーカーは、基本的に、発売して、たいして話題にならないまま販売終了になるものが多くて、かないまるさんがブログに書いて、ちょこっと人気が出るものがあるくらい。SONYのスピーカーファンとしては、ヘッドフォンやDAPだけでなく、スピーカーにも注目が集まって欲しいと思います。

さて、このSS-AC5は、Joshinのブログによると、発売当初から、かなりハイコスパというこということ。中古価格だと、音質と比べて、タダみたいなもんです(^^♪

このスピーカーの特徴は、なんといっても上位機譲りのI-ARRAY SYSTEMで、リスニングエリアが広いこと。SS-NA5ESpeと同じで、ゴム足まで付属。セッティングがめちゃくちゃ簡単です。
気を付けるのは、スタンドを用意することと、スピーカー間の距離を、しっかりと開けることくらい。スピーカー間の距離によって、印象がかなり変わるので、何度か試行錯誤したものの、セッティングがへたくそな私でも、スピーカーの性能を、かなり引き出せたと思います。
今のところ、うちの中では、似たタイプのスピーカーがないので、気に入っています。

ブックシェルフをとっかえひっかえできないので、フルレンジとフロアタイプとの比較ですが、リスニングエリアが広く、音がよく広がること以外は、”普通”のよくできたスピーカーだと思います。解像度はそこそこ。出すべき音は出ていて、嫌な音は出さない。低域も、バスレフ臭さが少ない、自然な音。カタログ上、低域は45Hzまでですが、量感があります。ここは、魅力的な低音と言ってもいいかな。
ブックシェルフらしく、コンパクトに定位するので、楽器が少ないボーカルものはいい感じ。レンジもそこそこ広くて、ある程度広い音楽ジャンルをカバーできます。
不得意分野は、クラシックなどのダイナミックレンジが広いものと、『紅蓮華』みたいな、コンプレッサーの効いた、音の多いアニソン。楽器の音に、ボーカルが埋もれてしまう。
まあ、これは、どのブックシェルフでも、高解像度な4WAYのフロア型と比べたら、たいていそうなる。
あと、きれいな音だけど、能率が低いので、開放的な鳴り方ではないかな。ボリュームを上げる必要があり、アンプをバッテリー駆動すると、バッテリーの減りが速い。

このスピーカーを設置してわかったのが、私は、DS-V5000の性能を半分も使えていないということです。
AVアンプの補正を使っても、まだまだ、調整の余地を感じるし、そもそも、部屋の広さも高さも足りない。さらに、自動補正機能なしのオーディオアンプを使っての素人セッティングでは、その性能の半分も引き出せないことがわかりました。
鳴らしやすいSS-AC5が来たからこそ、DS-V5000に手をかけてあげないとと感じた次第です。

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