2009年11月20日金曜日

初めて従業員が会社を辞めます

社長になったからには、いつかはと覚悟していましたが、今日、若手の男の子が会社を辞めたいと言ってきました。
僕にはストレートにはいいませんが、仕事にやりがいがなく、楽しくなくなってしまったようです。彼の場合、給与面よりは仕事内容だと思います。

一応、型どおりに、仕事の内容を変えて、働きやすくするとは言いましたが、決意は固いようでした。僕も転職経験者なのでわかるのですが、一度、決めてしまったら、上司に何を言われようと意味はないですね。

彼は非常にまじめな人間で、専門学校を卒業後、24歳でうちの会社に入ってくれました。器用なタイプではないですが、コツコツと仕事をするタイプで、1年しないうちに、うちで一番売り上げの高い仕事の制作をメインで任せるようになりました。なによりすばらしいのは、1年半で、休んだのは1日だけ。サラリーマン時代の僕にはとても真似ができなかったことです。

もうすぐ入社から2年が経とうとしています。いずれは独立をしたいと言っていたので、3年はいてくれると思ったのですが、残念です。

今の会社規模では、「会社=社長」なので、彼が3年間働くことが出来なかったのは、完全に僕の責任です。
今後のために、こうしていれば彼が仕事を続けられたかなと思うことを、まとめておこうと思います。

  • 欠点を攻めずに、長所を見る、認める褒める
  • 長い目で見る
  • 仕事を取り上げない
  • ネチネチ言わない
  • 厳しい仕事のときはチームで取り組む
  • 感謝する
  • 早めにケアする
  • 早めに後輩を入れる

あと、僕が彼と同じ仕事をすると、僕のほうが出来るに決まっているので、仕事のフィールドをまったく変えてしまえたらいいのですが、まだ、ちょっと難しそうです。

彼はいいやつなので、向こうがどう思っているにせよ、僕は悲しいです。初めての経験で、結構こたえます。頼りにしていた部下が辞めていく気持ちは、だいたい、失恋したときと同じ気持ちなんですね。
違うのは、すぐに彼が抜けた後の組織作りを考えてしまうこと。残されるスタッフのケアが一番大切なので、これからしっかり考えてみます。

2009年11月18日水曜日

事務所の引越し

この時代にうちの会社は結構忙しく、少しだけ規模を拡大することにしました。

僕はあまり出世欲が無く、元々会社規模は重視していませんでした。ましてや、Web制作スタジオはそんなに大規模である必要もありません。そもそも、フリーランスのままでも、僕だけなら、50歳ぐらいまではなんとかやっていけるようにも思っています。

ただ、最近は考え方が変わってきていて、それは会社にして、少ないながらも従業員を抱えたから。5人だけの会社じゃ、従業員が出世することがないので、3~5年ぐらいしか、面倒を見れないんです。
そこから先、もっと大きな仕事がしたかったり、リーダーとしてチームを率いたければ、別の会社に移るか、自分で会社を興すしかないわけですね。

うちの会社を好きになってくれて、働き続けたいと思ってくれる人に、もっと大きなステージや、チャンス、給料を用意しないといけない。となったときに、規模が必要になってきました。
簡単に言うと、普通の会社が歩むべき道を歩んでいるだけなんですが。

僕のように学校にも馴染めなかった、変わり者の人間が、普通の会社を志向するのは、不思議なことです。

予知夢


探偵ガリレオの第2作目。短編集です。
まあまあ面白い。

さくっと読めます。ガリレオがトリックを科学的に証明するところまでが描かれ、事件解決まで描かれない場合が多いのが特徴的。科学トリックや、それを用いた人間模様が主題です。

ラノベと普通の小説の違い

これ、別エントリーにしてみました。
結構諸説あるようですが、僕が思うのは、萌えるイラストがあるか、ないかだと思います。
話作りからひとつ。

ラノベばっかり読んでると、次の展開が見え見えだったり、よるあるパターンにはまっていることが多いのですが、たまに、普通の小説を読むと、先の展開が読めず、作者から一方的に語り聞かされているような気持ちになります。
ラノベは、キャラクターに重点が置かれて、話作り自体はシンプルな場合が多いので予想も付きやすい。また、マンガ、アニメ的なキャラクターが設定されていて、読者が空想の中で参加して遊ぶ要素が多いと思います。
文学と呼ばれる小説は、圧倒的な知識を蓄えた語り手が、一方的に読者へ物語る。作者が読者より、上の立ち位置にいて、読者の想像もつかないようなことや、知らないことを知ることができる。その世界観の中で、読者が物語に参加して空想をめぐらす余地は少ないように思います。

もちろん、ラノベにも、話がよく練られた作品も多いし、知らないことがたくさん出てきます。
ただ、10代をターゲットにして、アニメ的なイラストが付いている作品には、あまり複雑で、凝ったストーリーは合わないように思います。
また、登場人物も感情移入しやすい10代の男女になるでしょう。10代には無垢な魅力がありますが、生きてきた時間が短いので、物語に深みが出にくい部分もあると思うのです。

ざっくりと
ラノベは、とっつきやすいくて、わりと簡単に楽しめる。>10代向け
普通の小説は、読むのがちょっとめんどくさくて、読み込めば楽しめる。>いい大人向け
という感じでしょうか。

作品の面白い、面白くないには、
・自分サイズで共感できて面白い
・自分サイズでは共感できないのに面白い

なんてのがあると思うのです。
後者のように、作者が読者のはるか上を行っているのに、作品自体は面白いことも多々あるんですね。
文学っぽい小説の方が、後に残る名作になりやすいように思います。

僕なんかぜんぜんオタクじゃない

“オタク社長日記”といっておきながら、メインの活動はラノベやTVアニメの視聴だけ。
この音夢兄さんのブログを見ると、自分など、一介の“ファン”にしかすぎず、崇高な“オタク”ではないように思えてきます。

ただの“オタク風”とでもいいましょうか…
精進します。

2009年11月9日月曜日

探偵ガリレオ


東野圭吾さんの小説です。
ドラマ未視聴。
まあまあ面白いです。

科学を使ったトリックというアイデアがなかなか面白いですが、短編集のためか、がっつり面白いとこまではいきません。推理小説って、こんな感じですね。
読んでると、なんとなく犯人やトリックかなと想像できたるところが面白い。それでも、読者の予想の上や裏が用意されているので、やられた~と思うところが多いです。

涼宮ハルヒの憂鬱2009年版

『エンドレスエイト』以外は面白いです。

全て視聴してから感想を書くのをこのブログの基本ルールにしていますが、エンドレスエイトだけは、最初の4つと、最後しか見ていません。

久しぶりのハルヒは、クリアしたロープレを引っ張り出してきて、再プレイしているような感覚でした。
前のハルヒは、ダンスや『サムデイ イン ザ レイン』の長回しのように、少しアクロバティックな演出もありましたが、今回追加された回は、山本さんも抜けて、いたって普通に、丁寧な造りでした。
『溜息』のキョンとハルヒの喧嘩は、かなり力が入っていて、テンション高いです。
また、ハルヒがキョンとのペアルックに喜ぶ描写や、部室でこっそりポニーテールをしている様子など、原作に出てこない「デレ」ポイントが用意されていて、ニヤリ。TVのハルヒはわかりやすいですね。
僕は、原作ファンで、ストーリーは知っていましたが、それでも、楽しませてもらいました。

『エンドレスエイト』については、いろんな方が書かれているのですが、僕もちょっとだけ。
商業主義が行きすぎたこの8回は、ハルヒが持つ「勢い」を失速させてしまったと思います。
ハルヒはファンにとっても角川にとっても、特別なブランド。
ファンがとても楽しみにしていたこの第2期に、こんな形でミソをつけてしまったのは残念です。
2回にしておけば、ほとんど同じ内容を放送しても、「やっぱりハルヒは、やってくれる」という好意的な評価になったのに…
どうしても、『消失』を映画でやりたいなら、6回分放送を削るか、オリジナルをやって欲しかったです。
製作者側も、納得ずくの仕事ではなかったと思います。
僕のようなTV視聴するだけのファンはまだしも、一番大切にしないといけない、DVDを買ってくれるユーザーが可愛そう。
「映画でがんばるから」というのもわかりますが、一度失速したまま映画をしても、「劇場行かなくて、レンタルでいいや」となりかねない。
角川にとって映画というのは昔から特別で、「ハルヒファン」よりも「映画の動員数」が大切なんでしょう。

というわけで、『エンドレスエイト』は最初と最後だけ見て、他の回を楽しむのがいいかと思います。