2009年11月18日水曜日

ラノベと普通の小説の違い

これ、別エントリーにしてみました。
結構諸説あるようですが、僕が思うのは、萌えるイラストがあるか、ないかだと思います。
話作りからひとつ。

ラノベばっかり読んでると、次の展開が見え見えだったり、よるあるパターンにはまっていることが多いのですが、たまに、普通の小説を読むと、先の展開が読めず、作者から一方的に語り聞かされているような気持ちになります。
ラノベは、キャラクターに重点が置かれて、話作り自体はシンプルな場合が多いので予想も付きやすい。また、マンガ、アニメ的なキャラクターが設定されていて、読者が空想の中で参加して遊ぶ要素が多いと思います。
文学と呼ばれる小説は、圧倒的な知識を蓄えた語り手が、一方的に読者へ物語る。作者が読者より、上の立ち位置にいて、読者の想像もつかないようなことや、知らないことを知ることができる。その世界観の中で、読者が物語に参加して空想をめぐらす余地は少ないように思います。

もちろん、ラノベにも、話がよく練られた作品も多いし、知らないことがたくさん出てきます。
ただ、10代をターゲットにして、アニメ的なイラストが付いている作品には、あまり複雑で、凝ったストーリーは合わないように思います。
また、登場人物も感情移入しやすい10代の男女になるでしょう。10代には無垢な魅力がありますが、生きてきた時間が短いので、物語に深みが出にくい部分もあると思うのです。

ざっくりと
ラノベは、とっつきやすいくて、わりと簡単に楽しめる。>10代向け
普通の小説は、読むのがちょっとめんどくさくて、読み込めば楽しめる。>いい大人向け
という感じでしょうか。

作品の面白い、面白くないには、
・自分サイズで共感できて面白い
・自分サイズでは共感できないのに面白い

なんてのがあると思うのです。
後者のように、作者が読者のはるか上を行っているのに、作品自体は面白いことも多々あるんですね。
文学っぽい小説の方が、後に残る名作になりやすいように思います。

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