2011年2月4日金曜日

傷物語

面白い。映画が楽しみ。

『化物語』の前の話であるこの作品は、軽妙な台詞の応酬は少なめで、バトルメインの小説です。『化物語』よりも、さらっと読めて、楽しい作品。

主人公の語りで、結末は「悲劇」ということですが、実際はそんなこともなく、すっきりとした読み口になっています。忍野曰く、「みんなで不幸になる」結末は、今時の主人公が選ぶ、やんわりとした平和主義の結末で、ラノベユーザーにはすとんと落ちてくると思いました。登場人物にとっては、たしかに過酷なんだけど。
いつもの? どんでん返しも用意されていて、個人の趣味120%で書いた作品ということなのに、バトルに、お色気、どんでん返しなど、読者サービス満点だと思いました。

登場人物のカタカナ名がめちゃくちゃ適当で、話がよくできている分、その抜き具合が、またカッコよく感じられました。「ギロチンカッター」とか、昭和70年代のアニメぐらいのセンス。「阿良々木 暦」など、日本語の名前は、結構こだわって付けれているよに思いますが、カタカナのネーミング同様、西尾さんにとっては、適当なのか、それとも、カタカタ名も実はこだわっているのか、よくわかんない。このネーミングにすることで、阿良々木君の春休みの体験に、より、非現実感、ばかばかしさを持たせることができるからか。単に中2的な名前になるのがイヤだっただけか。どちらにせよ、名前はしょせんは記号なので、ストーリーテリングには、あまり関係ないようです。

『化物語』より、忍野がカッコよく、役割も多い。
この作品ではメインヒロインとなる、羽川 翼がエロくて、魅力的。この作品だけ読むと、阿良々木君がなぜ羽川と付き合わなかったのかがわからない。とにかく、羽川にあんな助けられ方をしたら、並みの10代なら、メロメロになってしまうと思われます。それでも、阿良々木君が言う「羽川はそんなんじゃない」ということで納得するしかないのか。もしかしたら、忍野の「あの子は気持ち悪い」という印象を阿良々木君自身も持っていたのかもしれません。でも、戦場ヶ原の方が、より気持ち悪いしなあ…
あと、パンツやブラをもらっても、嬉しくないと思います。自分が10代のときは、どうだったか…

残酷描写が多く、TVアニメでもギリギリできるけど、映画やパッケージの方が、制約が少ないので映画ということでしょう。映画が楽しみです。

2011年2月2日水曜日

DY-UD200が、いまさら安定しちゃいました

DY-UD200を買ったのは、1年以上前
今は、製造元のダイナコネクティブが倒産したたため、手に入れにくい製品になってしまいました。
僕のDY-UD200はSW1.0.0.7のバージョンで、いろいろファームを入れ替えても、結局ドロップが発生していました。でも、最近の改造ファームウェアのおかげで、1時間番組で、ドロップ0が実現しました。
  • BonDriver_dyud_v8.5.3.zip
  • DY-UD200_w_WinUSB2.1.zip
  • dyud_firmware_extractor_for_1.0.0.8.zip
  • dyud_firmpatcher_1.0.5-2.zip
改造ファームも、僕が知らない間にどんどん進化していて、ありがたい限りです。

最近はTS抜きできる安い外付けチューナーは、KTV-FSUSB2だけになってしまい寂しいですね。KTV-FSUSB2は一度筐体を開けて改造する必要があるので、ちょっとめんどくさいし。
また、DY-UD200みたいな安くて面白いチューナーが出たらいいのに。

神のみぞ知るセカイ

まあまあ面白い。絵がきれい。原作未読。

マングローブが、こういうギャルアニメをやるのに、ミスマッチを感じていましたが、とにかく、絵がきれいで、オープニングなど、随所にスタイリッシュな要素もあり、マングローブらしい作品になっていました。
いまどき珍しく、肌が完全に3段階以上に塗り分けられており、手間がかかっています。ストーリーも、アイデアが面白く、主人公はネガティブヒーローなんだけどカッコいい。
大作!ではないけど、確実に楽しめる作品だと思いました。

個人的に気になる安彦英二さん。いつもは、渋い仕事人のイメージですが、本作ではメインアニメーターに近いぐらい、クレジットされていました。

2011年1月31日月曜日

社長は楽しさも苦しさも人よりたくさん経験する

若手スタッフが退職することを他のスタッフに報告したところ、5年勤めている1人の女性スタッフが、結婚退職を遅らせると言ってきました。
もちろん、結婚は優先してくださいと言いましたが、本音は凄く助かるし、なによりもベテランスタッフがそんなことを言ってくれたことが、ものすごくうれしかったです。
ただし、こんな、気苦労をさせるなど、社長としては、二流もいいとこ。採用に力を入れて、強い組織にしていかなければ。

2011年1月26日水曜日

女性スタッフが退社します

以前も書きましたが、会社経営をしていて、最も過酷なのが、信頼していたスタッフが退社することです。
彼女は入社1年未満。退社の理由は、
  • 仕事がキツイ
  • 思ったようにクリエイティブできない
  • 周りの友達がほとんど働いていない
という感じでした。
もう、だいぶ辛さも薄れましたが、また、チームのメンテナンスと、採用方針を考え直す必要がありそうです。
新卒は複数人、雇い入れるのが理想だと思いました。

化物語

面白い。大筋はアニメと同じ。小説の方が文字の情報量が多いので、細かな心理状態などがわかりやすい。

前のエントリー、一部、小説の感想も混じっていたので、修正しています。

西尾作品は、現実ではありえない、言葉の応酬が魅力で、これって、読者が乗り切れないと、すごい寒いんですが、この作品はテンポよく台詞が回るので、読んでいると、どんどん気持ちよくなってしまいました。ちょっと中毒性があるように思います。

これだけテンポのよい台詞回しは、現実では不可能で、創作の中だけで成り立つものだと思います。それはわかっていても、ちょっと現実の会話が物足りなくなる危険性があるかも!? 現実逃避指数が高い作品とも思います。

ツッコミストとしての阿良々木君は凄い。
爆笑をとるのではなく、ややウケを重ねていくところが、好感度高し。
僕も、もう少しツッコミの練習しようかなと思いました。

2011年1月20日木曜日

化物語 つばさキャット

面白い。演出、映像、アクションが凄い。台詞もかっこいい。
トップクリエイターの力が、いい感じで爆発した作品。

インターネット配信を見逃したのですが、ようやく最後まで見れました。
TV放送だけでも面白かったけど、やはり、この作品は、15話で本当に完結しています。TV版が好きで、最後までみていない人は、ぜひ見て欲しい。
この作品、他のハーレム作品と同様、主人公はモテモテなんだけど、西尾さんの作品らしく、最後で、少しだけ現実に引き戻されるようなストーリー展開があります。最後まで見て、あらためて、この作品は面白いと思ったし、本当の意味で作品を楽しめたと思いました。

一部、小説の感想が混じっていたので、修正しました。

アニメを補完?する形で小説も読みました。小説を読むことで、アニメの方が、かなりよくできていることを、あらためて確認することできます。
この原作をアニメ化するとなると、スタッフとしては、かなり構えると思います。脚本、演出がとてもたいへん。原作の台詞の量をそのままアニメにすることはできないので、どこを削るかも、かなり難しい作業だと思いました。

アニメの化物語は、映像の遊びがすごくて、なんというか、学生作品の自主映画的な部分があって、それが魅力の一つです。
そもそも、原作の台詞や、モノローグ全てを、脚本として読ませるわけにはいかないので、表現しきれない部分を、抽象的で、思い切った映像表現を挟み込むことで、表現しています。

心房監督らしい、派手で平面的な画面作りは、僕のようにクリエイティブ(の端っこ)で仕事している人は、必ず見ておいたほうがいいように思います。