2009年1月26日月曜日

年末年始のお仕事

久しぶりに仕事のことを書きます。
体制批判ではないですが、体質批判かもしれません。

年末クリスマス前後に、行政の関係団体から、プレゼンに参加しないかと打診がありました。話をお聞きして、「できるだけいいご提案をさせていただきます」とお受けしました。
僕は基本的に世間知らずのお人よしなので、そのときはなんとも思わなかったのですが、あとあと、釈然としなかったので書きます。

ウェブサイトリニューアルのプレゼンだったのですが、年末に依頼を受け、正月明けにプレゼンです。ほとんど日がない中でもベストを尽くさないといけません。そのプレゼンのための仕様書類が全部で100ページ以上ありました。さすがは行政関係、しっかりしています。
ただ、お聞きしたいのは、その資料を作るのに、どれだけの期間をかけ、何段階の承認を経ているかです。
本気で仕事が欲しくて、クリエイティブを愛するなら、仕事のために正月返上は当たり前かもしれません。ただ、そこは、自分にもスタッフにもあまい、うちの会社のこと。休みはきっちりと取るので、さらに厳しいスケジュールになります。
必然、正月明けから修羅場で、最期は徹夜です。徹夜ともなると、普段は温厚な人間でも多少はイライラして、他者に責任をなすりつけたくなるものです。膨大な仕様書が、きちんとした仕事のためのものではなく、リスク回避の産物に見えてきます。結局、そんな状況なので、うちのベストからすると75%のデキで提出。仕事が獲れるべくもなく惨敗しました。

世の中あまくないです。うちの会社より力のある会社が、正月返上でがんばったら、それは負けるのは当たり前です。ただ、負け犬の遠吠え覚悟でいうなら、膨大な資料に見合うプレゼンの用意をする期間が短かすぎます。加えて、ミッションクリティカルな業務ではないのに、そこまで詳細な仕様書を起こし、リスク回避する意味があるのか疑問です。また、このエコ時代に紙で10部も用意しなくても、PDFでいい方もいるのでは。
あと、気になったのは、そのプレゼンでどこを重視するのかが明確ではない。コストなのか、内容なのか、運用なのか。なんか、全部無難にまとめて欲しいような。民間だと目的は明確で、これを売りたいとか、ブランド訴求をしたいとか、わかりやすい。コストを集中するのが通常です。
コストで言えば、たとえば30歳ぐらいの地方公務員1人の一年分のコストが1千万ぐらいとしたら、ナンセンスな仕様書を作る仕事をなくして、そのお金と時間を使って、いくらでもいいものができます。
対応してくれた方は紳士的で、僕なんかよりずっと頭のいい、スマートな方々でした。それなのに、仕事は非効率極まりないやり方をされていると思います。

コストを下げるには、僕たち一般の理解も必要かもしれません。年金問題のような酷い間違いはともかく、行政だからといって、くだらない誤字脱字を挙げて糾弾するのは、お互いにとってメリットがないです。

ともかく、いろいろ勉強させていただいたプレゼンでした。
無料プレゼンなので、プレゼン費は持ち出しです。つらい。
いつかは、税金のお仕事をさせていただく日がくるのか…

2009年1月25日日曜日

ちょっと

前のエントリーは、ちょっと調子こいて、書いてしましました。
恥ずかしいし、消そうかとも思いましたが、まあ、このマイナーなブログのことなので、いいかなと思いそのままにしています。

ちょうど小渕さんの娘さんが、少子化の調査会を作るということがニュースになっていました。痛いニュースでは、経済的な問題とか、男女の志向性のこととか、いっぱい書いてありました。簡単な問題ではないです。

自分が子供のころは、なんとなく結婚して、なんとなく子供が産まれる。そういうふうに思っていました。でも、実際は生きることは戦いで、結婚して子供ができて家族を作ることは、大変なことだし、尊いことです。当たり前と思っていたことが実は、「夢」たりえることなのです。CLANNADは人生です。

オタクでも誰でも、誰かが生んで、育ててくれたはずです。親は一生懸命僕たちを育ててくれたのです。僕らにもその血が流れています。

結局また寒いことを書いてますね。

2009年1月20日火曜日

子供が生まれました

最近更新が滞っていた理由というわけではないのですが、僕にも子供ができました。
最初の子供で長男です。
母子共に健康で、ありがたい限りです。

カッコいい人はともかく、カッコよくないオタクにとって、異性との付き合い、結婚ってのは、なかなかハードルが高いのが現実。僕には、30代も半ばになろうというのに、女性と付き合ったことのない友達が数人います。
僕も学生時代まったくもてない、というより女の子としゃべったこともなかったので、結婚して子供が持てたことは、本当にありがたいことです。

もてないオタクはどうしたらいいのかなあと考えると、とにかく機会を作っていくしかないでしょうか。知り合いにコンパを頼んでもいいし、何かサークルに入ってもいいし、お見合いパーティでもいい。最初はめんどくさいし、人とかかわることなので、しんどいですが、コンパも何回か行けば、慣れてきて「鉄の心臓」になってきます。電話番号も聞けるようになります。どこかには、自分に会う人がいるはずです。
アニメやゲームのキャラはかわいいので、現実でもできるだけ見た目がいい人と思うでしょうが、とりあえず不細工な人でも、中身が自分に合っていたらいいのです。だれとも付き合わず死ぬより、どんな不細工な人でも、だれかと一緒に生きる時期があるほうが、人生は豊かだと僕は思います。
ちなみに、僕の最初お付き合いした人は非常に不細工な方でしたが、中身は深遠で底なし沼のような、おもしろい方でした。最初の彼女から教えてもらうことは、とても多いものです。
結婚を考えてなければ、「とりあえず、いっとけ」です。もてない僕のアドバイスでは、説得力不足かもしれませんけど。

子供が生まれると、アニメやゲームに割く時間が減っていくかもしれないですが、「このブログを見てくれている人のためにも」を言い訳にして、がんばってオタク活動が続けます!

2009年1月7日水曜日

蟹工船

オタクネタばかり扱うこのブログでは恐縮ですが、ちょっと流行ってたので、青空文庫で読んじゃいました。

文学作品の感想は、偉い人がいっぱい書いてると思うので、僕がどうこうってのは無いのですが…
この作品は面白さで言えば、まあまあ。こういう世界もあるのか!という内容。

ロシア戦争とかの時代の北海道から出向する蟹工船の、超劣悪な労働環境が延々描写されています。
特徴的なのは、悪役には名前があるのですが、主人公たる労働者たちは、ほとんど集団として描かれ、名前で呼ばれることがないこと。これは、あなたも名もなき労働者ですという、読者への呼びかけ。
「今の派遣労働者や、ネットカフェ難民の状況とかぶって読まれている」と聞きましたが、程度の差は雲泥で、この小説の労働環境はめちゃめちゃです。
世界のどこかで、いまだ蟹工船のような労働環境で仕事をせざるを得ない人たちがいて、そういう人たちの労働の上に、先進国の繁栄があると考えると、ちょっと心苦しくなります。

かんなぎ

アニメの方です。
アニメとしては、よく出来ていたと思います。
前にも書きましたが、オープニングや、ひつまぶしの回、最終回など、山本寛さんにしかできない、すごい演出が盛りだくさんです。

ただ、最後まで見て、思ったのは原作のパワー不足です。マンガ原作の方はまだまだ先があると思いますし、これから面白くなっていくのかもしれないですが、アニメで描かれたストーリーは、ちょっと小粒な内容だと感じました。かんなぎは、そもそも、そういうさりげない作品でしょうし、そこが魅力なのでしょう。このアニメも、あくまでかんなぎファンのための作品。
ただ、山本寛監督の作品なら、もっと、こうガツンと来て欲しかったです。ヤマカンファンとしては。

だれか、山本寛監督に、すごい原作をやらせてあげてください。

喰霊-零-

この作品はですね、僕と、世の中一般のアニメファンとの好みの違いを感じた作品です。
つまり、ネットなんかで結構評判がいいんですが、僕はあまり楽しめなかったです。

確かに絵もきれいで、演出もしっかりしていて、できはいいです。
スタッフも有名な方が多く参加されています。
しかし、キャラクターの設定や、世界観、話の筋など、全てどこかで見たようなものを、ただただ安易に持ってきただけのような気がしました。

もちろん、ひどい出来ではないです。が、とりたてて「いい」というような作品ではないと思いました。
マイケルなんとか号は、いいかなあと思います。機能性もいいです。
細田直人さんが演出をされた回は、ちょっと笑えるシーンもあってよかったと思います。

ブラック・ラグーン

アクションアニメで、結構面白いです。
また、強い女の子が戦うやつか~と、あまり期待も無かったですが、ちゃんと王道のアクション作品に仕上がっていて、しっかり楽しめました。殺伐とした世界観で、戦うことが呼吸をするように当たり前のヒロインと、その子に引かれる主人公。まあ、ありきたりではありますが、舞台が現代の南アジアで、海賊が出る島なんてのが、ちょっとアクセントになっています。
絵を見たとき、なんかに似てるなと最初気づかなかったですが、グラップラー刃牙(アニメの方)に雰囲気も絵もよく似ています。

原作者が、すごい映画好きみたいで、アメリカの古いドラマや映画の話が出てきたり、チョウ・ユンファそのままのキャラが出てきたり、有名映画のワンシーンをそのまま再現していたりします。原作者の好きなものを詰め込んだ鍋のような、お祭りのような作品です。
思想書のネタなんかが出てくるとさすがによくわからないですが、大筋の理解には影響ないです。
非常に勉強家で、エンターテイメントを愛する原作者のように感じました。

肝のアクション作画監督に、そえたかずひろさん。
この方はロードス島のOVAのイメージがあって、あまり良い印象ではなかったのですが、この作品では素晴らしいお仕事をされています。キャリアを積んでいいアニメーターになられたんだと思います。

第3期も楽しみにしております。

テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION

さらにシンフォニアまで。
ここへきて当たり。ファンタジアと同じ脚本家の作品とは思えません。
さすがに人気作品らしく、続編も決定しているということ。

ゲームは遊んでいませんが、おそらく、ゲームの筋をうまく省略しながら、それでも、物語が丁寧に描かれています。
絵も動きもいいです。テイルズファンならこれは楽しめますね。

藤島慶介さんのキャラは、アニメになってもそれほど崩れることが少ないので、動かし易いキャラなのかもしれませんね。

テイルズオブエターニア THE ANIMATION

というわけで、エターニア。また、アニメです。
これは、懐かしい80年代のスタイルのアニメです。
そんなに面白くありません。

監督のうえだしげるさんはじめ、エレメンタルジェレイドのスタッフと重複しています。
あの作品も、懐かしい雰囲気だったので、うえださんカラーということでしょう。
わかりやすい演出なので、子供でも楽しめるのがいいところでしょうか。

キャラはいのまたっぽさはほとんど欠落し、普通の、むしろあまりよくない手抜きアニメのキャラになっています。
最終回の作画陣は結構豪華でした。が、最終回も平凡な出来です。

大人のアニメファンは見る必要の無いアニメです。

テイルズ オブ ファンタジア THE ANIMATION

テイルズのこと、よく知らないのに、まとめ的な感想書いてしまったので、もう少し勉強せねばということで、最初のテイルズ!のOVAです;
これは、面白くないです。一応、OVA4巻分で物語のはじめから、魔王ダオスを倒すまでを描いていますが、組み立てが悪く、どうにも楽しくないです。
構成が悪すぎます。
絵はまあまあきれいですが、最近のよく動くアニメに慣れていると、あまり動きません。
監督が変わった最終巻だけは、すこしがんばってはいました。