2009年3月10日火曜日

ef - a tale of memories.

アニメです。
新房昭之監督作品をひとつも見ないまま、大沼心監督を先に見てしまいました。
先鋭的な映像の、恋愛ドラマです。
大人のアニメファンなら見たほうがいい作品だと思います。

全体的な印象として、新房組、恐るべしでした。
アニメでしかできないタイプの、効果的な演出がたくさん使われており、こんな演出ができる人が日本にいると思うと嬉しくなります。モノローグや、モノクローム(似てる^^)の多様や、ちょっとHなシーンはパステルタッチのハーフトーンになったり、ef用のルールを作ったうえで、演出されているようです。
母親が胸を押し付けるシーンも、パステルタッチになっていたので、原作だと攻略キャラなんでしょう^^;
そのほかにも、大きく流れる雲や、登場人物の手前に影絵的な障害物を置いた、すこし突き放したような絵など、特徴的、印象的な画面がたくさんあります。
エヴァンゲリオンの手法を、もっと心理描写に重点を置いて、突き進めたような感じでしょうか。
第1話、画面に慣れないうちは気が散るのですが、慣れると、すごくよかった。
グローといっていいんでしょうか?人物の周りに光彩を入れる演出は、通常霊的なものや幻に使われると思いますが、このefでは心理状況や2人の距離感を表すのに使われており、最初少し戸惑いました。変わってるけど、いいと思います。
留守電や、テレホンカード残数の演出など、ほんとうによくて、視聴者を楽しませるために、いろんなアイデアを盛り込んでいて、楽しませてくれてありがとうという感じです。
ちょうど、少し尖ったものを見たかったところなので、大満足でした。

オープニングのデキがすごくて、そもそも、カッコイイオープニンング動画集でオープニングを見て本編を見たいと思ったのですが。
フェティッシュなスカートの揺れが鮮烈な印象で、これは、人格形成期に見ると、完全にスカートから膝上のフェチになると思います^^

ものすごい細かいんですが・・・
電話ボックスでバリーンとなるシーンは、もう少し印象的にできたように思います。
最終回のBパートは、少々蛇足な感じが強かったです。ばらばらに動いてきていた2、3組のカップルが、「忘れたくない記憶」という共通テーマの元、ひとつに集まるのですが、少々無理があったように思います。難しいですね。とりあえず、締めるというだけの意味合いでしょうか。
オープニングのすさまじいデキに比べると、最終回エンディングの歌がお粗末でした。
陽子のことがさっぱりわからなかったので、続編ありきの作品になっています。彼女のストーリーテラーとしての役割は必要だっので、しょうがないですねー

melodies.も録画しているので見るのが楽しみです。

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