2012年9月25日火曜日

イップ・マン 葉問

こっちは面白くない。
前作が当たったから、あまり深く考えず続編を作った感じ。

サモ・ハン大兄貴が出演までして、美味しいところをもっていくという、とても残念な展開。
いや、別にサモ・ハンが嫌いなわけではないのですが、ドニー先生には、前の世代であるサモ・ハンとはがっつり組んで欲しくなかった。
おかげで?かどうかわかりませんが、この作品は前作の重いテーマがすっぽり抜け落ち、うすーい映画になっています。
そして、最後はブルース・リーの師匠になりましたという、前作と同じオチ。残念でならない。

イップ・マン 序章

まあまあ。
これまで、独立独歩だったドニー先生が、サモ・ハン大兄貴の軍門に下ったと思うと、ちょっと複雑です。
戦争、暴力、貧しさ、そこからの勝利という普遍的なテーマを扱っているので、ハズレはないです。
これまで、香港映画では日本が悪役というのはよくあったのですが、現在、日中関係が微妙な時期に見ると、ちょっと複雑です。
ざっくり、複雑な気持ちになる映画。

ロシアン・ルーレット

面白くない。でも、ドキドキ。
タイトルのとおり、ピストルでやる命がけのゲームが映画になりました~
ロシアン・ルーレットの言葉から膨らませただけなので、もう、いくつかアイデアが入っていれば、もっと面白くなったのに。残念。

ヒア アフター

あまり面白くない。
なんか、いろんな登場人物が最後繋がっていく、サスペンス風と思いきや、最後大人の恋愛映画に。
なんだこりゃ。

氷菓

面白い。派手さはないが、完璧な作品。
こういう、しっかり作りこまれた作品は、とにかく好感度が高い。
机上だけでどんどん事件を解決していくストーリーも面白いし、推理ものをやりながら、端々で見せてくれる切ないラブコメや、ドラマもよい。
京アニらしい描き込まれた演技もいつもどおり高いクオリティ。

お姉さんのキャラだけが、ちょっと浮いてて、うっとおしい。「お姉さんがすごい」ことのストーリー上のメリットがあまり見えませんでした。主人公たちの対比「達観した大人」というにはハジけすぎてるし。

この作品、謎解きを追いかけるのが大変で、表層だけみていると、一見同じ学園ものの『けいおん!』に近い視聴感。
でも、実は骨太な謎解きや、人物描写が、『けいおん!』に対してのカウンターにも思えます。『CLANNAD』なんかの、どうしようもない閉塞感がちょっとある。

この作品の舞台はド田舎で、旧家出身のヒロインをはじめ、登場人物は、高校生でありながら将来を決められている人たちばかり。端々に、「どうしようもない現実」が描かれる。
一見悩みのなさそうな里志が、奉太郎の才能をうらやんだり、摩耶花の好意を素直に受け取れなかったり。
とにかく各キャラクターの「現実」が物語の根底にあり、視聴後の感動に、少し苦さがある。

それでも、運命や自分自身を受け入れ、前へ進んでいく登場人物たちは素敵。そう、この作品は素敵なんですね。

あとは、この一見地味な作品を、ファンが受け入れるか入れないか。
アニメファンは目が肥えているので、京アニブランドと合わさって、これも売れると思います。
たとえ、セールスが悪くとも、こんな作品は作り続けて欲しい。

アクセル・ワールド

普通。
アクションや映像がよく、完成度が高い。

「視界マスキング」なんて言葉が普通に使われていて、AR、VRは、もう現実なんだと感じます。

線にタッチがついていて、作画が凝っています。メカもCGじゃなく、作画で魅せていて、最終話までクオリティが落ちないのが好印象。メカのデザインは、なんか古いです。
加速世界のアイデアが最高で、原作者、これを思いついたときは、小躍りしたのではないでしょうか。

後半のボスキャラに、ザコっぽい男の子をもってきているので、2クールの作品としては盛り上がりに欠ける。
あと、フェティッシュなキャラと、中2ストーリーの組み合わせで、微妙な気持ち悪さがあります。『ギルティクラウン』のときに感じた気持ち悪さと同じ。
先鋭的であるからこその違和感でもあり、「よいものを作ろう」という、作り手の努力がはっきりと見えるので、気持ちは悪いが、印象は悪くない。

これも、過渡的な作品に見える。なんか、もうすぐ、すごい作品が出てきそうなんだよなあ。

さんかれあ

面白くない。
『これはゾンビですか?』がゾンビ映画のセオリーを無視して、結構面白くなっているのに比べ、この作品はゾンビ映画リスペクトで面白くない。
共感できない登場人物か、単純にストーリーが面白くないのか、古い少女マンガ的なのが合わなかったのか。原因は複合的だと思います。作品にハマれないと、妹や巨乳の幼馴染など、ありふれたキャラ設定にまでイラっとする。
とにかく、僕はダメでした。