2013年10月28日月曜日

宇宙戦艦ヤマト2199

面白い。完璧な作品。
いまさらのヤマト。そして、僕の苦手な『ラーゼフォン』の監督、出渕裕さんの作品。
ここしばらく、ヤマトの企画は失敗してる印象があって、あまり期待してなかったが、その不安は裏切られました。突き抜けたすばらしい作品となっています。
基本的に痛快なバトル作品で、『時計仕掛けの虜囚』などの不思議な回も、ちょうどよいアクセントになっていました。
ヤマトは古いけど、人類の存亡、人間ドラマ、愛、自己犠牲など、普遍的なテーマを持った作品なので、料理の仕方で、今の作品として面白くできるんだなと感心させられました。
ストーリーのアレンジよく、最後、沖田艦長がコスモクリーナーのコアになるくだりも、うまくぼかされており、センスを感じます。
毎回、ヤマトらしいけど、新しい、強烈なアクションの連続で楽しませてくれる。

結城信輝さんのキャラは濃さと爽やかさが両立しており、男性キャラ、女性キャラ共に、とてもセクシー。久しぶりにキャラクターにドキドキしてしまいました。
新キャストもまったく違和感がない。
キャスト、スタッフとも、中堅、ベテラン勢が活躍。スタッフロールで、久しぶりに菊池通隆さんを見て、胸が熱くなりました。オープニングの最後、古代、森、島のカットは菊池さんっぽいですね(想像)。この人には、アニメもどんどんやってほしいな。

どうでもいいが、オリジナルよりも、「艦長」のアクセントが「浣腸」と近くなっている。というか、完全に「浣腸」と言っている。

単体で十分面白いが、この作品の人気は、最近俄かに高まる国防意識とも少し関係しているかもしれない。次は完全オリジナルをやるらしいので、スタッフはいろいろ大変。

とにかく、これを見ずに2013年は語れないですね!
こんな映像作品が作られて、松本零士さんは、幸せな原作者だと思う。
ヤマトはこれで、あと15年はリメイク不要!

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