Yahoo!動画で無料視聴をしていたので、見ることができました。
板野一郎監督のアクション作品です。
ストーリーはよくあるシリアスなバトルもので、 退屈なものです。
キリスト教的世界観を重視した人間劇で、宗教的知識や理解に深いものを感じます。 ドイツを舞台にしていることも考えると、海外市場を考えてのことかもしれません。 世界観に入り込まないと、最終話がご都合主義的に写るかもしれないです。
作品の見所は、板野監督の元に集まったそうそうたる作画陣による、美しい作画だと思います。
恩田さんのキャラクターは、シリアスなドラマを作るのにふさわしく、美しい造型で説得力があります。なおかつ胸ががっつり開いた、萌えなキャラもありです。
恩田さんが活躍された、いろはにほへとの等身を少し大きくした、恩田さんらしいキャラです。
止め絵としての美しさはもちろん、キャラの演技もさすがです。
もうひとつの見所のCGによるアクションは、画面は美しいですが、少し発展途上のように思えました。
CGのキャラの演技は、特撮の被り物をかぶった人間の演技と近くなるようで、アニメ部分との親和性が少し悪かったです。 (それは生身の人間でもそうなので、しょうがないかもしれないですが)
また、カメラワークをまわしすぎるのも、なかなか素人にはついて行きづらいものがあります。
これはFFのAdvant Childrenのときにも思ったことで、最前線のクリエイターの空間把握能力と、素人(僕はそれのさらにおっさん)のそれには、大きな差があるようなのです。
CGの自由なアングルを、もう少しわかりやすくしてもらえると、僕はうれしいです。
単純に、天才、板野監督のアクションについていけなかったのかもしれません。
CGアクションに関するある種の答えが、映画スリーハンドレッドにあるように思います。あの映画は歴史ものと思わせたおバカ映画ですが、そのCGアクションのわかりやすさに、特にグラディエイターとの比較でブレイクスルーを感じました。わかりやすくスローを多用しており、それがカッコいいです。
スローでないのはエネミー・ラインが(特にトップ・ガンと比べて)わかりやすいです。
なんかスコット兄弟がわかりにくみたいですね。
全体として、ウケに走らず、丁寧に作りこんでいたと思います。
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