2010年9月27日月曜日

最近気になる声優さん

あんまりキャストを気にしながら見ていないのですが。

第3位 斎藤千和
やっぱり気になる『ARIA』組。『化物語』で一気に大人気になったけど、他の役はロリっぽいのばっかりなんですよね。出てたら「おっ!」ってなっちゃいます。

第2位 谷山紀章
最近僕が見る作品ほとんどに出てる人気声優さんです。この人『君が望む永遠』で、とんでもない大根だなと思っていたのですが、そのうちすっかり演技が上手くなって、最近ではいろいろバラエティにとんだキャラクターを演じられています。やっぱり、出てたら「おっ!」ってなっちゃいます。

第1位 チョー
僕のように小さな子供がいる方なら必ず見る番組、NHKの『いないいないばあっ!』のワンワンの中に入っているというのを知ってから、とても気になるようになりました。その後は、僕が見た中でも『ONE PIECE』『荒川アンダー ザ ブリッジ』『HEROMAN』なんかに出ていて、クレジットで名前を見るたび、ほっこりしてしまいます。チョーベテラン声優なんで、とくに最近気になるってのも変なんですけど。出てたらなぜかほっこりしてしまいます。

HEROMAN

今のところで判断すれば、普通か、あまり面白くない作品です。

bonesじゃなければ、最初の数話で見なくなっていた作品。
スタン・リーの原作が、とにかく微妙。
毎回展開が速くて、アメリカのドラマ風。各エピソードはそれなりに面白いんだけど、ディテールをまったく説明しないので、よくワカランっていうのが、正直なところ。一番の謎はHEROMANの正体で、これがもしかしたら、物語のメインテーマで、後半2クールあれば、そこで説明されるかもしれません。
最終回、ジョーイが「わかったよ!」って言ってるけど、何がわったのかワカラン。ヒーローはいろんな人に支えられているからこそヒーローってことだと思うけど、その単純なことを説明するのに、グダグダしすぎて、結果、よくワカラン。
サイの足がぜんぜん治らないことがずっと気になっていましたが、あの足は完治できないんですね。

アクション作画はすごいです。演出もしっかりしている。でも、原作がアメリカンすぎて、全体として、作画アニメになっていると思いました。
最初のゴゴールと戦うところは、作画すごい。ピークです。
アクション好きなら、普通に楽しめるか。

ちょっと辛いですが、ストパンやセキレイなどのライトな作品と、クラス違いなのも確か。
こっちはヘビー級です。だからこそ、ハードルが高くなるのは仕方ない。

みつどもえ

普通。ギャグアニメ。

かわいらしい作品。この作品を見て、アニメって何なのって思わされました。
僕は一応アニメを自分なりにしっかり見て、どういうところが面白かった、面白くなかったと書いています。でも、人によってはアニメってそんなに真剣に見るものじゃなくて、仕事や学校の疲れをほんのひととき忘れさせてくれるもの、なんとなく、普通に楽しめればいいものだったりするんじゃないでしょうか。
この作品を見ると、そんなことを考えてしまいます。この作品は、シモネタ多目のギャグ作品です。僕のように、何か凄いものが出てくることを期待して、映像作品を見ている人は、見ても見なくてもいい作品です。だからといって、楽しくないわけじゃなくて、見たら、普通に笑わせてくれるし、つくりも丁寧です。

なんとなく出会ってしまうような作品で、もしかしたら、この作品が、すごく好みに合う人もいるかもしれないですね。

ストライクウィッチーズ2

面白いです。このクールでは一番楽しかったかなあ。

パンツをはじめ、外側はとにかく変なんですけど、不思議な魅力がある作品。
僕の好みもありますが、6話が突出していると思います。

最終回は11人が力を合わせてネウロイを撃破する、予定通りのエンディング。
芳佳と美緒の魔法力がなくなってしまうので、この11人のストライクウィッチーズは、これで終わりかもしれません。
最終回、作画がすごくて、ストライクユニットのピーンと膝が伸びた感じがよく出てて、CG部分と作画部分が見分けつきませんでした。第1期に比べて、全体的に、ストライクユニットが長くなっています。枚数もすごくて、とにかく動きまくる。
大好きな6話は、別に枚数がすごいってわけではなく、初回や最終回の方が動きはすごい。枚数と面白さは、あまり比例しないようです。

この変な作品、しかも僕が嫌いなキャラ頼みの作品が、なぜこんなに気になるのか。ちょっとよく分からないぐらい、この作品の魅力にはまってしまいました。しっかり演出されているのはもちろん、シリアスからギャグまでのふり幅が大きいからか、とにかく見ている人は翻弄されると思います。
エモーショナルな雰囲気と、アクション、女の子など、分析すればいろいろ原因はあると思いますが、そんな理屈は抜きにして、この作品は魅力的。

エイラ役の大橋 歩夕さん、ナチュラル(素人?)すぎて気になりました。不思議です。

誰にでも勧められる作品ではありませんが、はまれば、お気に入りになる作品です。

LIMIT OF LOVE 海猿

あまり面白くない。テレビ放映を視聴。

海猿の1作目が結構よかったので、期待していましたが、いつものフジテレビの映画という感じで、あんまりでした。
ちょっとドラマ方向に振りすぎて、アクション映画に大切なスピード感が皆無なのが痛い。
客船に閉じ込められる映画は、タイタニック、ポセイドンアドベンチャー、そのリメイクなど、結構面白いのが多いですが、この作品は舞台を十分に活かしてなかったように思います。
客船のCGモデルもバーティクル(煙)もデキがイマイチで、あらが目立つ。ヘリはよかったです。

客船が水中に沈んでからは、そこそこ面白くて、やっぱり海猿は水中撮影なんだなと思いました。
水中装備で、ちゃんと演技をする俳優陣もすごいです。

「LIMIT OF LOVE」の部分、主人公の恋愛ドラマがアクションを阻害していて、そのぶぶん、PS3の1.5倍再生を本格活用。
まあ、あえて見なくてもいい映画。

2010年9月21日火曜日

学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD

面白いです。僕が見た中では、このクールで一番勢いがあったと思います。

とにかく、8話の“あの”アクション数カットが強烈。おっぱいマトリックスとネットの人々が絶妙のネーミングをしてくれました。歴史に残る名シーンだと思います^^;
最初友達に勧められたとき、『バイオハザード』みたいといわれました。オリジナルはもちろん、ロメロ監督のゾンビなんですが、今の人には『バイオハザード』がオリジナルなんですね。

まず、ゾンビをアニメでやってくれたことへの感謝です。今まで、誰もやらなかったし、やってもダサいんじゃなかなと思っていましたが、この作品はスタイリッシュに、エロティックに、いい感じに仕上がっていると思いました。
エログロのエンターテイメント素材としての力を見せ付けてくれた作品。
オールドゾンビファンの中には、大量消費社会への警鐘とか反戦とか、なんか頭が固いこと言う人もいる。僕は、ゾンビは面白ければOK。この作品、とりあえず、毎回楽しませてもらいました。
13話通してみると、序盤と中盤の盛り上がりやアクションが凄すぎて、高城家到着後トーンダウンが激しい。主人公達が、中2的なほえずらをかくのが、ちょっとイタいです。ゾンビファンとしては、ゾンビの圧力でそんなウザい展開なんぞ吹き飛ばして欲しかった。主人公チームといえども、序盤からバンバン殺されて欲しかったです。まあ、これ、ドラゴンエイジ掲載の少年マンガなんで、これでいいんですけどね。
高城家到着後、特に山場はなく、唐突に物語りは終わります。それでも、黒田洋介さんはじめ、スタッフの力量で、最終回、そこそこ盛り上げてはいました。

最後、やっぱりショッピングセンター行くんですね。
この作品、人気が出たけど、出オチ的な部分もあるので、第2期やるのが大変そう。

海猿 ウミザル

そこそこ面白いです。テレビ放映を視聴。ドラマ未視聴。

潜水士を目指す主人公と、鬼教官、ヒロインの関係は『愛と青春の旅だち』とよく似ています。
まあ、古典的なネタなんで、ハズれることはないですね。
伊藤英明がカッコいいです。中性的なイケメンが好まれる中、太い眉毛で、体格のいい伊藤英明のような俳優が活躍しているのは、なぜか嬉しいです。

バスでキスするシーンがそんな流れだっけ~!?みたいな感じで唐突すぎ。水中アクションなど、よく撮れてるので、恋愛ドラマ苦手なんかな~。羽住英一郎監督の作品、ほとんど観てないので、なんとも。

ROBOTは日本のCG映画技術では一番ですが、ハリウッドと比べると、ちょっと。
画質がゆるいというか、ボケた眠い画面というか。日本のアニメーションの影響を強く受けすぎた絵づくりというか、色味というか、とにかく、リアルな作品では、リアルな特撮が欲しいです。

まあ、面白い作品なので、来週放映される2も楽しみ。

ワールドトレードセンター

面白くはないです。実話ならではの感動はあります。

見よう見ようと思って、デスクトップにダビングしておいたのを、ようやく見ることができました。
凄いCG映像のスペクタクルかと思いきや、生き埋めになった主人公と、その家族を描いた地味な映画。
実際に被害にあわれた警察官2人が主人公になっています。

2001年のテロから、たった5年後に映画化するなんて、アメリカの商業主義はここまでするのかと、ちょっと不謹慎な気がしたのですが、映画はいたって真面目な内容。取り残された警察官と、善意の人々を丁寧に描いています。

この作品は、エンターテイメントとはいえないかもしれません。
ただ、テロの記憶を風化させないために、数十年後に向けて意義のある作品かもしれません。

2010年9月15日水曜日

陽気の方がよい

僕のようにネットやオタクカルチャーどっぷりの人間は、どうもネガティブな思考に陥りがち。
ネットにはネガティブな情報がいっぱい。
陰陽の“陰”の気が渦巻いています。
(またそこが面白かったりするんですが。)
その情報にどっぷりつかってるので、知らぬ間に自分からも“陰”の気を発散しているような気がして怖い。

現実社会は、結構陽気なことも多いです。
もっと、元気な人、元気な会社を見習って陽気に過ごしたい。

陰気って、どこかアーティスティックで、クリエイティブ。知的で反社会的で、魅力的じゃないですか。
TV版のエヴァンゲリオンや、ゴッホが耳を切る感じです。
若いころは、僕もいっぱしの陰気なオタク気取りで、女性も、「どこか陰のある女性」に引かれることが多かったです。
自分がなんとかしてあげなければ、みたいな。でも、昔、誰だったかに「陰気な女はダメ」みたいなことを言われ、それ以来、ちょっとずつ「陽気な女性」に目が行くようになりました。
井戸端でげらげら談笑しているおばちゃん。あれが“陽気な女性”です。
別に下品なおばちゃんが好きなわけではないですが、やはり陽気な女性とお付き合いすると、自分も陽気になるし、結婚すれば、家庭が陽気になるでしょう。

結論。
やっぱり僕は陽気な方がよいです。

働ける人は一生懸命働こう

僕たちは生存競争をしているんじゃないんでしょうか。
どれだけ社会が高度化しても、人間も動物の一種であることから、逸脱できないんじゃないでしょうか。
生きるため、家族を守るために、懸命になって社会にしがみついているんじゃないでしょうか。
弱っちいオタクだって、PCの知識や、クリエイティブな能力で社会から認められる(お金を稼ぐ)ことができるんじゃないでしょうか。

猛暑のため、生活保護にクーラー代の上乗せが検討されているようです。
弱い人、困っている人は助けなければいけない。
でも、生活保護は甘い制度であってはいけないと思います。
「早くこの状況から抜け出したい」と、懸命にがんばるための制度でないといけないと思います。

次からは極論です。
日本は国際競争力がどんどん弱まっていますが、働ける日本人が、全員13時間労働をすれば、中国やインドにも負けないんじゃないでしょうか。

最近、社畜という言葉を目にします。確かに会社でハードワークする人は、そうでない人からすれば、社畜に見えるかもしれない。悪い労働環境で、長時間労働を強いられている人は、社蓄なんて言葉に敏感に反応するでしょう。
でも、別に社蓄に見える人だって、好きでやっているわけではないのです。
それでも、一生懸命やれば、給料だって上がるし、夢を適えることができると信じてやっているのです。
だからこそ、会社や社会は一生懸命やれば、報われるようにしなければいけない。
僕は今の会社で、できるだけそれを実現したいです。

2010年9月13日月曜日

ピューと吹く!ジャガー

僕はマンガ雑誌は『少年ジャンプ』だけ買っています。
『ピューと吹く!ジャガー』は文庫本も買っていたぐらい好きだったので、今回の連載終了についてメモしておきます。

序盤特に面白いです。
ジャンプで、最後のページのお楽しみだったので、終わってしまって寂しいです。
なんだかんだ言って、ハマーが出てきた回は期待させてくれました。ダメ人間の代名詞のようなハマーですが、登場時は忍術的なものを使って悪漢を倒したりして、結構カッコイイ感じだったんですよね。

中盤、花粉症の回で、同じ花粉症ネタの銀魂の方が面白かったのが、ちょっと残念で、このあたりからあまり面白くなくなってきたように思います。長期連載、特にギャグは難しいのだと思います。
最近は銀魂もパワー不足かな。

マサルさん、ジャガーなど、ギャグでヒットを出したので、今後、うすた先生がどんなマンガを描かれるのか楽しみです。
長期連載お疲れ様でした。ゆっくり充電してください。

洗礼

楳図かずおさんの漫画。
そんなに面白くない。

楳図さんの漫画を読んだのは初めて。
さすがに絵も内容も古く、今のエンターテイメントとしては、イマイチです。
ただ、なんともいえない楳図さんだけの世界観があります。
文庫本で再販されたものを読みましたが、1巻の手塚眞さんのあとがきで、なんとオチがさらされています。
「ぎゃー」
これを先に呼んでしまったので台無しでした。
気をつけてください。

2010年9月9日木曜日

ブレイク ブレイド 第二章 「訣別ノ路」

面白いです。

ここ数年なかった、貴重な飛ばないリアルロボットアニメ。
あれ? フルメタ以来? そんなことないよね。あれ?

普通は悪漢として描かれる豪快でベタな将軍が、愛嬌たっぷりに描かれているのが珍しい。
とにかく手描きのメカアクションが凄いので、楽しいです。ゴーレムの重量感を楽しむ作品。

巨乳とか、この作品にはあんまり要らん。
どうせやるなら、ゴーレムばりの重量感でお願いします。

ブレイクブレイド 第一章「覚醒ノ刻」

正統派ロボットアニメ。まだ続くけど、たぶん、面白い。

前、PS3で何故か半分だけレンタルされていて、ちょっと腹たった作品。
今回BDレンタルしてみました。この作品、ロボットの書き込みが凄いので、HD画質の方がよいです。
ロボットとか、キャラの書き分けが中途半端で、ちょっと見分けつきにくい。このあたりは、アニメで変更しても良かったんじゃないかなあ。
続きも楽しみ。

アニメの革命児 金田伊功

NHK衛星第2のテレビ放映を見ました。
金田さんが描いたアニメはオンタイムでたくさん見てきましたが、別にアニメ雑誌とかを買っていたわけではないので、僕が金田さんを意識しだしたのは、30過ぎてからです。
アニメーターのインタビューで、金田フォロワーって言葉が頻繁にでてきてて、勉強しました。
金田さんは、個性が際立っているアニメーターなので、宮崎アニメの中では、ちょっと浮いていたりします。
宮崎駿さんも、金田さんの個性はそのまま生かしていて、演技はほとんど変えていないということ(友永さん)。
凄い天才だったんだなと、あらためて思います。
庵野さんは、宮崎さんの下で働いていたことが、金田さんに良かったのか悪かったのか、みたいに言っておられました。個性の強い天才は、どこでも苦悩するものかもしれません。
変なHなフィギュアを作っている村上隆さんも、はじめて見ました。話がうまくて、商業デザイナーのような方なんですね。

金田さんのテクニック、表現手法は、ガイナックスのアニメなんかで普通に目にします。アクションものの表現はほとんど金田さんがルーツです。
亡くなってもこういう形で永遠に生きると思います。

2010年9月8日水曜日

最初の3年間は赤字ってのはウソ

会社ではよく
「最初の3年間は社員を育てる期間なので、その間に辞められると会社は赤字だよ」
みたいなことを言われますが、これはウソです。
余裕のある一部の優良企業は別にして、普通の会社、ましてや中小企業が、3年間も赤字の人を置いておけるわけがありません。
うちの場合は、大体3ヶ月もすれば、みんな自分の給料ぐらいは自分で稼ぎます。
3ヶ月だと、それほど高度な仕事ができるわけではないのですが、仕事ってのは、難しい仕事もあれば、簡単な仕事もあって、新人は最初は簡単な仕事をやるわけです。
もちろん、ベテランが難しい仕事をやってこそ、簡単な仕事が付いてくるわけですが、簡単な仕事も、誰かがやらなければなりません。新人は自分にできる簡単な仕事をやって食いぶちを稼ぐわけです。逆に、ベテランからすれば、難しい仕事をしたほうが儲かるので、新人が簡単な仕事をしてくれると助かる。新人とベテランの関係は、教える教えられるだけではなく、お互いをフォローしあう関係です。

「3年間は勉強期間で会社は赤字だよ」っていうのは、本当は「赤字ってことはないけど、最初は勉強期間もかねてるので安く使うけど我慢してね」って感じでしょうか。
ただ、3年以内に会社を辞められると損失が大きいのも本当。採用や社員教育は、会社にとって大きな負担です。
仕事ができる人に長くいてもらうほうが、会社は儲かります。だから、3年とか経って、社員がキャリアアップを考える時期に、会社がしっかりをお給料を払っていないと、仕事のできる人から転職してしまうことになります。
一人前の仕事をできるようになっても給料が上がらないのは、「ず~っと安くでしか使いません」ってことなので、会社選びのときには、初任給だけじゃなくて、先の昇給モデルを見ておいた方がいいですね。

2010年9月7日火曜日

サービス残業について思うこと

サービス残業は違法ですが、うちのような業種はサービス残業しないとやっていけないのが現状です。
実際、みなしが多く付いているので、それほど長時間のサービス残業というわけではないですが。

僕は、サラリーマン時代から、サービス残業など気にせず仕事をしてきました。
クリエイティブの仕事は、成果物に対して報酬が発生するので、最初のころはいくら時間があっても足りません。
ものすごい時間をかけて、苦労して作ったものが売り物にならないことが当たり前。
そんな中、一人前になろうとすれば、残業なんていう概念すら持つことがありません。
実際、サービス残業せずにデザイナーとして一本立ちするのは、ちょっと難しいと思います。
サービス残業がイヤなら、この業種に就くのはやめた方がいいと思います。

民主党は最低賃金を1000円にするようなことを言っていますが、そんなことをすれば、会社は採用を控えるようになります。採用数が激減して、今後ますます職に就けない人が出てくると思います。
お金を生み出せないうちは、給料が少ないのは当たり前。お金が稼げるようになって、お給料が増えて、生活基盤が安定する。弱者救済ばかりに目が行きすぎると、そんな当たり前のことがないがしろにされるように思います。
みなさんは買い物をするとき、よりよいものを、より安く買おうとするでしょう。悪くて高い商品には見向きもしないですね。国際競争力にさらされたメーカーは、必死になって、よりよいものを、より安く提供していかないと、消費者に買ってもらえません。
それと同様、能力も低く、努力もしない人は、企業から見向きもされないのです。
逆に、人よりがんばれば、自分の商品力が上がって、雇用機会が増え、たくさんお給料をもらえるのです。

労働基準法は守らないといけないと思います。ただ、労働基準法は工場労働などの業種には向いていると思いますが、クリエイティブな業種とは合ってないと思います。
会社は、社員を育て、給料をしっかり還元できることが大切と思います。
がんばって努力すれば、報われる社会であって欲しいと思います。

偉そうなことを書いても、うちのスタッフはまだまだ安月給。僕は、うちのスタッフの給料が増えるようにがんばるだけです。

2010年9月6日月曜日

1Q84 BOOK1、BOOK2

まあまあ面白い。
村上春樹さんの小説は『ノルウェイの森』以来。

全体通して面白いんじゃなく、各章が面白いという変わった作品。
文章がとても上手く、わりと難解なことでも、すんなりテンポよく読めます。
主人公の天吾を通じて、作者の作家としての姿勢、文章へのこだわりが解説されます。(たぶん)

特にBOOK2の序盤までが面白く、各章ごとに楽しさがあります。これが、珍しい。毎章、起承転結を持ってきているんだと思います。全体的には、オカルトと、ファンタジーの要素が強い。特定の宗教をモデルにしているものもあって、無宗教の日本人なら、共感する箇所も多いと思います。
読みやすいけど、全体の物語は、難解か。

好みとしては、セックスの描写が多すぎ。作家性といえばそれまでですが。セックスは最終手段とまではいかないまでも、ここぞで使って欲しいなあ。この作品では、重要なイニシエイションのほかに、キャラクター付けなどに、頻繁にセックスの描写が使われるので、ちょっと多いなあと思いました。
実際、みんなセックスを省いた表面的なところで、人付き合いやビジネスをしてるので、キャラクターの説明にセックスは要らんと思いました。
人の性生活を見れば、その人がどんな人か分かるんでしょうか、ちょっと気になりますね。
まあ、普通は人の性生活を見ることないので、なんとも言えないですが。

ストライクウィッチーズ

まあまあ面白いです。
第2期から入って、急いで第1期のDVDを借りてきました。

この作品はパンツとか、猫耳とか、突っ込みどころは盛りだくさん、非オタクからすれば嫌悪感をもよおすこと間違いなしの作品で、ライトオタクにもちょっと敷居が高い。僕も、自分には関係ない作品なのかなと思っていました。
ところが、第2期の5話で、「あれ、ちょっと面白いかも」、6話で「すげー、面白い!」となってしまい、結局第1期も見てみることに。
第1期は、作画演出とも、少し荒削りですが、基本的には面白いです。ネウロイって何なの? とかの基本的な謎よりも、毎回各キャラクターに焦点が当てられた話づくりです。キャラ頼みの作品は、僕は好きじゃないですが、この作品はそこそこ面白いです。なんでだろう。やっぱり、きちんと演出されていているからでしょうか。
アクションの密度も濃く、僕でも知っている有名アニメーターが多数参加。田中宏紀さんの作画が何度も見れてよかったです。
DVDで乳首が解禁されているんですが、この作品に乳首は要らんと思いました。ちょっとHなぐらいで十分。女の子の友情と成長、アクションがあればよいのです。

僕はあまり兵器は詳しくないのですが、ゼロ戦の挙動とか、ちょっと適当な感じがしたんですが、第2期の8話でちょっと改善されていました。

パンツや、猫耳尻尾など、“外側”はちょっとアレなんですが、けして子供だまし、オタクだましの作品ではありません。本格SFではないですが、ライトな作品としては十分楽しめます。
敬遠していた人も、一歩踏み出せば、パンツの向こう側のパラダイスに出会えるはず!?
(あ~、結局こういうノリになっちゃんですよね。)

さまよう刃

まあまあ。映画未視聴。

なにより、最後、復讐を遂げられない長峰が不憫すぎる。

子供がいる人なら、この主人公の気持ちはよくわかります。唯一の家族を奪われた長峰の立場を考えれば、この行動は普通。
少年法の是非を問うている作品ですが、読んでいる読者は、長峰の行動を、まったくおかしなことと感じません。
本当の犯罪なら、加害者の少年にも、それなりに同情する余地があったりすると思いますが、この小説の加害者は、完全に鬼畜として描かれており、デフォルメされています。
だからこそ、ラスト、復讐できない長峰の無念さが、伝わります。
ちょこちょこ描かれる人間心理は、なかなか複雑で繊細。映画未視聴ですが、この原作で映像化の仕事が来たら、結構やる気出ると思います。

全体的に暗いテーマなので、それが好き嫌いあると思います。

テイルズ オブ ヴェスペリア

面白いです。
僕がプレイした中では、シリーズ中、一番の完成度。

画期的なアイデアはなくても、シナリオとグラフィック、アニメパートのクオリティをとことんまで突き詰めれば、面白いものはできるのか? できるんです!
メジャーシリーズならではの力技ともいえるし、磨き上げられたテイルズオブ職人たちの技ともいえます。
なにより凄いのは、このビッグプロジェクトを破綻なく成功させる、テイルズスタジオの仕事力かもしれません。

ユーリとフレンのダブル主役にしているあたり、シリーズも回を重ねているのに、飽きさせないようがんばってますね。
途中、騎士として日のあたる世界を生きるフレンと、影で悪人を始末するユーリが、池上遼一さんの『サンクチュアリ』の政治家とヤクザの関係を思い出しました。(古ッ!)
最後、エステルとフレン、ユーリとの三角関係で、汚れた自分には似合わないということで、ユーリが身を引く展開を想像していましたが、ラスボスを倒したら、あっさりエンディング。昔の香港アクション映画のような!、潔いラストでした。
ドロドロの昼ドラは、世界観に合わないですね;
ユーリとフレンがベタベタしすぎて、ちょっと気持ち悪い。男からすれば、男の友情は、多くを語らない方がいいと思いますが、これは、腐女子向けの演出と思われます。女性プレイヤー、大切ですよね。

声優さん、いい方が多いです。
今回目立っていいなと思ったのは、フレン役の宮野真守さんです。声とキャラがシンクロしすぎ。ヒロインの中原麻衣さんは安定感が凄い。結構カメレオンな方で、戦闘中の悲鳴で中原さんと気づきました。あの悲鳴は、中原さんにしかできないです。

サブイベントは遊びきれないぐらい用意されていて、今、ギガントモンスターは11匹中、7匹倒しています。
毎回、遊びきらないうちに辞めてしまうのが、僕のパターンなので、ちょっともったいないんですよね~。
社会人で、なおかつ他にいろいろ遊びたいものがあるおっさんには、全部遊びきるのは難しいなあ。

このゲームをやりこんで、映画を見れば、完璧。一番楽しめます。
PS3でプレイしましたが、XBOX360のユーザーさん、切れてもしょうがないです。
パティがいない、フレンがパーティ参加しないヴェスペリアは考えられません。
もうちょっと考えてあげて欲しいなあ。

2010年9月2日木曜日

フルメタルパニックを読み終えて

この作品は僕にラノベの楽しさを教えてくれた作品です。
しばらく遠ざかっていたオタク文化に戻ってきたときに読み始めた作品でもあります。

僕の学生時代には『青の騎士ベルゼルガ物語』という、リアルロボットの面白い小説がありました。
ベルゼルガを読んでいたときは、大人になってからロボットものの小説を読んで楽しめるなんて思ってもみませんでした。
『燃えるワン・マン・フォース』では、フルメタの世界観で、ベルゼルガオマージュのバトリングをやってくれたのは、僕世代にも嬉しいサービスでした。

フルメタの楽しさを挙げるときりがないのですが、いくつか挙げてみます。

1.長編と短編がある
シリアスの長編とギャグの短編があって、単純に、作品の幅が広がっているし、戦争と平和、日常と非日常が常に隣り合わせであることも感じさせてくれます。2つはまったく別の読み口なのに、最終巻に近づくにつれ、2つの世界観が融合していく構成がよくできています。これは結構画期的なんじゃないでしょうか。

2.リアルロボットものの雄である
昔なら『ボトムズ』、今なら『マブラブ』や『アーマードコア』といった、油臭いリアルロボット物のなかでも、フルメタのリアルさは独自の輝きを持っています。それは、何巻かでやった2足歩行ロボットの操縦だけで短編をされたことに尽きます。歩行などの動作やマニピュレーターの操作方法など、結構突き詰めて考えられていて、しかも、読み物としても結構楽しめてしまったのには、度肝を抜かれました。

3.それでいて結構軽いエンターテイメントである
あくまで、ボーイ・ミーツ・ガールということで、誰でも楽しめる作品なのがよいです。
『フルメタルジャケット』他、いろんな映画から元ネタを取ってきたようなところもあって、結構ごった煮感もあり賑やかです。

ストーリーでは、クルツが死ぬところが全巻通して一番印象的です。
脇ではマデューカスが光りまくっていますね。映画なら助演男優賞受賞です!

アニメの続編もありそう!?だけど、完結するには4クール、50話ぐらいは必要かなあ。
それぐらいパワーのある原作だと思いますが、すでに3作品やってるから、やっぱり細切れでないと難しいかなあ。

とにかく、お疲れ様でした。
ロボットものの楽しさを思い出させてくれて、ありがとうございます!

フルメタルパニック 11、12巻

フルメタの完結編。
賀東先生、本当にお疲れ様でした。
大好きなシリーズです。
この2巻に関しては、大団円に向けた予定調和といった感じで、面白さはそこそこ。

ネタばれ注意です。
前半、出撃に向けて、宗介の心理描写が細かく、読んでいると宗介一緒になって盛り上がっていきます。
この前半の盛り上がりと、潜水艦の戦闘が、僕は一番よかったです。
レーヴァテインの飛行しながらの戦闘は、「やりすぎ! 落ちなさすぎ!」と思いながらも、ちょっと盛り上がってしまいました。

出撃は、1回だけですが、潜水艦やロボットのアクションはたっぷり。
全ての登場人物に納得のラストが用意されています。
賀東さんは読者へのサービスが徹底しておられて、好感が持てます。
ただ、クルツは死んだままの方がよかったのか、生きていた方がよかったのか、いろいろあると思いますが、今の若い読者は生きていた方が嬉しいでしょうか。僕は歳のせいか、死んだはずのキャラクターが生きていると、ちょっと冷めてしまいます。
前の巻、クルツの死に様がめちゃくちゃ格好良くて、ちょっと泣かされてしまったのはなんだったんでしょう。
まあ、別に悪くはないんですけどね、生きてても。これはこれで、お約束だし。

とにかく、12年間お疲れ様でした。
長編を完結させないまま投げ出してしまう作家も多い中、きっちりと完結させてくれたことが嬉しいです。
何巻かの後書きで、かなめとテッサの間を行ったりきたりするのは、宗介には似合わないということを書かれていましたが、物語がだらだら完結しないままでいるのも、宗介という主人公には合いませんね。
お会いしたことはないですが、宗介の潔さが、賀東さんに被りました。

ありがとうございました。