この作品は僕にラノベの楽しさを教えてくれた作品です。
しばらく遠ざかっていたオタク文化に戻ってきたときに読み始めた作品でもあります。
僕の学生時代には『青の騎士ベルゼルガ物語』という、リアルロボットの面白い小説がありました。
ベルゼルガを読んでいたときは、大人になってからロボットものの小説を読んで楽しめるなんて思ってもみませんでした。
『燃えるワン・マン・フォース』では、フルメタの世界観で、ベルゼルガオマージュのバトリングをやってくれたのは、僕世代にも嬉しいサービスでした。
フルメタの楽しさを挙げるときりがないのですが、いくつか挙げてみます。
1.長編と短編がある
シリアスの長編とギャグの短編があって、単純に、作品の幅が広がっているし、戦争と平和、日常と非日常が常に隣り合わせであることも感じさせてくれます。2つはまったく別の読み口なのに、最終巻に近づくにつれ、2つの世界観が融合していく構成がよくできています。これは結構画期的なんじゃないでしょうか。
2.リアルロボットものの雄である
昔なら『ボトムズ』、今なら『マブラブ』や『アーマードコア』といった、油臭いリアルロボット物のなかでも、フルメタのリアルさは独自の輝きを持っています。それは、何巻かでやった2足歩行ロボットの操縦だけで短編をされたことに尽きます。歩行などの動作やマニピュレーターの操作方法など、結構突き詰めて考えられていて、しかも、読み物としても結構楽しめてしまったのには、度肝を抜かれました。
3.それでいて結構軽いエンターテイメントである
あくまで、ボーイ・ミーツ・ガールということで、誰でも楽しめる作品なのがよいです。
『フルメタルジャケット』他、いろんな映画から元ネタを取ってきたようなところもあって、結構ごった煮感もあり賑やかです。
ストーリーでは、クルツが死ぬところが全巻通して一番印象的です。
脇ではマデューカスが光りまくっていますね。映画なら助演男優賞受賞です!
アニメの続編もありそう!?だけど、完結するには4クール、50話ぐらいは必要かなあ。
それぐらいパワーのある原作だと思いますが、すでに3作品やってるから、やっぱり細切れでないと難しいかなあ。
とにかく、お疲れ様でした。
ロボットものの楽しさを思い出させてくれて、ありがとうございます!
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